このニュースを受けて、日米ともに株式市場は上昇しましたが、、、
トランプ氏、経済再開への指針発表 3段階で州知事が判断
https://www.bbc.com/japanese/52319896
米経済の再開は各州知事が判断するものですが
NY州のクオモ知事は16日、5月15日まで在宅命令を継続する姿勢。
専門家らも感染の再拡大の可能性を懸念し慎重であり
これで米国経済が力強い復活を見せるという話では決してないのですが
マーケットは事態好転への期待を織り込む形で上昇。
17日金曜日の日経平均は 607.06円高の19897.26円と大幅高。
もう一つ、ヘルスケアニュースサイトstatnews.comが
米バイオ製薬のギリアドサイエンシズの「レムデシビル」が
新型コロナウイルス感染の治療薬として効果が証明されつつある
と伝えたことを受けてギリアド株は時間外で急騰してことで、
ダウ先も上昇、このニュースも日本株市場で好感されていたようです。
日経平均は2万円が射程圏内にはいってきました。
しかし気がかりは原油市場です。
下落が止まりません。
※WTI原油 一時17ドル台へ・・・
今日は原油が急騰した、という一部報道があったようですが
先物市場での中心限月がシフトしたことでの勘違いかと思われます。
CFD取引やETFなどは「納会で決済させる」商品設計になっていません。
ではどこから価格を引っ張ってくるかというと、先物価格だったりします。
先物取引では納会といって決済期限がくるわけです。
その時までに反対売買をするのが基本ですが
(現受けといって現物を受け取るという取引もありますが)
CFDやETFには期限がありませんが、
先物市場の価格を基準に価格を形成しているため
先物市場の限月交代が起きれば、それに倣って
交代した限月の先物価格が基準となるため
鞘が大きければこの限月のロール(乗り換え)で
価格が大きく動いたように見えてしまうのですね。
実は今、原油先物市場はスーパーコンタンゴ。スーパー順ざやです。
先物価格が、先(未来)に行くほど価格が高い状態となっていれば
乗り換えるタイミングで、価格が急騰したように見えるわけです。
これを見ていただけるとわかるかな。
下に行けば行くほど、現在値が高くなっています。
下に行く=未来の取引(先物取引)です。
WTI原油先物価格 中心限月(最も出来高の多い限月)5月限から
6月限にロールされたことで、価格が跳ねただけで
市場価格に変動があったわけではありませんが、
CFD取引価格が跳ねたのを見て、原油急騰と報道したところがあった模様。
18ドル前後で動いていた原油がいきなり25ドルになる強気材料など
戦争でも起きない限りはないでしょ、1500万バレル減産したって
上がらない相場なんだから・・・。
ただ、これだけ限月間スプレッドが拡大している状態は歴史的にも珍しく
ロールオーバーでこれほど価格帯が変わるなんてことはないので
驚かれた向きも多かったのかと思います。
スポット価格(現物=cash)を追いかけていれば
こうした勘違いは起こらないかと思います。
で、原油は下がっているわけです。
これで株高どんどこ上がっていけるのか
ってとこには警戒があるでしょう。
※ダウとWTI原油
今日はファストリやソフトバンクの上昇が日経平均の上昇を
牽引していたようですし、あまり強気できる構造じゃなさそうです…。
あ、それと中国のGDPはいろいろな意味で話題となりました。
マーケットはほとんど無反応ということもそうなんですが
鉛筆舐めて数字を盛るのをやめたのか、という意味でも。
中国GDP、第1四半期は初のマイナス 新型コロナで経済活動停止
https://jp.reuters.com/article/china-gdp-idJPKBN21Z09G
・四半期の統計で遡れる1992年以降で初のマイナス
個人的には、▼6.8%で済むんでしょうか・・・?
って思わないでもない。
ともあれ、昨年第4・四半期は6%増だったことを考えれば
振れ幅12.8%の減少ってことになりますので、相当な悪化なのですが
上海総合指数は小幅上昇ですし、
為替市場もほぼ無反応。悪いことはわかっていたから、とはいえです。
もう中国から出てくる数字を基準に右往左往する
フェーズにないってことでしょう。
中国共産党指導部:利下げ、預金準備率引き下げ含む強力な措置を約束
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-17/Q8XJJKT1UM0X01
中国の株価インデックスも操作されちゃってて指標になりません。
しかし、それは日経平均も変わらないかも・・・💦
為替市場は、、、、ポンドドルの再ロングもストップアウトです(´;ω;`)
ちょっと手が合わなくなってきたのでちょっと頭を冷やします。
通貨インデックス一覧を見ると
今、何見ても完全にもみ合いじゃない!!
しいて言えば、豪ドル、カナダが押し目なのか・・・?
ポンドもどうも強気できる形じゃなくなってきました。
ということで、
方向感がないので新規ポジなし、現在ノーポジとなりました。
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