2021年9月27日月曜日

 先週の9月FOMC,6月時点より利上げ開始時期予想が前倒しとなり
米金利が上昇をはじめました。
FOMC直後の反応が鈍く、迷わせられましたが週末にかけて
素直に金利が反応、特にドル円相場がこれに反応して上昇しています。

※米長期金利


※ドル円
9月FOMC
【11月テーパリング開始示唆/利上げ開始予想22年へ前倒し】

◆ドットチャート
23年までの利上げ開始予想18人中17人
22年1回の利上げ開始(18人中9人(前回7人)

23年中3回利上げ予想(22年開始なら計4回)
24年中3回利上げ予想

ニッセイ基礎研究所レポから

テーパリング開始時期は年内というのはそもそも織り込まれていますが
10月初めに発表される9月分雇用統計が大幅に下振れない限り、
11月の次回FOMCでテーパリングが開始される可能性が濃厚です。

パウエル議長は
「来年の中ごろに終える緩やかなテーパリングが適切であろう」
との見方を示しており、2013年12月スタートの前回テーパリングが
10ヶ月で終了したことから考えると、中頃(6月)にテーパリング完了と
なるためにはすぐにでも始めないと、という観測が強まっているわけです。

8月のジャクソンホールでパウエル議長は
テーパリングと金利引き上げは別物であることを強調しており
今回も「この先のテーパリングの時期やペースは、
政策金利の引き上げの時期に直接的な示唆を与えない。」とこれを
改めて強調しているのですがFOMCメンバーの金利見通しをみると
インフレを強く意識している、ということになりますね。

こうした見通しは、今後のインフレ指標によってまた変わりますので
22年に最初の利上げができるかどうかはまだわかりません。
つまり、今現在の株式市場のリスクではないということでしょうか。

先週は恒大集団のデフォルトリスクの報道もあって米株は比較的大きな
調整をみせましたが、FOMCを通過して反発基調にあります。

恒大集団がどうなろうと世界の銀行間信用リスクにつながるものでは
ありませんので、それほど騒ぐことはないと思われます。
日本のバブル崩壊のような道筋を辿るのではないかというのが大方の見方。
リーマンショック型の危機ではないということね。

というわけで流石に動き出した米金利にドルが連れ高となっていることから
ドル円相場が大きなトレンドにつながることを期待して
ドル円を110.38円でロング。
日経平均CFDを30236円で買ってみました。
27829円Lの根っこポジションは継続です。

FOMC前まではクロス円売ろうかと思っていたのですが
ドル円が上昇トレンドに入ると下がりませんね。

そしてドル金利が動き出したとはいえ、次の金利のテーマは
NZの10月利上げ開始にシフトする可能性があるため、
ここからはキウイ、そしてインフレリスクが強まる英国ポンドの買いも
考えようかと思っています。クロス円がいいかな。
日銀の利上げは最後の最後になる可能性が強いですしね。

英中銀、インフレは一時4%超と予想-年内利上げ可能性の指摘も浮上
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-09-23/QZVWJZT0G1KY01
・短期金融市場は2022年2月に0.15ポイントの利上げ織込み
・早ければ11月利上げ?の予想も

英国は「風が止まるとエネルギー嵐が吹く」
風力発電シフトが進められてきた中で、風が吹かず発電量が低下。
なんと英国の電気料金は1年で7倍になっているそうです。

再生可能エネルギー依存を高めることへのリスクですね。
太陽光は太陽が出ていなければ発電できません。
風力発電は風が吹かなければ発電できないのです。

NZ中銀の0.5ポイント利上げ観測後退、総裁補佐の発言きっかけに
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0aefae24d9eb00b94d687158de012dae9f20d5b
・10月利上げは濃厚も、0.5%ではなく0.25%か?

NZ利上げはマイルドになりそう、ということで
ポンドのほうが動きが出そうな気もしますね。

政策金利予想をより敏感に織り込む2年債。

紫の英国2年債が急伸し始めました。
最も高いのはNZですが、これだけNZの短期金利が高くても
これまでNZドルが買われるわけでもなく、、、
これはFOMCを控えていたこともあろうかと思います。
FOMCを通過してむしろドル金利が上昇してNZ金利が低下しており
これではちょっとキウイドルが買いにくいか。

今週以降の短期金利動向には注目です。
10月のNZの金利引き上げを織り込む動きが再度出てくれば買い。
このまま英金利が上がってくれば、ポンドが買われそうです。

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今夜26日日曜にドイツの総選挙。
この結果を受けてユーロが動くでしょうか?
そもそも単独過半数を取れる政党はない見込みですので
連立交渉による政治空白が嫌気されればユーロ売り、という見方もできますが
緑の党が躍進すれば拡張的な財政政策が取られる可能性を織り込む動きがでる?

選挙結果がそれほど為替市場を動かす要因にはならないと思いますが
16年続いたメルケル首相の後継者が誰になるのかには注目です。

そして29日は実質次期首相となる人物を選出する自民党総裁選。
マクロ経済政策の理解の薄い候補が選出されれば
日本株市場には影響が出るリスクも。

26日(日)
ドイツ連邦議会(下院)選挙
全米企業エコノミスト協会(NABE)年次会合(28日まで)

27日(月)
米耐久財受注(8月)前月比、予想+0.6%、前月▲0.1%
ベイリー英中銀総裁、講演
ブレイナードFRB理事、講演 
NY連銀総裁、講演
シカゴ連銀総裁、講演

28日(火)
豪小売売上高(8月)
米ケースシラー住宅価格指数(7月)前年同月比、予想+20.0% 前月+19.1%
米消費者信頼感指数(9月)予想115.0、前月113.8
米リッチモンド連銀製造業指数(9月)前月9
ECBフォーラム(29日まで)
シカゴ連銀総裁、講演
アトランタ連銀総裁、講演
セントルイス連銀総裁、講演

29日(水)
◆自民党総裁選投開票
ECBフォーラム最終日 ラガルドECB総裁、パウエルFRB議長ら討論会参加
アトランタ連銀総裁、講演

30日(木)
中国製造業PMI(9月)予想50.2、前月50.1、
  非製造業PMI(9月)前月47.5、総合指数、前月48.9
  民間調査の財新PMI(9月)製造業、予想49.6、前月49.2
  
米GDP確報値(第2四半期)
メキシコ中銀政策金利
NY連銀総裁、挨拶
シカゴ連銀総裁、講演
アトランタ連銀総裁、講演
セントルイス連銀総裁、講演
フィラデルフィア連銀総裁、討論会参加
米下院金融委員会、FRBのパンデミック対応に関する公聴会開催

1日(金)
日銀短観(第3四半期)
日銀主な意見(9月21日-22日開催分)
米自動車販売(9月)
米個人所得支出(8月)前月比、予想+0.2%・+0.6%、前月+1.1%・+0.3%
米ISM製造業景気指数(9月)予想59.5、前月59.9
クリーブランド連銀総裁、講演
フィラデルフィア連銀総裁、講演

中国市場は国慶節で休場(7日まで)

3日(日)
英保守党大会(6日まで)

先週のひろこのWeeklyGOLDはシルバープラチナ特集。

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【売られすぎ??】
シルバーとプラチナの現状
貴金属スペシャリスト 池水雄一氏
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