2020年1月6日月曜日

明けましておめでとうございます。
クリスマスにひいた風邪が長引いて寝正月でした。
風邪とは無縁だったのですが
ここ1~2年流行りに敏感になってしまいました…。

さて、2020年の幕開け。

2019年1月3日のフラッシュクラッシュほどではないですが
年明け早々、円高気味に動いています。
アノマリー通りの1月円高となるのでしょうか。

※アノマリー
https://twitter.com/takagifx/status/1209325862547419136
高城泰氏@takagifx ツイートよりご確認を。


※ドル円クロス円一覧 


ただし、9月安値から見ればまだ上昇トレンド継続中。
どの通貨ペアもフィボナッチリトレースメントの
38.2%押しまで下げていません。

※38.2%押しレベルで下げ止まって反発するなら
上昇トレンドの調整局面にすぎないということ

ドルストレート通貨を見ると、、、年明けからドル高です。


つまり、ドル高円高。リスクオフの時の典型的な値動きですが
ストレート通貨で見ても、昨年秋からのドル安トレンドが終焉するほどの
大きなドル高ということでもありません。

為替市場だけを見ると、
本格的にリスクオフ相場にシフトしたとは言い切れません。

株式市場は?くりっく株365のダウと日経を見てみましょう。

う~ん、ダウはまだトレンド崩壊というところまで下げていませんね。

ただし、日経平均の形はあまりよくありません。
ここから下げのトレンドが加速する可能性は否定できないかな。

※くりっく株365チャート一覧 3日金曜の日経CFD引け値は 23272円


12/30の大納会、日経平均は 23656.62円で引けていますので
週明け、正月明けの東京マーケット現物市場は
日経平均で400~500円程度の下落スタートとなるのでしょうけれど、
問題は、その後、反発するのか、それとも調整が長期化するのか。
チャートはまだ全然上昇トレンドを継続しています。

3日のダウ、現物市場では233ドル安の28634.88ドルで週末引けたのですが
陰線じゃなくて陽線引けなのよね。
過剰流動性相場、下げたら買いたい向きも多いようです。

年始の為替市場、日経CFDの下落の背景は
1月2日、米国政府が報復空爆でイラン革命防衛隊コッズ部隊の
ソレイマニ司令官を殺害したことを発表したことを受けたもの。

米国はソレイマニ司令官が
「多くの米国市民を長期にわたり殺害してきた」としたほか、
「さらなる殺害を計画していた」として報復攻撃を実行したとしています。

これを受けてイラン革命防衛隊幹部が
「中東地域にある35のアメリカ関連施設や、
ホルムズ海峡を航行する船舶などが射程内に」と報復を示唆しましたが
実際に4日、イラク首都バグダッドの米大使館などがある
旧米軍管理区域(グリーンゾーン)にロケット弾が1発撃ち込まれた他、
グリーゾーンに近いジャドリヤ地区に1発、
バラド空軍基地にも2発のロケット弾が撃ち込まれています。

現時点で犯行声明は出されておらず、死者も出なかったようですが、
このほかにも、核開発をさらに進めるスタンスを明らかにしています。

イラン、核開発「第5段階」発表へ…司令官殺害「報復」で大幅拡大の恐れ
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200104-OYT1T50163/
現時点では、まだ発表の報道はありませんが、、、。

そして、米国、トランプ大統領は今回の行動が
「戦争を開始する目的ではなく終わらせる目的だ」と説明していますが
それでもイラン側が報復に出るなら、その限りではありません。

イラン報復なら「52カ所攻撃」 トランプ氏強調 さらなる緊迫化
https://www.fnn.jp/posts/00429822CX/202001051740_CX_CX
・イランが報復した場合、「重要施設52カ所を直ちに攻撃する」
(1979年にイランで起きたアメリカ大使館占拠事件で人質になった数)

イランは3日間の喪に服すると表明しており5日に葬儀を行ったとのことで
週明けには報復に出る可能性もあります。
米国、あるいは米国人を狙ったテロが頻発するようだと
さすがにリスク選好ムードも続かないと思われますので、注意が必要かと。

イランはそもそも米国による経済制裁を

2020年の長期展望としては、FEDの隠れQEに加えて
米大統領選挙年ということもあって
バブルへ発展する相場への期待も盛り上がってきていますが、
その前に、そのムードが冷え込むような下落があっても不思議はないですね。

懸念材料としては

①米国、イランの報復、原油高リスク

WTI原油チャート 


9月のサウジの重要石油施設攻撃時の上昇高値を超えてきました。
ガソリンまで高くなってくると大統領選に響いてきますね。

②週末に発表された米12月ISM製造業景況指数大幅悪化

米・12月ISM製造業景況指数:47.2(予想:49.0、11月:48.1)
5カ月連続の50割れ
改善予想に反し11月48.1から大幅に悪化
2009年6月以降10年ぶり最低の数字


③年末の米短期金融市場に波乱なく、レポ供給額は予定下回る
https://jp.reuters.com/article/usa-bonds-repo-idJPKBN1YY19O

隠れQEと呼ばれるFRBによる短期レポ市場への資金供給ですが
年末波乱はなく、予定額を下回ったとのこと。

もし、短期市場が落ち着きを取り戻すようなら
隠れQEも市場が懸念、いえ期待?!するほどには続かない可能性も。

来年第2四半期までは続けるとされており
12月までのペースで考えるならあっという間に過去最高レベルの
450億ドルを超えちゃうとみられていましたが、さて。

カレンダーに印をつけろ:来週からFED流動性引き去りが始まる
https://contrarianj.blogspot.com/2020/01/fed.html?spref=tw
・1月半ばには積極的なレポ市場操作は徐々に収めるだろう。


支援材料としては

①中国人民銀が預金準備率引き下げ、景気下支えへ1150億ドル供給
https://jp.reuters.com/article/china-economy-rrr-cut-idJPKBN1Z01PE
・1日、市中銀行から強制的に預かる資金の比率を示す預金準備率を0.5P引き下げ

→これを受けて、2日の米株市場は史上最高値を更新しています。
②米中「第1段階」15日署名 貿易協議 トランプ氏、訪中も示唆
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202001/CK2020010302000128.html

そして、今年は大統領選挙の年である、ということかな。。。
それにしても大統領選は11月。
年始まで続いたブル相場が1~2月に調整してもおかしくないわよね。

ということでポジションですが、豪ドル円、豪ドルドルロングは
1月2日に手仕舞いました。

豪ドル円75.27円 → 76.02円
豪ドルドル0.6873ドル → 0.6986ドル

直ぐには売る気になれず、様子を見ていたのですが
為替市場では円高のトレンドが続いていたので3日金曜になって
これまで最も強かったNZドル/円を72.68円で
強気が増えてきていたポンド円を142.47円でショート参戦しています。

前述しよたように38.2%押しで止まれば押し目完了となる可能性もあるので
短期目標はNZドル/円で70.80円レベル、ポンド円で139.70円レベルとします。


今週は早速米国の12月雇用統計の発表が。

NFP非農業部門雇用者数 予想+16.2万人(11月+26.6万人)
        失業率 予想 3.5%(11月3.5%)
       平均時給  予想+0.3%(11月+0.2%)


それよりも、まずはイランの報復リスク、原油高リスクが
マーケットにどのような悪影響を及ぼすのかが気になりますね。
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