2019年10月10日木曜日

パウエル議長は8日、FRBがバランスシートの拡大を再開すると発表。
成長持続へ適切に行動、保有資産拡大を近く発表=FRB議長
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-powell-idJPKBN1WN28Y

・量的金融緩和(QE)の再開との見方は強く否定
(最近の短期金利の急上昇を受け民間銀行の準備預金減少への懸念に対処する
 テクニカル的なものであると強調)

QEではない、あくまで短期金利上昇に対処するものだと繰り返していますが
まあ、(短期証券とはいえ)国債購入を再開するわけですから、QE再開だよねぇ。
と受け取る向きもすくなくありません。

今日は番組で竹内典弘氏が、今朝の日経新聞に掲載されていた
「影の金利」について解説くださったのが興味深かったのですが、

RBNZのクリップナー氏の分析によるところのこの影の金利、
各国中央銀行の、緩和効果をすべて利下げに置き換えたらどうなるのかを示す
指標の一種。量的緩和など非伝統的政策の効果も「利下げ」に換算するものです。

今や世界は利下げだけでなく、量的緩和という非伝統的金融政策に
踏み込んでいますが、これが国債利回りに与える影響を分析したものだそうです。
(非伝統的金融政策を脱却しようと停止、縮小に転じていたのですが
結局脱却できず欧米は再開を表明、日本は…ずっと続けています)

これで見ると、日本の政策金利は▼7.7%ですってよ。
実際の政策金利は▼0.1%ですが・・・

▼7.7%もの緩和策実施でも2%の物価目標が達成できないなんて!!!

緩和度合い、日銀が突出 「影の金利」マイナス7.7%
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50766720Y9A001C1EE8000/

日本はこれ以上の緩和策を講じることはできませんが
米国はまだ緩和余地があります。2%のFF金利はまだ下げ余地がありますし
上記の影の金利比較を見ても米国の金利はまだプラス圏。

米国が利下げ+QE再開と緩和に一気に舵を切るならば
これ以上カードがない日銀との金利差が急激に縮小するでしょうから
これを円高リスクと考えることもできますね。。。

さて、パウエル議長のQE再開発言は、ドル円相場にはネガティブですが
株式市場にはポジティブ。確かに米株、意外と下値がたい印象です。

明日10日から米中閣僚級協議再開で、今夜は

・中国、大豆の購入拡大を提案=英FT
・中国、米との部分的貿易協定を排除せず

などのニュースが飛び込んできて、これが米株の反発につながっており、
リスクオンを好感してか、ドル円相場も下値がたく、円安ドル高傾向にあります。

それと今夜は
ユンケル欧州委委員長やEUのバルニエ首席交渉官が
ブレグジット交渉で英国との合意が「依然可能」としたため、
ロンドン市場で一時ポンド買いが強まったのですが
その後、英国の提案は承認できないとの報道があり、合意期待感が後退。
ポンド上昇分を全て吐き出す行って来い。

ポンドは相変わらずヘッドラインリスクに乱高下でついていけません💦

ダウロング、ユーロドルショートは継続しています。
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