4日のECB理事会では
一部で予想されていた量的緩和拡大が発表されました。
注目はPEPP(3月に新設された資産買い取り枠)
・パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)増額
7500億ユーロ(90兆)→ 1兆3500億ユーロへ
(6000億ユーロ=約70兆円増額)
・PEPP買い入れ期間6か月延長(2021年6月末まで)
・PEPP下で満期を迎えた債券の再投資22年末まで実施
ラガルド総裁
・ジャンク債購入(FRBが実施表明)は議論されていないと否定
(さすがにそこまでは踏み込まないですよね💦)
PEPP増額、事前予想が5000億ユーロ程度の増額でしたので
それを上回る規模であったことが評価された模様。
実際のところ、これまでPEPPの購入額7500億ユーロのうち
3分の1程度しか費やしていないようなのですが、
(ただし、現在の買い入れペースでは7500億ユーロの枠を
10月には使い切ってしまうため、
今回の理事会での増額が予想されていたという面も)
10月までにはあと3回程度ECB理事会があるにもかかわらず、
今回6月の理事会での増額発表をECBが市場の混乱を保つためには
スピーディーに大胆に対処するという姿勢の表れである、と
評価する声が大きいようですね。
また、前日3日にはドイツ政府が(ECBではなく、ドイツが)
1300億ユーロ規模の新たな景気対策に合意しているほか、
先週は、欧州連合(EU)の欧州委員会が7500億ユーロの
共同復興基金を提案しています。
◆ドイツ、コロナ対策で消費減税 景気対策16兆円規模
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59955790U0A600C2MM0000/
・2020~21年実施の総額1300億ユーロ(約16兆円)規模の新たな景気対策決定
・消費税に相当する付加価値税を19%→16%に(20年7~12月の期間限定)
・食料品などに適用される軽減税率も7%→5%に
・子育て家庭への現金給付300ユーロ
・3月に1560億ユーロの国債発行を伴う大規模な経済対策を発表したばかり
◆欧州委、約90兆円の景気刺激策を提案-共同債で資金調達へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-27/QAZH6LDWX2PW01
・うち5000億ユーロは加盟各国に助成金の形で配布
・うち2500億ユーロは融資
・債務が膨らむイタリアを支える緊急助成金として820億ユーロ 低金利融資で最大910億ユーロ
・EU加盟27カ国全ての承認が必要
これまでコロナ禍での各国の財政政策は
米国>日本>欧州>中国
ってな感じでしたが、欧州もここから追い上げてくるか。
日本も減税を議論してもいいんじゃない?!
さて、このECBの決定を受けてユーロ一段高です。
昨日高値で飛び乗ったユーロ円ガリが乗ってきました。
ドル円と豪ドル円が微妙なのよね。
ドル円は109円台に乗せたのですが、値固めできません。
豪ドル円も76.20円まで上昇したのですが、
現在75.50円台まで落ちてきました(´・ω・`)
株式市場は、まだトップアウトしたようには見えません。
4日木曜、日経平均は 81.98円高の22695.74円
ちょっと上値が重くなってきた印象は否めませんが、、、
VIX指数も25Pまで下げてきていますので
機関投資家らもそろそろ動き出しそうですし、
米長期債を見ていると利回りが上昇基調になってきたので
債券売り、おそらく株式市場に資金シフトが出ているものと思います。
※VIX指数 不安は大きく後退しています
※米長期債が売られ始めた
とかなんとか書いてるけど、、、今日は米株重いよね💦
全般前日比マイナスです。
全米に広がるデモの対応に追われており
トランプ政権が次回1兆ドルの景気刺激策を想定しているものの
今週の協議が延期されそうだ、との一部報道が影響しているのかも。
いや、、、もう景気刺激策やらなくていいんじゃない💦
今、米国の貯蓄率って過去最高なんですよ。
4月の米個人消費、過去最大の13.6%減 貯蓄率も最高に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59791160Z20C20A5NNE000/
・4月の個人所得は政府の景気対策による現金給付で前月比10.5%増
・1人当たり1200ドル(約13万円)の給付や失業保険給付金が押し上げた
・貯蓄率は33%と前月の12.7%から急上昇し、過去最高
給付金などで懐が潤っているのにコロナでの外出制限に加え
デモによる警戒もあって、お金使ってないのよ、単純に。
これが今後経済活動が戻れば、消費に回る可能性は大いに期待できます。
大統領選挙もあるので、さらなる刺激策を議論
しておきたいのかもしれませんが、
やりすぎるとインフレが来ちゃうんじゃ…。
しかし、今はボトルネック。
お金があっても回りません。だから足下はデフレ傾向ですね。
今日の米株安は相場のリズムでのガス抜きじゃないか?
ということで、20093円日経CFDロング継続。
ドル円、豪ドル円、ユーロ円ロングも継続とします。
ポジションを作った3日の安値を明確に下回ったら撤退です。
今日は株式アナリスト鈴木一之氏に株式市場の動向について
解説いただきました「ひろこのスペシャリストに聞く!」
株堅調の背景とマザーズが強いワケ、
そしてスズカズさんの注目する個別株銘柄をコンパクトに
お話しいただいています。是非ご覧ください。
また、今週のWeeklyGOLDでは
エモリ・キャピタルマネジメントの江守哲氏に
GOLD投資の優位性についてお話しいただいています。
こちらも是非ご覧くださいね。
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2020年6月5日金曜日
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