2021年8月12日木曜日

 米CPI、7月は前年比5.4%で13年ぶり高水準維持 前月比では鈍化
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-idJPL4N2PI3J0?il=0
 
前年比+5.4%は6月と同じですので、一見インフレは高止まりに見えますが
前月比+0.5%上昇は、6月の+0.9%から大きく鈍化(それでも上昇ですが)
よって、インフレ上昇が一過性というFRBの認識を支える可能性が出てきました。
 
7月消費者物価指数:前年比+5.4%(予想:+5.3%、6月:+5.4%)
United States Inflation Rate
7月消費者物価コア:前年比+4.3%(予想:+4.3%、6月:+4.5%)
United States Core Inflation Rate
7月消費者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.5%、6月:+0.9%)
7月消費者物価コア:前月比+0.3%(予想:+0.4%、6月:+0.9%)
下記グラフは前月比 0.9%→0.5%

United States Inflation Rate MoM


これまで驚くような上昇となっていた話題の中古車の価格は
前月比+0.2%と前月+10.5%から大きく減速している点は注目に値します。

本当にインフレがピークアウトしているかどうかは、
8月、9月の数字も更に減速するというようにトレンドとなるのを
確認しないことにはまだなんとも言えませんが、
今夜のCPIはその可能性があることを示唆するものであり、
上昇基調に回帰していた米金利上昇も一服するかもしれません。
為替市場では早期テーパリング観測の後退からか一転ドル安基調に。
株式市場ではダウ平均が最高値をさらに更新する展開となってきました。

⬇こんなニュースは金利上昇要因ですが今夜はCPIを受けて金利低下中。
米上院、3.5兆ドルの予算決議を承認-民主党の政策実現に道開く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-11/QXO0Z1T0AFB801

※米長期債利回り

緩和マネー期待で株高という相場がさらに延長されそうですが
手放しにこの高値圏の米株を買っていいものか悩ましいですね。

アジア経済に警戒シグナル点灯、デルタ株による打撃示す指標続出
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-11/QXNHRBT1UM1001?srnd=cojp-v2
~政府の制限措置が移動に与える影響について初期の警戒シグナルが読み取れる。
~中国の航空会社が提供する座席数は1週間で32%減
 世界では週間ベースで6.5%減少
~「電子機器のピーク」は過ぎた可能性
~インドネシアPMIは7月に40.1と、前月の53.5から急低下

日本もそうですが、どうも中国も感染が拡大している模様。

そしてその中国ですが、次のターゲットはオンライン保険。

中国規制当局、オンライン保険への監視強化-次の締め付け標的か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-11/QXOG4WT0G1L101
中国、違法な内容含む曲を禁止-カラオケ施設で10月1日から実施
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-11/QXNYPZT0AFB701

今日は東京財団政策研究所の柯隆氏にお話を伺ったのですが
かなりチャイナリスクを警戒していらっしゃいました。

さて、為替市場。

米金利低下に押されドル安基調へ。

※通貨インデックス一覧

       



ドル円相場も頭打ち?

昨日作ったユーロドル1.1737ドルショートはコストで消滅。
ドル金利上昇が一服ならユーロの巻き返し局面入りか。


ドルカナダを1.24955ドルでショート参戦。
(単純にテクニカルから)日足

※ドルカナダ月足


キウイ円76.94円Lは継続。

■明日12日(木)の注目イベント
・英GDP速報値(第2四半期)
・ユーロ圏鉱工業生産(6月)予想+0.4%、前月▲1.0%
・トルコ中銀政策金利
・メキシコ中銀政策金利
・米生産者物価指数(7月)予想+7.1%、前月+7.3%、
・OPEC月報

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今週のひろこのWeeklyGOLDは
今週9日月曜のGOLDの急落、フラッシュ・クラッシュの舞台裏を解説。
貴金属ディーリングのプロは
「EFP」に着目して、事の背景を読み、
金の買い手と売り手の構造を分析するんですね。

池水雄一氏の解説、必見です。


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