早いもので今週から4月に入ります。
2日金曜日はグッドフライデーで
世界中の多くの国で市場が休場ですが
米雇用統計の発表があるんですね。
これは連邦政府の法定休日ではないためだそうです。
株式、コモディティ、債券市場はお休みですが、
雇用統計次第では為替は動くかな。
今年1月~2月分の数字を振り返って見ると
NFP:非農業部門雇用者数
1月 +16.6万人(4.9万人から上方修正)
2月 +37.9万人(予想20万人に対し好結果)
失業率
1月 6.3%
2月 6.2% 順調に低下(回復)
みんかぶ https://fx.minkabu.jp/indicators/US-NFP
2月は米国を寒波が襲ったこともあり
建設業が▼6.1万人 生産部門▼4.8万人で悪化も
サービス部門の回復が大き方。
映画・劇場、レストラン・ホテルなどレジャー部門が+35.5万人で
寒波での雇用減を補って余りある回復を見せました。
小売業 +4.11万人と好結果でした。
2月の状況よりも3月のほうがいいと思われることから
今回の数字は高め予想となっています。
3月 予想 NFP +59万人
雇用統計はこの予想に対して、結果がこれを下回ればドル売り
予想を大きく超えるならドル買いとなると考えています。
現在、ドル円ロングとユーロドルショートは継続です。
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【米国市場】
◆サプライズだったのが、先週25日のパウエル議長の発言。
「政策目標に向けて大きな進展がみられた場合には
資産購入額を徐々に縮小するだろう」
テーパリングを匂わせる発言ですが、
目標に向けて大きな進展が見られた場合には、という前置きがあり
至極当然に発言に過ぎないと捉えることもできます。
資産バブルを牽制したい思惑という
受け止められ方をしないでもない・・・。
ただ、この発言がマーケットを崩すようなことはなかたので
あくまで当たり前発言だった、と流されしまいそうですね。
◆ウォール街に臆測飛び交う-「前代未聞」のゴールドマンのブロック取引
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-28/QQNJ3CDWX2Q101
(ブロック取引=
証券会社を通じて同一銘柄を一度に
大量に相対取引で売却または購入する取引)
・ゴールドマンやモルガン・スタンレーが取りまとめたブロック取引は
105億ドル(約1兆1500億円)相当にも。
・百度(バイドゥ)左上のチャート見事な三尊天井
テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ
・唯品会(ビップショップ・ホールディングス)
の株式66億ドル相当を米市場の取引開始前に売却した模様。
・バイアコムCBS
ディスカバリー(米国株)
中国の愛奇芸(iQiyi)
跟誰学(GSXテクエデュ)など
株式39億ドル相当もその後に売却下模様。
・CNBCはアルケゴスキャピタルによる売りは
恐らくレバレッジを効かせたポジションでの
マージンコールに関係していると指摘
・清算されるファンドが処分売りを余儀なくされたのではないか
関連銘柄のチャートを確認すると・・・
エライ売られ方してます💦
総額1兆円を超える売りが出たとはいえ、この下落が
ダウ、S&P500など米株市場全般に広がるということもなく
何ら影響はなかったですね。
ダウ輸送株なんて新値とってますよ。SOXも持ち直しそう。
おそらくどこかのファンドが精算(破綻)する際に生じた処分によるもの
と考えられますが、
ではなぜ破綻に追い込まれたのか、という点がポイントで
これが米金利上昇に伴う利払い負担増が関係しているとするならば
こうしたケースはむしろこれからちょくちょく出てくると考えられるほか、
金利ではなく、中国関連という括りでの処分だとするなら
中国アセットにはなにかリスクが潜んでいると考えることもできます。
中国はドル建て債務が巨額なので、
米金利上昇での利払い負担増はきついと思われます。
ここからのリスクは米国市場ではなく中国なのかもしれません。
米国は長期債利回り上昇とか、早期のテーパリング懸念とか
いろいろ神経質にはなっているものの、こんなニュースも。
◆FRB、大半の銀行で増配と自社株買いの制限を6月末に終了
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-25/QQJL02DWLU6I01
・十分な資本を確保して通過する米銀に対しては6月末で増配を認める
・自社株買い制限措置も審査結果が良好な金融機関を対象に解除
このFRBの発表を受けて銀行株などが大きく上昇していますね。
米国はなんだかんだトップアウトするのはまだまだ先という気がします。
ただ中国発のショックがあれば話は別ですね。
イランと中国が長期戦略協定 原油安値供給の見返りに巨額投資か
https://mainichi.jp/articles/20210328/k00/00m/030/050000c
・中国の今後の対イラン投資は総額4000億ドル(約44兆円)に上る可能性
バイデン政権、動きが遅い。
イランの核合意復帰を詰める前に、イランは中国と手を組んでしまった。
サウジも中国都の関係強化に動き始めています。
米国は中国への制裁を強めていくものと思います。
欧米、中国に制裁を発動 ウイグル族への「人権侵害」で
https://www.bbc.com/japanese/56492491
中国、ウイグル問題で英に対抗制裁 「うそを拡散」
https://jp.reuters.com/article/china-uk-xinjiang-idJPKBN2BI009
となると、ドル高を容認していくんじゃないかって気がします。
中国は元安で資本流出がもっともBADなシナリオなんじゃないでしょうか。
元安にしたところで中国製品の競争力が高まりというほど
世界から歓迎されなくなってきています。
バイデン氏「一帯一路」の対抗構想 英首相に提案
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR26EFX0W1A320C2000000/
・民主主義国家でつくる同様の構想を提案
日本の立ち位置も難しくなってきます。
態度を明らかにしなければならない日が遠くないでしょう。
ウイグル人権問題 日本政府は制裁に慎重姿勢 責任ある行動促す
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210324/k10012932361000.html
今年のリスクは金利とインフレ、そして地政学の急激な緊張ですね。。。
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今週週明け29日月曜日は配当・優待権利付き最終日です。
これを目指しての買いも入ってきたであろう3月相場、
29日を超えて強さが継続するかどうかに注目。
といいますか、
4月って例年欧州勢の日本株買いが旺盛になる
パターンがありますので強気継続でいいと思います。
上記の地政学は今年のテーマですが、
足元は需給で日本買いが旺盛となると予想。
ただ、ドル円が強くてもクロス円は微妙。
ドルが強いのです。
ドルストレート通貨のチャートは軒並み悪化。
つまりドル高のトレンド入りです。
ポンドドル、キウイドルなどは戻りを売りたいチャート。
つまり、ポンドやキウイなどが弱いので
クロス円も強くないと考えられるのです。
ここからも戦略はドル買い。
ドル円ロングにドルストレートショートです。
今週の注目イベント
29日(月)
日銀主な意見(3月18-19日開催分)
ウォラーFRB理事、討論会参加
30日(火)
日本雇用統計(2月)
米消費者信頼感指数(3月)
NY連銀総裁、討論会参加
31日(水)
中国製造業PMI・非製造業PMI(3月)
米ADP雇用者数(3月)
1日(木)
日銀短観(第1四半期)
中国財新製造業PMI(3月)
米自動車販売(3月)
米ISM製造業景気指数(3月)
米新規失業保険申請件数(27日終了週)
フィラデルフィア連銀総裁、講演
OPECプラス閣僚級会合
2日(金)
米雇用統計(3月)
グッドフライデー祝日のため
米国、ユーロ圏、香港、オセアニア市場は休場(米債券市場は短縮取引)
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