2019年8月5日月曜日

米中の溝埋まらず、、、、がリスクオフ相場を助長させています。

週明け5日㈪の東京株式市場、
日経平均は20720.29(-366.87)▼1.74%
12:30には下げ幅が572円となる場面も。

先週8/2時点で、韓国ウォンが1ドル=1200ウォンのレベルを突破した
ことが懸念されていたようですが、私はそれを見落としていましたね・・・。

韓国ウォンが下落-17年1月以来の1ドル=1200ウォン台
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-05/PVQM386JTSEA01

※ドルウォン


そして今日は、中国人民元です。
東京時間10時過ぎに人民元が対ドルで節目とされる1㌦=7元を突破しました。
実に11年3カ月ぶりのことです。

人民元が下落、約10年ぶりの1ドル=7元台-オフショアでは最安値
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-05/PVQQRN6KLVRA01

このレベルを突破したことが、リスクオフ相場を助長したとの指摘も。

※ドル人民元


人民元安、ドル高野重要な節目(防衛ライン)とされていたレベルの
1ドル7元ですが,
これを突破したことの裏には何があるんでしょうか。

例えば、トランプ大統領が突然Tweetした、追加関税第4弾、
残りの中国製品への追加の10%の関税に対し、人民元を10%安くすれば
追加関税デメリットは相殺される、と考える向きもあります。
その場合、1ドル=7.70元までドル人民元の上昇は覚悟か。
トランプ大統領への反撃という見方もあります。

トランプ氏の主張逆手に-嫌がる「為替」「農産物」で中国反撃
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-05/PVR2VJ6S972L01

しかし、中国からの資本流出を心配する声もありますね。
中国当局は現状で自ら人民元安に為替誘導すれば、中国から資金が
逃げ出すことも目に見えていますので、自国安誘導しているとも思えません。

ビットコインの上昇って、米株安との相関性が高まっているとの指摘が
大きいですが、中国株安、人民元安の地合いが強まった時に
ビットコインが上昇するという相関も見られます。
これは、規制の厳しい表の世界での資金移動が難しいため
仮想通貨市場を使って資本を海外に逃がしているということね。
だからビットコインが一時的に需要が旺盛となるため上昇している、、、のか。

今日のドル人民元1ドル7元の節目突破を受けて、か、
中国人民銀行はHPに心配ないさ~のメッセージ掲載。

人民元相場の安定維持可能と確信=中国人民銀行
 https://jp.reuters.com/article/pboc-yuan-idJPKCN1UV0AE

今日の人民元急落が、恣意的に演出されたものなのか
不可抗力だったのかはわかりませんが、
どのみち、米中の貿易摩擦が落歩み寄りを見せ
落としどころが見えてこないことには、安心できませんね。

先週のトランプ大統領の中国への追加関税Tweetに触発されたか
中国が国営企業に米国産農産物輸入を停止するよう要請したとも
報じられており、溝は深まるばかり・・・・。

今夜のトランプ大統領は
「中国の為替操作は重大な違反行為だ」
と人民元安が当局の誘導(介入?)によるものだと決めつけています。

そんな中こんなニュースもあって

世界最大級の銀行、時価総額急減-中国政府が練る中小行支援を懸念 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-05/PVQNKQ6S972801

ますます中国がヤバそう(その前に韓国の方がもっと大変そう)
ですが、世界の債券市場に資金が逃避するものだから
各国の債券利回りが急低下中で
とうとうイールドカーブコントロール中のJGB、
日本国債の長期債利回りがマイナス0.2%まで低下しました。

イールドカーブコントロールでは長期金利を
0%±2%に固定するとしていますが、そのマイナス2%に低下したわけね。

長期金利マイナス0.2%、3年ぶり低水準-日銀操作目標の下限に並ぶ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-08-04/PVQHA96S972801

それでも、日本国債はほかの主要国債券に比べれば利回りは安定して動かず、
(コントロール中だもの)どんどこ下落する国と比較すると円高、、、よね。

今日はドル/円相場が105.80円台まで下落し
先週FOMC明けには109.30円台まで上昇したのがダマシとなり
ブルトラップでの下落が、、、、派手ですね。

このマーケットを警戒したか、今日は財務相、日銀、金融庁の3者が会合を持ちました。

財務官、為替「経済・金融にマイナスなら対応」 3者会合後会見
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL05HZB_V00C19A8000000/

この3者が現時点で何をするわけでもなく、、、
せいぜい、あんまりやらかすと何かするよ、という警鐘を鳴らすということ
くらいしか出来ないかとは思うんだけど、この会合を持つと
一旦円高が止まったりするから、軽く見ることもできません。

それにしても、クロス円などは下落のスピードが速すぎる。
大局でクロス円相場は下落方向で見ているんですが、
短期的な下落に対しても戻り(買い戻し)も大きくなりそうで
クロス円ロングは今夕手仕舞ってしまいました。

ユーロ円 120.76円S ⇒ 117.94円
NZドル円 70.04円S ⇒ 69.004円 

一度、戻りを入れる局面のような気がして。。。

今夜ダウは500ドルを超える大幅下落中ですが
200EMAが接近しています。これに絡む水準で下げ止まれば
一度反発する方向にかけて短期ロングもありかな、と思っています。

※23時に発表された7月のISM非製造業景気指数は予想を下回り
2016年8月以来の低水準に落ち込んでいます。

米ISM非製造業景気指数(7月) 53.7 予想 55.5 前回 55.1

このまま下値を売りたくないので、戻りを待ちます。
場合によってはロングするかもしれません~
 
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