1・米11月CPI(インフレ率)上昇も予想の範囲内、材料出尽くしか
2・オミクロン株警戒すっかり後退、VIX指数も急低下へ
3・今週は中銀ウィーク FOMC、ECB、BOE、BOJ
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1・米消費者物価指数、前年比6.8%上昇-約40年ぶりの高い伸び率
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-10/R3WIX3T1UM1001
・11月消費者物価指数:前年比+6.8%(予想:+6.8%、10月:+6.2%)
⇒前月+6.2%から加速39年ぶり高水準も予想通り
・11月消費者物価コア指数:前年比+4.9%(予想:+4.9%、10月:+4.6%)
⇒前月より加速も予想通り
・11月消費者物価指数:前月比+0.8%(予想:+0.7%、10月:+0.9%)
⇒前月比では伸びが鈍化
・11月消費者物価コア指数:前月比+0.5%(予想:+0.5%、10月:+0.6%)
⇒コア指数も前月比は鈍化
帰属家賃は前月伸びと同じになりました。
帰属家賃はトレンド化すると止まらない性質のものとされ
これが上昇し続けてきたことでインフレ警戒が強まっていたのですが
この伸びが止まった、というのが意外と注目されているようです。
また、ミシガン大学の調査する期待インフレ指数も同日発表されていますが
・12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:70.4(予想:68.0、11月:67.4)
・12月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:4.9%(予想5.0%、11月:4.9%)
・12月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:3.0%(11月:3.0%)
消費者信頼感指数は予想を上回るも
1年の期待インフレ指数は予想に満たず、前月と変わらず。
5-10年に関しても前月と同じと伸びが止まったことから
インフレ加速は止まったとの見方も一部に出ていたようです。
インフレ加速はピークをつけたとの見方もあり
長期債利回りは低下。
※10年債利回り
2・オミクロン株、ブースター接種が有症状感染70-75%防ぐ-英調査
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-10/R3WTMTT0AFB801
日本でもブースター接種が始まります。
そもそもオミクロンの発生で世界の感染者数は激増していますが
死者数が跳ね上がっているわけではありません。
市場はオミクロンイベント終了と見てリスク値を上げているようにも見えます。
※VIX指数
だからといって、ここから米株が史上最高値を更新できるのか。
FOMCを通過してリスクマネーがどう動くのかに注目ですが
意外と株式市場はFOMCで通過後年末に向けて上がるかもしれません。
というのも↓
3・今週の12月FOMCでターボ・テーパリング?ECB/BOE/BOJまである~
■14-15日米FOMC
2021年12月FOMCプレビュー~今回の注目点を整理する
https://www.smd-am.co.jp/market/ichikawa/2021/12/irepo211209/
テーパリングは11/15に開始したばかりですが、たった1ヶ月後に
更に加速させる議論が開始されるだろうことがほぼ織り込まれています。
タカ派的になるのだから金利はさらに上昇する、、、、という感じでもありません。
特に長期ゾーンね。10年物の利回りは今年3月には1.7%あったんですよ。
今1.4%です。来年の早期利上げを織り込んでいるのにも関わらず上がらない。
2~5年の短期金利はすでに上昇トレンドを加速させていますが
先週のCPIのあと低下していますね。
※米金利は全ゾーンで低下、これは材料出尽くしでの手仕舞いによる動きかな。
一部アナリストは3月にもFRBが利上げすると予想しているとの報道もあり、
こうしたタカ派的コンセンサスが市場に織り込まれているなら
FOMC通過で意外と材料出尽くしで金利が下がっちゃう可能性もありそうなのよね。
ただし、年末までのものすごい短期でのラリーでしょうけれど。
だから、株価インデックスをFOMC前にショートしていたくない。
週明けにも日経平均ショートは買い戻してイベントを迎えようと思います。
くりっく365CFD日経ショートコストは28891円
■16日 ECB(欧州中央銀行)
PEPP(パンデミック特別購入プログラム)来年3月までで終了、
23年までは再投資(ロールオーバー)されますが
このロールオーバー期間の延長が話し合われるか。
APP(従来の資産購入プログラム)は
規模と期間を限定した一時的な拡大について議論する見込み。
つまり緩和のさらなる長期化、継続が決められるのではないか、
というのが事前コンセンサスとなっています。
つまり、仮にECBが意外とタカ派的なスタンスとなれば
ユーロが急騰するということです。その可能性も十分にありそうなのよね。
もちろんより緩和的政策が出て、ユーロが急落する可能性のほうが大きいので
全力でポジション取る局面ではないのですが、
ECB前にユーロがどっち方向に加速しているかで
ECBイベント後のトレードアイディアも変わってきますね。
■16日BOE(英中央銀行)
BOEは11月MPC(会合)で市場の利上げ思惑に反し7対2で政策金利の据え置きを決定
利上げするする詐欺で市場がひっくり返りました。
ほぼ利上げが確実視されていたのに・・・。
今月は利上げ織り込みはすっかり後退しています。
BOEタカ派のサンダース氏は12月3日の講演で
利上げをする前に「オミクロン」の英経済への影響について
さらに多くのデータを待つことには利点があるとの考えを示すなど
利上げに慎重な姿勢を示したことで今月も利上げはないとの予想が大勢。
つまり、こちらはまさかの利上げがあればポンドがぶち上がります。
週明けはポンドを買ってみようかな。
もちろん、利上げはないと思いますが、それはすでに市場に織り込まれていますので。
まさか?!にエッジがあるのは利上げが合った場合ですね。
■17日日銀金融政策決定会合
来年3月に終了する新型コロナ対応資金繰り支援特別プログラムをどうするか
議論されると思いますが、あまり材料にならないでしょう。。。
日本のインフレ率から日本の金融政策の転換はまだまだ先です。
ポジション 豪ドル円は週明けにでも買い戻すかも・・・。
カナダ円89.67円S 89.43円S
豪ドル81.10円S
※通貨インデックス一覧 ユーロ・ポンドが下げ止まって見える・・?
NOTE
米の竜巻被害、死者70人超のおそれ 物流混乱に拍車: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1141Q0R11C21A2000000
ケンタッキー州の死者数は70人を超える可能性があるほか、
アマゾン・ドット・コムの倉庫でも少なくとも6人が死亡
フェデックスの物流拠点も被害を受けるなど、年末の物流の混乱に拍車がかかる懸念
インフレ押上要因となる可能性が・・・・
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