2021年11月1日月曜日

 自民党、大きく議席を減らすとの事前報道もありましたが
単独過半数獲得が確実な情勢です。
公示前勢力276議席からは議席は減るでしょうけれど微減で済みそうな気配。
減らした分は維新に流れているようで立民、共産党に流れてはいない。

先ほど幹事長の甘利氏が敗北したことで幹事長辞任の申し入れをした
との報道があったところです。幹事長落選は結党以来初めて?
この件は気がかりですが、単独過半数すら難しいといった事前報道からみれば
衆院選、悪くない結果です。週明けの日本株、政治リスからの下落はなさそうです。

日経平均は衆院選思惑で急騰、急落した値幅のちょうど半分のところまで戻して
ウジウジして方向感のない相場になっていましたが、
(ちょうど200SMAがかろうじて支えているポイントでもありました)
選挙通過で悪抜け上昇してくれればいいのですが。

※日経平均株価


ただ、中国景気後退が鮮明となってきている中、
日本株が大きく買われる相場が到来するかどうか・・・

31日発表 中国製造業PMI、10月は予想外の低下 2カ月連続で50割れ
https://jp.reuters.com/article/china-economy-pmi-idJPKBN2HL02W
・結果49.2 (予想49.7:前回49.6)
・景気判断分水嶺の50を2ヶ月連続で下回る
・生産指数 48.4
・新規受注指数 48.8 3か月連続で50下回る
・算出価格指数 61.1 2016年算出開始以来の高水準=インフレ圧力高まり
・9月PPI 96年統計開始以来最高の伸び 前年比+10.7%

中国はすでに「スタグフレーション」ではないのか。
足元では中国北部を中心にコロナ感染が再拡大しており、
厳しい行動規制が敷かれているという報道もあり、経済活動は再び打撃を受ける可能性が。

中国、コロナ流行「深刻」 封じ込め策さらに強化
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e6ea0805558470bc97708967757d05c1061581f

電力不足の影響も深刻です。

中国、電力不足に続き軽油不足 各地でトラックへの給油制限も
https://news.yahoo.co.jp/articles/1844fd4ab3536a42f20aac2fa6b0b5f4653650d2

政治リスクが去っただけで日本株が大きく買われるほど
楽観できる環境にもなさそうですが、本格化する決算発表にも注目です。
4日木曜はトヨタやソフトバンク、春先から盛り上がった川崎汽船などの決算が。
今週は商社系の決算も相次ぎます。
自動車、トヨタの決算には注目でしょうね。
半導体不足の影響がいかばかりか。
企業の決算内容を評価して買われる地合いになってくれればいいのですが。。。

日経平均CFD27410円L 継続しています。

【為替市場】今週は米、英、豪の金融政策委員会が。

先週末29日(金)は月末最終営業日なのでリバランスに注意、
あまりアタフタしないように、と書きましたが為替市場では
凄まじいドル買いユーロ売りとなりました💦

※通貨インデックス一覧 なかなかの暴力的な動き・・・
       

先週のドイツCPI:ユーロ圏CPIなどを受けて、市場では
ECBが来年7月に10bpの利上げを、10月までに2回の利上げを実施する
との観測が織り込まる動きとなったことから
ユーロが買われる動きが出ていましたが、このユーロ買いが潰された形。
ユーロドルを 1.1634ドルでショート参戦しています。

※ユーロドル

ポンドドルもドスンときました・・・・
売り玉、手仕舞った後に下がるとは(´;ω;`)
来週BOEなのでこちらは見送りました。

※ポンドドル

リバランスの影響だけに終わるか、
それともやはりユーロ上昇の芽はないということなのか。

◆今週は3日㈬11月の米FOMC開催とあって、
ドルが動く可能性が大きく結果を見極めるまでは
方向感を固めにくいかな。

テーパリング開始が正式に決定される見込みですが
開始がいつになるか。決定後すぐ11月から実施されるとなれば
ややドルが強含む瞬間もあろうかと思いますが
そのペースなどにも注目でしょう、いつテーパリングが終了し
いつ利上げが可能となる可能性があるのか。
市場の来年の利上げの織り込みが強まれば、短期金利上昇が加速し
ドル高傾向が強まると考えられますが、短期金利はすでにそれを織り込むように
上昇してしまっているので、材料出尽くしで金利上昇が止まり
ドル安が来る可能性も否定できません。

◆そして4日(木)英中銀金融政策委員会(MPC)

利上げの観測を織り込む形で上昇してきたポンドですが
足元では利上げしないという見方も増えてきて、
どうなるかは見方が分かれています。

インフレ率は直近2カ月続けてインフレターゲットの
許容上限である3.0%を超えています。
(インフレ目標は2%±1%を許容)
BOEベイリー総裁が英財務省に説明の書簡を送る事態となっています。

インフレ率が目標値を超えると、イングランド銀行(BOE)総裁は財務大臣あてに
その背景や今後の対応等を記した公開書簡を送ることがルールとなっています。
※1998年イングランド銀行法

ベイリー総裁が10月半ばに利上げ示唆ともとれる発言をしているんですね。

英中銀総裁、インフレ圧力抑制で「行動する必要」生じる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-10-17/R14KMYT0AFB601

こうした背景もあって、市場の利上げ織り込みが急速に進んでいたのですが
HSBCは今回の会合ではベイリー総裁は利上げを支持しないと予想しています。

英中銀ベイリー総裁は11月会合で金利据え置き支持の公算-HSBC
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-10-26/R1KVVWT0AFB401
・利上げを支持するのは9月会合で債券購入の早期終了を主張した
ソーンダース委員とラムズデン副総裁の2人にとどまるだろう

今週はポンドも荒れそうです。
利上げがなかったとしても、利上げ指示が2人から大きく増えることがあれば
ポンド高となりそうですね。利上げ支持者が増えた場合はポンド上昇に乗ろうかな。
しかし、彼らの見通しがどうなるか予想しても仕方ありません。
値動きについていくだけですが、BOE前にはポジション取ることはないかな・・・・

◆2日㈫はRBA豪州中央銀行金融政策委員会。
豪中銀は先週、YCC政策の3年国債の利回り目標の対象である
2024年4月償還債の買い入れオペを28日、29日と見送りました。
つまり、金利上昇を容認したということ。
3年債利回りは0.76%前後まで上昇しました。
YCC政策によるRBA目標は0.10%ですが、大きく乖離したことで
豪ドル買いが旺盛となりました。

さて、今週の金融政策委員会でRBAが
YCC政策についてどう説明するのでしょう。
YCC対象国債銘柄を変更する?
それともYCCをやめる?

そもそもRBAは24年まで政策金利を据え置くスタンスですが
ひょっとしたらこのスタンスも変更になるのでは?
というタカ的観測も出始めています。
となれば、豪ドル上昇に弾みがつく可能性がありますね。

豪ドルドル0.7520ドルL
キウイドル0.7185ドルL 
どちらも継続していますが、利が伸びずにおります・・・。

豪ドルは0.7472ドルを下回ればカット。
キウイドルは0.7128ドルを下回ればカット。

そして新規ユーロドル1.1634ドルS
今週は豪ドル円、NZドル/円などクロス円の押し目も狙います。

今週から欧州が冬時間へ。
来週から米国市場も冬時間に入ります。
今週の11月分米雇用統計は21:30ですが12月から22:30になります。

31日(日)
欧州時間は夏時間終了、冬時間へ移行
COP26(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)開催(12日まで)

1日(月)
中国財新製造業PMI(10月)
COP26首脳級会合(2日まで)
米ISM製造業景気指数(10月)予想60.2、前月61.1

2日(火)
豪中銀政策金利
米自動車販売(10月)
日銀議事録(9月21日-22日開催分)

3日(水)
NZ雇用統計(第3四半期)
米ADP雇用者数(9月)予想+365千人、前月+568千人
米ISM非製造業景気指数(10月)予想61.8、前月61.9
製造業新規受注(9月)前月比、予想▲0.3%、前月+1.2%
米FOMC声明、パウエルFRB議長記者会見

4日(木)
英中銀政策金利、金融政策報告
米貿易収支(9月)
ラガルドECB総裁、イベント講演
OPECプラス閣僚級会合

5日(金)
カナダ雇用統計(10月)
米雇用統計(10月)NFP/予想+3.95万人:前月+1.94万
         失業率/予想4.7%:前月4.8%
         平均時給/前年同月比予想+4.9%:前月+4.6%
7日(日)
中国貿易統計(10月)
米国市場は夏時間終了、冬時間へ移行

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先週のひろこのWeeklyGOLDはマーケットエッジ代表小菅努氏
<悲惨指数で読むゴールド相場>
『インフレでも金価格が急騰しない理由』
https://youtu.be/8tlah10SxDg
画像
◆インフレと金価格の理論
◆ Misery Index(悲惨指数)で見る金価格
◆ 11月FOMC後の展望
GOLD1オンスで買える小麦と原油の量の推移、必見です!

★今週のひろこのスペシャリストに聞く!は
ポスト石油戦略研究所代表エネルギーアナリスト大場紀章氏に
天然ガス、原油高の背景を伺っています。

<欧州天然ガス高騰の要因は?>
『カーボンニュートラルとエネルギー危機』
https://youtu.be/tf9xUsE3_BA

実はこの絵がとても重要です↓
上流投資は2015年から急減しています。
これが大問題。

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