2021年1月6日水曜日

 なんと言っても今夜のこのイベントの行方が重要。

米ジョージア州でのブルーウエーブの確率上昇、市場は織り込みか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-05/QMG6RYDWRGG801

トリプルブルーのリスクも否定できません。

だからといってこのコロナ禍、
流石にバイデン政権も増税はできないでしょ、という楽観論mの
ないことはないですが、このところの米民主党ってかなり
社会主義的意見が強い印象ですので、
キャピタルゲイン増税とか富裕層向け増税やっちゃうんじゃないの?
という不安がそこはかとなくVIXを押し上げているのかも・・・

※VIX指数


しかし今夜発表されたISM製造業景況指数にはびっくり!!

12月 ISM製造業景況指数:60.7
予想:56.5
前回:57.5

コロナ感染拡大で前回よりも悪くなる予想だったのですが
前回を大きく上回るポジティブサプライズ。

ポジティブなんですから、株がドカンと上がってもいいよね?!
でも今夜の株式市場は軟調です。
まあ、上院決選投票が始まっていますし、リスクは取れないか。

※ダウ


ジョージア州の上院投票結果もありますが
ここからの最大のリスクは「インフレ」だと思います。

コロナ感染拡大でも、株やコモディティなどが強かったのは
金融政策、財政政策でバラマキをやっていたからです。
通貨の希薄化で資産上昇、ってことね。

資産価格上昇で景気が良くなると何が起きるか。
金利の上昇です。
景気上昇期の金利上昇は健全なことです。
景気がバブル化しないように、中央銀行は利上げを行い
金利がつく時代が到来するってわけです。悪くないですよね。

ただ、それが景気がいいわけでもないのの
金利だけが上昇していくのは良くないんです。
景気が悪いんだから、本来中央銀行は緩和を続けたいのに
金利上昇を抑えるために緩和縮小、金利引き上げを
迫られることになります。

今、期待インフレ率が2018年来の2%超えとなっています。
2018年って、米国の政策金利が年初の1.5%から
年末にむけて2.5%まで引き上げられた年です。
その時と同じ水準にまで期待インフレ率が上がってきたのです。


このまま加速していくと、
金融政策の修正などが懸念され始め
リスク資産には大きな調整を強いられる可能性が・・・

ゴールドやビットコインが強いのは、この影響もあるでしょうね。
期待インフレ率の上昇で実質金利が低下しているからです。

実質金利=名目金利(米国長期金利) - 期待インフレ率

※ゴールド 三角持ち合いを上抜け


※ビットコイン 高値圏で乱高下ですが・・・

政策金利がゼロに引き下げられ、これを2023年までは
引き上げないことを表明しているFRB.

名目金利が動かない中で、期待インフレ率だけが上昇すれば
実質金利がどんどんさがっていきますね。

今夜は原油が一段高となっていることも気になります。

OPEC総会で、現在の減産枠を2月まで維持する方針が決まりました。
サウジに至っては自主減産するとも報じられています。

原油が上がるとガソリンがあがって、、、、
インフレの足音が聞こえてきた?!

※WTI原油先物当限  一時50ドル台タッチ!

昨年2020年はWTI原油がマイナス40ドルにまで暴落する局面があり
トランプ大統領まで乗り出して、OPECプラスに協調減産を迫りました。
昨年は原油下落が市場のリスクだったのですが、
ここからは原油上昇で金利が上がっていくことのほうがリスクと
なってくるやもしれません。

為替市場ではドル安再開です・・・

※通貨インデックス一覧

ドル円相場は102円半ばまで下落してきました。

102.97円でショート参戦してみました・・・。
ユーロドルを1.2274ドルでロングも。

本格的リスクオフとなればドル高となる可能性もありますので
その点には留意しながらのドル売りポジションです。
今の所上手く行っていますが、ジョージア州決選投票の
結果が出るタイミングでは荒れるでしょうから
コストにストップおいてあります。

ダウ、日経などは、結果を受けて
上昇することがあれば売りを考えます。
短期的に調整あると思うのよね。。。

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