2019年10月9日水曜日

今夜のNY市場はリスクオフムードが強まっています。

今朝飛び込んできたこのニュースが米中貿易交渉の楽観に冷や水。

米、中国監視カメラ大手ハイクビジョンなど禁輸リストに追加
https://jp.reuters.com/article/usa-trade-china-hikvision-idJPKBN1WM2B6
・禁輸リストである「エンティティー・リスト」に公安機関など28団体・企業追加
・リストに追加されると米政府の承認なしに米企業から部品を調達できない

部品だけではなく、資金調達も困難になるようです。

米政権がいよいよ人権侵害問題にフォーカスしてきた、
という点でも新たな火種ですが
これによって米国原産技術25%以上の製品の利用ができなくなるなど
やはり貿易上の影響もかなり大きいものと思われます。

また、このニュースも↓

トランプ政権、米政府年金基金の中国株保有制限を目指す-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-08/PZ1ZXS6KLVRL01

中国への牽制なのでしょうか。
それともブルームバーグが市場のボラを高めたいのでしょうか。
先週、中国企業を米市場から締め出すというニュースでリスクオフ相場の
トリガーを引いたのはブルームバーグ。
これを蒸し返してきました。

どちらも米中次官級会議が開催される直前に出てくるニュースとしては
全く歓迎できるものではありませんね💦

さらに、今、こんなニュースも飛び込んできました。
米政府、ウイグル弾圧に関与した中国人へのビザ発行禁止。
貿易問題に加え人権問題で、交渉直前に中国へ圧力をかけている模様…。

そして、今夜は米国の生産者物価指数(PPI)が予想外のマイナスと
なったことも米国市場のリスクオフをムードを高めているようです。

米・9月生産者物価指数:前月比-0.3%(予想:+0.1%、8月:+0.1%)
米・9月生産者物価コア指数:前月比-0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.3%)
米・9月生産者物価指数:前年比+1.4%(予想:+1.8%、8月:+1.8%)
米・9月生産者物価コア指数:前年比+2.0%(予想:+2.3%、8月:+2.3%)

PPIは前月比-0.3%と、予想外に6月以来のマイナス、1月来で最低。
前年比でも2016年11月以降3年ぶり低水準。

変動の激しい燃料、食品を除いたコアPPIも、予想外に7月来のマイナス転落、
過去最低となった2015年2月来で最低。

ということで、ダウは一時300ドルを超える下落、
長期金利も大きく下落しましたが、引けにかけて半値を取り戻しています。

ダウロングのタイミング、誤ったか、、(^-^;
200SMAをサポートしているので、まあ、様子を見ましょう。
まだ継続です。

そして今日は欧州通貨が弱い。

ポンド下落はこのニュース。

ジョンソン英首相、EU離脱合意は不可能-メルケル独首相に語る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-08/PZ1W5P6KLVR501

・ジョンソン英首相は、ドイツのメルケル首相に
EU側が、北アイルランドをEU関税同盟内にとどめることを要求するなら、
EU離脱合意は不可能だと伝えた。

これで合意なき離脱リスクが再び高まり…の繰り返しですね。
今月末まではこうしたリスクは覚悟しておかないと。

そしてユーロ下落はこのニュース。

ドイツ高官が、政府は景気鈍化を予想しているものの景気後退入りはなく、
景気刺激策の必要はないと見ているとの見解を示した。

ということで、景気への対策は出てこない(財政支援)との思惑が
ユーロ売りを招いているようです。

9月末は、月末特殊要因でユーロが上昇した印象がありますが
それが切れて下がってきた印象ですね。
1.0955ドルでユーロショート参戦です。
そもそもマイナススワップのユーロロングはコストがかかり過ぎます。
ということで特殊事情がなければ自然と下がってくるはず・・・。

※2019年の日銀のETF買い入れ実績は累積で3兆6652億円。
 年内2兆円あまりの買い入れ余地が残されており、これが日本株を支えるとの指摘も。
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