2020年3月9日月曜日

長いので記事分割。
先ほど、日経平均PBR1倍割れでも短期的にはまだ買いたくない、
原油市場に注意、という記事を上げましたが、
日経平均PBR1割れでも楽観禁物、原油市場に警戒必要

ここからは投資戦略を。

日経平均

PBR1倍割れを材料に買う向きがあれば、
いったん反発する局面もあるかもしれませんし
18~19日の日銀会合に向けて、
緩和期待の高まりが材料視される局面もあるかもしれません。

日銀、新型コロナ対策の「手札」はあるか?
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56528740X00C20A3K11100/

しかし、マイナス金利の深堀りは金融機関にとって悪材料ですし
ETFの株の買い入れはすでに1000億超えに増隠しちゃってます。
手札は多くないですね。

10-12月期は消費増税の影響でGDP成長率が
年率▼6.3%という衝撃の数字となりましたが
改定値が9日月曜に発表されます。
なんと民間の調査会社など11社の予測では
▼6.1%から▼7.9%などとなっており、下方修正される可能性があります。
11社のうち10社は、速報段階から下方修正され
マイナス幅がさらに拡大すると予測。

GDP改定値 マイナス幅さらに拡大か 民間の調査会社予測
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200307/k10012318561000.html

加えて1‐3月期、まさに今の経済状況を見てみると
繁華街からは人が消え、イベントは自粛の嵐。
経済成長しているはずがありません。

金融政策が手詰まりなら財政政策。
安倍首相は29日の記者会見で、
「インパクトに見合うだけの、必要かつ十分な経済財政政策をしていく」
と述べていますが
具体的に出てくるには時間がかかるでしょう。

まだ株価のバリュエーションから買うには早いかと思います。

トリプルトップとなった日経平均ですが
アベノミクス開始からの上昇トレンドを割り込んだように見えます。
短期的にこのラインが意識され戻りが入る可能性もありますが
状況から考えるといずれ割り込んでくると思います。

フィボナッチ0.382%が18335円 ここで下げ止まってくれればいいですが。

戻り売りスタンスです。

ドル円

112円まで上昇した時には、ドル円120円方向予測が増えましたが
この時期にドルロング、円ショートが積み上がったのでしょうか。

CMEの通貨先物ポジションでの投機筋も円ショートが大きいのと
日本の店頭FX会社のポジションも円ショート、ドルロングですね。
むしろ3月に入って積み上がっています。

つまり、まだドル円ロングで捕まっている向きが多いということ。

105円は心理的節目ですが、まだ下がる可能性があります。

ドル円107.51円ショート継続中です。

ユーロドル

今回の相場で2回も買ってはうまく行かず損切しているユーロドル。
こんなに上がっているのに、
ロングで損切してるの私くらいじゃないの・・・(´;ω;`)
※1回はちゃんとロングでとりました!

でも先週は5日の再上昇時に、再エントリして、これがうまく行ってます。
1.1183ドルでロング再参戦中。

ユーロも3月3日㈫までのデータ-をを確認すると
ショートが急激に減少していますが
それでもまだまだ86703枚もの売り越し状態ですので、
まだまだショートカバーの余地あり。
 

この投機筋のポジションだけを見ると豪ドルも
ネットショートが積み上がっています。

3月3日時点で51953枚のネットショート。
これは長く続いた山林火災に加えて
新型コロナウイルスの震源地中国との貿易関係が強いことなどから
3月3日にRBA中央銀行が利下げに動いたことも(0.75%→0.5%へ)
影響しているかと思いますが、下げ余地の のりしろの大きい
米国の利下げ織り込みがさらに進んで
18日のFOMCで0.5%の利下げを市場が100%織り込んでいる状態ですので
目下FOMCまでは米ドル売りのほうがトレンドとなり
豪ドルが上がる可能性があると思っています。

今週は豪ドルロング(対ドルで)も考えます。

そしてちょっと意外なのがポンドの上昇・・・・。
ポンドだけは弱いということはなく、市場のトレンドがドル安なのね。

※通貨インデックス一覧


これを見ると、ドルとカナダが弱い、ドルが特に弱い。

圧倒的に強いのが円、スイスフランとリスクオフ時に買われる通貨。
加えてこれまでマイナス金利が故にキャリー通貨とされてきたユーロですね。
巻き返しのフェーズに入っています。

そこに遅れて加わってきたのが、豪ドル、キウイ、そしてポンドです。

英国は1/31にブレグジットしましたが
2日~5日に行われた英国とEUとの初交渉は難航。

英EU 初交渉が終了 EU交渉官「深刻な違い
https://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/news/post_198050

このニュースだけを見るとポンド売りかと思うんだけど、
今はこうした材料より米国の金融政策、利下げ織り込みの速さの方が
マーケットの主軸のテーマ、トレンドになっているということね。

139.78円でショートしたポンド円もドル安ポンド高によって
下げ足鈍ると嫌だわ。。。。
まだショート継続中です。
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