2022年1月18日火曜日

 トンガの被害状況が把握できないという状況が続きますが
今夜の米国市場はマーティン・ルーサー・キング・デーで休場。

アジア市場の値動きだけをみると、中国の緩和を受けてか
日経平均、TOPIXなどインデックスは小幅に上昇するも
マザーズ、JASDAQ、東証2部などの中小型・新興銘柄は
ひどい下落が続いています。
93年の冷夏米騒動冷夏の時は
ヤマタネとか木徳神糧などの株が上がったことから
このあたりが物色されるという動きもあったようですが
決して明るい話ではありませんね・・・。

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中国人民銀、1年物MLF金利を2.85%に引き下げ-20年4月以来
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-17/R5TYMBDWX2PV01?srnd=cojp-v2
・金利を従来の2.95%から2.85%に引き下げ(20年4月来)
・MLFを通じ1年物資金7000億元(約12兆6000億円)を金融システムに供給

米利上げでも中国は金融緩和の方向-20日発表のLPR引き下げか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-17/R5UKXHDWX2PY01?srnd=cojp-v2
・20日に発表するローンプライムレート(LPR)も引き下げれられる見込み
・1年物のLPRは昨年12月にすでに5bp引き下げれている
・貿易黒字が高水準で推移、海外からの資本流入も続く公算で

中国は利下げ。
景気テコ入れに動くことに。

世界がコロナ禍の緩和・財政政策によるあふれるマネーで
ものを買うものだから中国の輸出は好調、貿易黒字が高水準。
さらに、2%台の金利がつく中国国債の人気も高く海外マネーが元資産購入に
動いていることから、人民元は安定しています。

これを後ろ盾に、利下げをしても元の海外流出は起きないだろう、
ということで緩和がしやすいということもあるかと思いますが
緩和するということは、欧米が悩まされている「インフレ」が
中国では起きていない、ということでもあるでしょう。
元が強いというのは、デフレ的であるということでもあります。

不動産セクターの停滞、貿易黒字にデフレ、、、とくると
まるでバブル後の日本をみているようですが、
機敏に金融政策を変更し緩和に動けるのは良きところ。

しかし、ユーラシア・グループのイアン・ブレマーが今年のリスクとして
指摘したように、ゼロコロナ政策による経済の停滞、共同富裕思想による
企業制裁などを続ければ、
いくら緩和したところで景気を再浮上させるのは難しいのでは?

明日は日銀の金融政策決定会合。
先週の利上げ観測リーク記事で円高となった分は
明日の会合で否定されればそっくり戻る可能性もありますが
かといって、ドル金利上昇にドル円が連れ高となるような
リスク選好のセンチメントではないように思うのですが、、、。

物価見通しは引き上げられることは事前報道でコンセンサスとなっています。
それに伴って政策が変わるようだとリスクですが
(YCCの変動幅の拡大とか、マイナス金利の解消などの予想も出始めていますが)
明日の会合でそのような素振りを見せることはない、と思っています。
もしあれば、円高ですよ。
明日は結局何もなくて、ドル高円安になるも、その後ダレてくる、
という感じになるんじゃないかなあと思っているのですがどうかな?

ドル金利上昇は、債券が売られているからという記事。

米国債の売りが世界の債券に波及-米3月利上げ観測強まる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-17/R5TXRUDWRGIY01?srnd=cojp-v2

金利が上がる=債券価格が下がる、というわけで
債券下落に耐えかねて投げが出ているということです。
投げが出れば、更に債券価格は下がり、さらに金利があがります。

今起きているのはこれで、つまりリスク解消の動きなので
ドル円はこれに連れて上がらなくなってきているということね。
リスク解消ならドル円も円高気味になるわけで
日銀警戒が通過したとしてもドル円上昇できる環境ではないのでは?

ポジション
ユーロドル1.1408ドルL → 1.4228ドルで手仕舞い

キウイ円を77.82円でショート参戦。
ドル円はもう少し戻りを試しそうなのでまだ様子見。
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