2020年6月15日月曜日

アメリカ疾病管理予防センター(CDC)は
ウイルスケースが200万件を上回ったと発表。
ウイルス感染ケースが劇的に増加した場合、追加的な予防措置が必要と警告。
フロリダ州では新規感染者数が週間ベースで過去最多となったようです。

感染第2波がマーケットを冷やした、
と指摘されていますが、それは後付けでしょう。。。

ショートカバーで上昇してきた株式市場、
ここからまだまだ待機マネーが流入するという
強気が台頭し始めたところで一服です。

テクニカル的には、綺麗にトレンドラインがサポート。
200SMAの上で終わりました。
この水準を保って切り返すことが出来なければ
0.382%押しレベルの24000ドルアラウンド
あるいは半値押しレベルの22900ドルアラウンドまでの下落覚悟。

アイランドリバーサルトップを形成しちゃってるのも嫌ですね。。。

ただ、下がったら買いたい向きも多かったと思いますので
突っ込んだところでは拾ってみたいと思っていたりします。
半値押しまでくれば買いたいかな。

現状では日経平均をショートしたままですが。

※日経平均も綺麗にトレンドラインで支えられています。


米株に比べて日本株の下落が小さかったのは意外でしたね。
日銀のETF買いというのもありますが、
あまりにショートに傾いていた市場なので
下がれば下がったで、塩漬けになっていたショートの買戻しが
出ているんじゃないかな・・・?

こちらも、このトレンドラインをサポートできれば、ただの押し目。
割り込んだら38.2%押しの20570円近辺
半値押しの19800円近辺までの調整覚悟。

もし、本当に市場が米国の感染第2波を材料にしているなら
感染状況を無視するわけには行きません。
感染者だけでなく死者も増加すれば大統領選挙にも響きますしね。

ムニューシン米財務長官やクドロー国家経済会議(NEC)委員長は
感染第2波が発生しても経済を封鎖しないと表明していますが…。

先週はせっかく月初に上昇したドル円が上昇前の水準をも
下回る酷い下落となりましたが、週末金曜は下げ止まりました。

※ドル円、クロス円一覧


ドル円が下げ止まったのでクロス円も下げ止まりましたが
これは、株の下落で「ドル高」となったためと思われます。
円高ではなかったことが通貨インデックスから見てて来ます。

※通貨インデックス一覧

ドルが反転、これはリスクオフでのドル買いだと思いますが
円も反転して下落していますね。円買いにはなっていない。
その前までずいぶん買われちゃったってこともありますが。

そしてユーロやポンドが大きく下げそうな形に見えますね。
通貨の材料を整理してみると・・・・

◆ドル

FRBのパウエル議長は16日に上院銀行委、
17日に米下院金融サービス委員会で
半期に一度の証言を予定しています。

半期議会証言を前に、議会に周知させるため
週末金曜には、金融政策報告を公表しています。
「金融セクターの脆弱性が短期的に顕著となる見通し」
「今後の軌道は並外れて不透明」
パンデミックに対処するためあらゆる手段活用することを公約する
かなりハト派な内容となっているため、これはドル売り圧力。

ということで、材料としてはドル売りですが
マーケット的に見ると、リスクが高まればドルが強くなるため
今週どちらに引っ張られるかわかりません。
株安でドル高が続く気もしますが・・・。

◆ユーロ
ドイツ政府は12日、新型コロナウイルスによる経済への打撃を緩和するため、
日本の消費税にあたる付加価値税を7月から引き下げる方針を閣議決定しました。
7月1日~年末までの限定措置ながら、緊縮脳のドイツが減税に動くとは
多少の驚きもありますね。

半期末決算時期でユーロが上がりやすい時期ではありますが

ユーロドルのIMM通貨先物ポジションは随分増加しましたね、
前週から14409枚も増加しています。2018年5月来で最高です。
ん~このままユーロ買いがトレンドになるのか??

テクニカル的には長期トレンドの底を打ったとも言えるのよね。

※ユーロドル月足

短期的には下がりそうですが、意外とユーロは短期下落局面で
拾ってみるのも面白いかもしれません。

◆ポンド
先週発表された4月英国内総生産(GDP)は▼20.4% 過去最大の減少幅。

さらに英政府が欧州連合(EU)離脱後の「移行期間」を延長しないことを
EUに正式に表明したことなどでポンドが上値重く推移しました。

今週はジョンソン首相がEU委員長と行き詰まり打開を目指し通商交渉を予定。

また今週17-18日はBOE金融政策委員会。

資産買い入れ枠を1000億ポンド拡大するとの予想があります。
前回は購入額を6450億ポンドに据え置きましたが
この枠は7月初めにはいっぱいになってしまうようです。
ということで7450億ポンドへ拡大が発表されるとの予想が大勢。

また5月、ホールデン英中銀チーフエコノミストが
マイナス金利を選択しの一つとして検討していると述べています。

先週10日水曜にはカンリフ中銀副総裁が「マイナス金利は可能な手段」
と述べており、ひょっとしたらマイナス金利導入も・・・?!
今回は予想されていませんが、
検討はされていることには留意しておきたいですね。

ということでポンドショートは継続です。
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今週の予定

◆15日(月)
11:00  5月中国鉱工業生産
11:00  5月中国小売売上高

18:00  4月ユーロ圏貿易収支
21:30  4月カナダ製造業出荷
21:30  6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:00  カプラン米ダラス連銀総裁、講演

◆16日(火)
10:30  6月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
10:30  1-3月期豪住宅価格指数
15:00  5月独卸売物価指数(WPI)
15:00  5月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)
15:00  2-4月英失業率(ILO方式)
15:00  5月独消費者物価指数(CPI)改定値
18:00  6月独ZEW景況感指数
18:00  6月ユーロ圏ZEW景況感指数

21:30  5月米小売売上高
22:15  5月米鉱工業生産指数/設備稼働率
23:00  4月米企業在庫
23:00  パウエルFRB議長、米上院銀行委員会で証言

・日銀金融政策決定会合(終了後、決定内容発表)
・欧州連合(EU)首脳会議

◆17日(水)
08:50 5月日本貿易統計(通関ベース)

◆18日(木)
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

◆19日(金)
08:30  5月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合)
08:30  5月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く)
08:50  4月27日、5月22日分の日銀金融政策決定会合議事要旨
WeeklyGOLDは貴金属スペシャリスト池水雄一氏による
シルバー&PGM(プラチナ・パラジウム)今日収録です。

環境規制強化でPGM上昇か?!
https://youtu.be/NotSHnFCzuM 
・金銀比価は96まで落ちてきた、シルバー割安修正
・中国経済復活と環境規制強化でPGM動き出すか??

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