2020年12月15日火曜日

 日経平均は寄り後急上昇。一気に200円超も上昇しましたが
終値は79円高の26732円と上げ幅縮小、27000円大台は近くて遠い。

寄り後の急上昇は日銀短観の結果を受けてと解説されていますが、ん~~。

大企業景況感は2期連続改善、先行きは見方分かれる-日銀短観
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-12-13/QL3ZUCT0G1KY01

前回・9月の調査から17ポイント改善。2期連続で改善も
大企業製造業の景気判断を示す大企業DIはマイナス10ポイントです。

中身を見ますと、
2020年度の設備投資、前年度に比べ3.9%減で
9月調査(2.7%減)から下方修正。
設備投資計画の下方修正は3四半期連続です。
21年度の新卒採用は全規模合計で6.1%減。

大企業の想定為替レートは106.55円
現在104円を挟んでウロウロしており想定レートより2円ほど円高です。

そして、今日は政府からGoToトラベルの一時停止が発表されました。
12月28日から1月11日までと期間は限定されていますが
経済を回すという意味では、ネガティブ材料です。

また、先週発表された第3次補正ですが、

20年度3次補正予算15兆4271億円、税収8兆3880億円下振れ=政府筋
https://jp.reuters.com/article/japan-supplementary-budget-idJPKBN28O10O
・新型コロナウイルス感染症対策予備費などの既定経費減額分を差し引いた総額
15兆4271億円となる~

当初、事業規模73.6兆円、財政支出40兆円と大々的に報じられましたが
その中身が明らかになると、なんのことはない、2次補正での予備費を入れて
19兆円だったわけで、第3次補正としての総額は15.4兆円だった、ってわけです。

確かにJGB市場に上昇圧力がかかりませんでしたよね。
日銀がYCCで長期金利を抑えているとはいえ、市場がサプライズとなる規模の
財政支出が本当であるなら金利は上昇気味となるはずです。
実際、米国は追加財政の議論で長期金利が上昇しますよね。
JGB市場の需給が悪化するほどの規模でないことを
債券市場はわかっていた、ということか。
今日番組でご一緒したエコノミスト村上尚己氏が
そのように指摘されていました。
https://www.youtube.com/watch?v=XXIRAEMlKH8&feature=emb_logo

と、ここから株式市場が上昇するには
いろいろと気になるニュースが多いのですが、、、、
市場はあまり気にしていないようです。

今日は日経平均こそ上げ幅を削りましたが
ジャスダック市場、東証2部市場などは強かった。


資金循環が効いた相場となっているという見方もできますね。
弱気はきんもつなのかも・・・・
とか言いながら27000円超えるまで日経ショートは継続。

ひょっとしたら、ドル円の下落はそのせい?!
今日はドル円相場が比較的大きな円高となっています。

※通貨インデックス一覧

そもそもドル安、ってのももちろんあるんですが、
通貨インデックス一覧を見ると、円も買われているじゃない。

※ドル円日足

103円の節目を割るともっと円高になりそう・・・なんて思ってみていたら
NY市場にはいって急反騰です。
特に材料はないのですが、下値も固いので暴落はなさそうな値動きですね。

コロナショック時の急落急反騰と比べたら、なんとも小さな動きです。
利益を出すのも難しい相場ですが損もあまり出ませんね、この値動きじゃ・・・

今夜14日月曜の米株市場、ワクチン接種開始の報道で
上昇スタートです。まずはNY州の医療従事者から、ということですが、
ワクチン相場はワクチン接種開始後も続くのか、、、

一部に今週にも米追加財政が合意する期待があるようで、
こちらも株価を支えているようです。
どこまで上がり続けるの・・・?!

それと、ブレグジット交渉継続、ってだけで週明けギャップアップしたポンド。
相変わらずボラ激しいです、静観。

ポジションは日経ショート
キウイドルロング継続です。
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