米株が不安定となってきました。
※米主要株価インデックス一覧
VIX指数も上がってきた。
※VIX
米国では「個別株オプション」取引も盛んなんですよね。
これを使ってソフトバンクがハイテク銘柄をつり上げていた可能性が。
米ハイテク株の急騰、背後にソフトバンクの影
https://jp.wsj.com/articles/SB10837142715531234745304586611582877030342
要約すると、、、
①ソフトバンクは今春、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、
ネットフリックスなどハイテク大手やテスラの株式40億ドル近くを取得
②取得した現物株や他の銘柄に連動する
およそ40億ドル相当のコールオプションを購入
(このコールオプションをソフトバンクに売った証券会社は
ヘッジの為に現物株を買うため、現物株が上昇する)
↓
高値となった現物株を売り抜けた?
要するに、この8月のハイテク株の異常な上昇の背景には
ソフトバンクらによるオプション取引が活発化したことが
あげられるとしています。(米個人も結構やられたのでは…)
そしてブルームバーグのこの記事を見ると
【米国市況】S&P500が2週ぶり安値-テクノロジー株の売り継続
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-04/QG4IKADWRGG301?srnd=cojp-v2
・相場下落が始まる3日より前に、ソフトバンクは
米テクノロジー株のオプションを数十億ドル相当購入
とあります。
別記事でも
・米テクノロジー株のオプションを過去1カ月間に数十億ドル相当購入
と報道されています。
このオプションの詳細が書かれていないのですが
仮に、ソフトバンクがプットを購入していれば、
プットをソフトバンクに売った証券会社はヘッジで現物株を売ります。
これが4日金曜の下落のトリガーだったのではないか、
という観測記事のように見えますね。
もちろん合法ですので何も問題ないのですが、
市場からは嫌悪感を抱かれませんかね・・・・?!
これまで米株が強いのは「過剰流動性相場」であり
ロビンフッダーと呼ばれる個人投資家の存在も指摘されていました。
だからこそ、一部の著名なGAFAM+TESLAが人気なんだと思っていたのですが
なんのことはない、これらの銘柄をソフトバンクがつり上げていた、
ということだったようですので、(もちろんロビンフッダーはそれにつられて
参戦していたことでしょう。)ここからの米株かなり危ないのでは?
完全にマネーゲームですものね。
また、このニュースも痛い。
テスラ株が大幅下落、時間外取引で-S&P500種銘柄に採用されず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-09-05/QG5Q2UDWLU6801?srnd=cojp-v2
TESLAの株価上昇はS&P500インデックス採用への期待も大きかったでしょう。
この失望により時間外取引でTESLAはかなり売り込まれたようですが
ハイテク+TESLAがこけるとセンチメント悪化につながると思われ、
S&P500のメガホンパターン完成による大きな調整となるリスクが出てきたのでは?
ただ、下がったところを買いたい向きは多いと思いますので、
どの程度下がるか・・・。まさか緑色の下値サポートラインまで??
さて、先週金曜発表された8月分雇用統計ですが、
失業率の低下には驚きました。
家計調査に基づく失業率は8.4%に低下(7月は10.2%)
市場予想は9.8%への低下でしたので予想を大きく上回ります。
失業率が1桁に低下した事実はトランプ大統領にとって追い風となる
と思われますが、株価が下がれば意味がないか・・・。
非農業部門雇用者数は +137.1万人(予想135.0万人 前回173.4万人)
※8月の増加幅には、国勢調査のため臨時雇用された23万8000人が含まれます。
7月と比べて雇用者数は減少、雇用の増加ペースが鈍化していることを
懸念する向きもありますが
すでに雇用統計は相場を動かすイベントではなくなっていますね。
ポジションは
日経23265円S継続
キウイ円71.52円S継続
キウイドル0.6727ドルS継続
さて今週は10日にECB理事会が開催されます。
政策変更は予想されておらず、注目度は高くありませんが、
先週、ECBのレーン専務理事がユーロ高牽制ともとれる発言を
行っているので、ラガルド総裁がユーロの水準に言及するのか
どうかは注目しています。
先週はユーロ圏の8月消費者物価指数が 前年比▼0.2%
と2016年5月以来のマイナス圏に落ち込んだことが確認されましたが、
インフレ率低下はユーロ高をもたらす一因ですすので
インフレ見通しなどについてもどのようなスタンスであるのかに注目。
インフレ見通しを下方修正することでユーロ安誘導に持ち込むかも?
その場合、ユーロ下落があると思うので買場到来です!
てか、先週末にかけてユーロ、意外に戻りを入れたのよね・・・。
IMM通貨先物ポジションのユーロネットロングは過去最高水準のまま
まだ大崩れとはなっておらず、投機筋はユーロ強気を継続したまま。
もうちょっと下げてくれたら買いやすいんですけど・・・
今週の予定
7日(月)
日本景気動向指数(7月)
中国貿易収支(8月)
中国外貨準備高(8月)
米国市場はレーバーデー祝日のため休場
8日(火)
自民党総裁選告示
日本GDP改定値(第2四半期)
日本景気ウォッチャー調査(8月)
南アフリカGDP(第2四半期)
9日(水)
中国消費者物価指数(8月)
中国生産者物価指数(8月)
米求人件数(7月)
10日(木)
ECB政策金利、ラガルドECB総裁 記者会見
米生産者物価指数(8月)
米新規失業保険申請件数(5日までの週)
11日(金)
米消費者物価指数(8月)
ユーロ圏財務相会合
EU財務相非公式理事会
2020年9月6日日曜日
※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。
※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。
※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。
以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。