2021年12月14日火曜日

 今週は中銀ウィーク、特に米FOMC前控えて思惑交錯。
今夜はリスク回避ムードが強まっています。

1・過剰なオミクロンリスク報道?
2・VIX10%上昇、マネー端株から債券へ?
3・ドル全面高、資源関連通貨安
4・トルコリラ売り再燃、下落に歯止めかからず
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1・オミクロン報道を材料にした売り仕掛け?

・英国でオミクロン株感染による初の死者、首相が警戒を呼び掛け
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-dead-idJPKBN2IS1EB?il=0
ジョンソン英首相「必要があれば、どのような措置も講じる」
・中国天津市、中国本土で初のオミクロン株感染を確認
https://www.sankei.com/article/20211213-WYKVGYWUCJJRHNLE6YMHU5ZM6A/
・南ア大統領、軽度のコロナ症状続く 国内感染者数は連日約2万人
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-safrica-ramaphosa-idJPKBN2IS1I2

オミクロン株リスクは先週のファイザーCEOのブースター接種で中和できる、
との報道でゲームチェンジャーとなったかあと思っていましたが
まだオミクロン報道がマーケットの材料となるのか・・・。
英国で一人、オミクロン株での紗々が出たという報道に過剰反応。
ここから爆発的に死者が急増するリスクがあるのでしょうか。
そうだとするなら、過剰反応とはいえませんが
まだまだ不透明感は払拭できないということなのでしょう。

あるいは今週のFOMC,ECB,BOEなど中銀イベントを控えての手仕舞いの
きっかけとなっただけの可能性もあり、
この売りが長期化するかどうかはわかりません。
中銀ウィークをこなせば、オミクロンリスクとは別に
動き出す可能性も捨てずに注視しておきたいところ。。。

2・債券から株へリスクマネー移動?

※米株主要インデックス一覧 株は売られています。
 


※米国債利回り一覧 利回り軒並み低下、債券買いが旺盛です。

典型的なリスク回避の値動きですが
今週のFOMCで22年の早期利上げ観測が強まる可能性があるなら
この金利低下はちょっと違和感がありますよね。
やはりオミクロンリスクをまだ市場が警戒しているということなのかな。

※VIX10%上昇

3・通貨市場、ドル独歩高、リスク回避でドルへレパトリか

もともと12月は米企業の本決算月でドル買い需要が強いと
されていますので、単純に需給の可能性もあります。

上記添付したようにドル金利低下でもドル高というのは
リスク回避のそれか、マーケットとは関係なしにドル需要が強いか。

リスクオン出ないことだけは確かです・・・

4・トルコリラ、当局リラ買い介入も下落止まらず

今日も介入があったようですが、焼け石に水でしょう。

だってトルコのネバティ新財務相は
「トルコは金利を引き上げない決意」を表明しているんですもの。
完全にエルドアン大統領のパペット財務相です。
これでリラが上がるわけがありあせんね。

ここで気になるのが、トルコの外貨準備。

トルコは12月に入って3回のリラ買い介入を行っています。
外貨準備は11/26から12/3で20.2億ドル減少しています。
ゴールドマンは、
トルコの外貨準備高が気になる速度で減少していると警告。

今日の介入金額は15日後に公表されますが。
外貨準備が減少すると、トルコが外貨準備補強のために
保有しているGOLDを売却する可能性が出てきます。

これは2018年の新興国通貨安時(リラ安)の記事。

トルコとゴールド、そしてドル
https://media.monex.co.jp/articles/-/10035
トルコリラなど新興国通貨安が極まった8月、ドル建てのゴールドも大幅下落となったことは貴金属関係者を驚かせました。~この時、トルコは自国保有の大量のゴールドを売却していました。

そして、今年9月にも保有するGOLDを約21トンを売却しています。
20年11月にも売っていましたが、トルコはリラ安防衛のために
金の売却国へと転換しています。
(2018年の金売後は、20年前半までは金を買っていました)

というわけで、リラ安が進めば進むほど
どこかでGOLDが下がるリスクもあることにも留意して。

トルコの金売に負けない買い需要があればいいのですが
米国の金融政策の正常化、利上げが近いというこの局面で
投資家らは積極的に金買いはしないと思われ・・・・
ビットコインの急落も米金融政策の転換が近いことが影響している
という指摘がありますので、
まあ、今一番強いのは基軸通貨であるドル、キャシュなのかもしれません。

■ポジション
日経平均CFDでの28891円S → 28718円で買い戻し
東京時間に手放してしまった。。。
その後マーケットの地合いを見て28690円で再度ショート、、、
売りコストが悪化してしまいました(´・ω・`)

FX
カナダ円89.67円S 89.43円Sは継続。
豪ドル81.10円Sもなんだかんだ継続しています。
※カナダ円日足

※豪ドル円日足

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