2022年2月8日火曜日

 週明け7日月曜は手がかり材料難でトレンドレス。
日本株市場は世界の金利上圧力を嫌気しているのか軟調。
金利上昇ならバリューとも行かないようで今日は海運株が弱く
バリューなら何でもいいわけでもないようです。明日はSBG決算ですね。

1・春節あけ中国株市場、上昇
2・ラガルドECB総裁、欧州議会の定例公聴会発言
3・ウクライナ有事リスク、緊張続く
4・豪州21日から国境再開
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1・春節あけの上海総合指数~3営業日ぶりの反発

中国景気の鈍化懸念がくすぶっているため、
当局が財政や金融で景気を支える経済対策を打ち出すとの期待があるようです。

とはいえ、株はほとんどトレンドレス。
注目すべきは中国の国債が買われ続けているようだ、ということね。
主要国の長期債、短期債の利回り比較、中国だけが金利が低下中。

※10年債利回り一覧

※2年債利回り一覧

米、欧、英、オセアニア、そしてミクロながら日本の金利にまで
上昇圧力が出てきているのに、中国の金利だけが低下・・・
中国はインフレではない=デフレ的であることもこのところの人民元高の
一因ではないかと思っていますが、海外から中国の国債に
資金が流入しちゃってるって側面のあるようですね。

2・ECBラガルド総裁発言

「インフレは2%で安定する可能性が高まった」
「時期尚早の結論を出す必要はない」
「政策を調整する場合には段階的になる」「金融政策は常にデータ次第」
「3月の経済予測、状況を判断する上で助けになるだろう」
「経済は年後半に力強く上向く」「物価上昇はより広範囲へ」
「中期的にバランスの取れた成長に対するリスク」
「インフレ見通しに対するリスクは上向き」
「ユーロ圏に過熱の兆候は見られない」

債券市場、為替市場に目立った値動きはありませんでした。
むしろ、ドイツ、フランスの金利上昇は一服気味。
ユーロも調整気味です。。。
ユーロドル1.1308ドルL → 1.1422ドルで一旦手仕舞いました。
ユーロ円129.63円 → 131.41円で手仕舞っています。

3・ウクライナ有事警戒続く

米政府代表団、週内に欧州へ ロシア制裁の協調巡り協議
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-europe-idJPKBN2KC1PC?il=0
制裁に向けての協議が進められているということは
有事の確度は高いということでもありますが、不穏な動きも。

ウクライナにサイバー攻撃、検知倍増 ロシア関与か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC27A3Y0X20C22A1000000/
ウクライナに向けたサイバー攻撃が急増、ウクライナ政府サイトも停止

軍事侵攻の狼煙として、サイバー攻撃が警戒されているとの話も。
サイバーアタックで政府機関の麻痺、あるいは停電などの混乱を生じさせ
その混乱に乗じて入り込むとかなんとか。。。
そんな話を耳にしていたのでこのニュースはいよいよか、という印象。

ウクライナ侵攻「あすかも…」米高官が危機感 8.5万人犠牲か 市民が射撃練習
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000244088.html
アメリカ政府高官
「ロシアによる侵攻が8日にも起こる可能性があるほど切迫している。
明日かもしれないし数週間以内かもしれない~」

米CNNなど一部報道によると、米国の衛星運用会社マクサー社が
2月5日に撮影した新たな衛星画像を解析したところ、
ロシア軍の戦力配備がベラルーシの複数の地点で進展していると
みられることが判明したとも報じられています。

このような状況でリスク資産への投資は積極的にはなれないですね。。。
金融政策の転換の新味と言う意味ではまだユーロ買えると思っているのですが
どうもウクライナ有事が現実となった時のユーロの値動きが読めません。
瞬間ショック安的な値動きもあるかもしれませんね。

1.1350ドルくらいに指値おいて様子を見ます。
ユーロ円はやめておく。

4・豪政府は、ワクチン接種完了者を対象に、今月21日から国境を再開すると発表。
  国境を封鎖してから約2年が経過。解除によって観光業が復興し、
  再び海外から移民や投資を呼び込むことが期待されているということで
  豪ドルがやや強含みの展開に見えますが、さて。
  
※通貨インデックス一覧 


ただ、豪ドルが強含む可能性がある材料がもう一つ。
鉄鉱石先物が反発上昇してきているのはなぜ??


鉄鉱石需要が戻ってきたのだろうか。(・・?

⬇今月2日にこんな報道があったところですが。
大型ばら積み船の用船料、9割安 中国の粗鋼減産で停滞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC241SO0U2A120C2000000/
鉄鉱石の輸出国であるブラジルで豪雨被害により出荷作業が大幅に遅延、
一時的に鉄鉱石の国際輸送を鈍らせた。これで鉄鉱石需給が引き締まっただけかな?

バルチック海運指数はこの通り。
中国粗鋼生産減の影響は大きいですね。

前述したように、北京五輪後、中国画経済対策を打ち出せば
豪州の最大の貿易相手国が息を吹き返すとの思惑で
豪ドルが物色される可能性もあるかもしれません。
国境再開もいいニュースですしね。

ただ、豪ドルはリスク選好通貨ですので
米国金利上昇や欧州金利上昇が試乗のテーマとなって株が脆弱であり
ウクライナ有事リスクが警戒される中で買えるかというと悩みますね・・・。
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