1・世界の金利急低下、ドイツ長期債は再びマイナス圏へ
2・日銀審議員人事、黒から白化か
2・WTI原油100ドル突破
~IEA石油備蓄6000万バレル放出
4・マザーズ指数急反発、底入れしたのか?
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1・ロシアの軍事侵攻から世界の金利が低下に転じています。
主要国長期債利回り一覧 中国・NZ以外の国は急低下中
ドイツ長期債は再びマイナス金利に沈み、ユーロが売られています。
ユーロドル、ユーロ円ショート継続しています。
ユーロ円129.18円・129.54円S
ユーロドル1.1840・1.2139ドルS
このところキウイが強いのは金利が下がっていないと言う側面もあるかな。
米長期金利もこの急落です。
金利低下=債券買いです。
その理由は、ロシア・ウクライナ有事によるリスク回避で
安全資産である債券市場に資金が逃げていると言う側面と
この有事によって景気減速の懸念が高まることから
金融政策がこれまでの想定よりはハト派的になるのでは?との思惑。
FRBの3月0.5%利上げ確率は急低下。
まだロシア有事でスタンスが変化したというFOMCメンバーの発言は
ありませんので、実際どうなるかはわかりませんが・・・。
この金利の急低下にドルの上値も重くなるかどうかはわかりません。
今日の値動きは、ドイツ金利マイナス化でユーロ売り=ドル高の側面が大きい。
また、株などのリスク資産のキャッシュ化はドル高をもたらすので
一概に金利低下でドル安になるとは言い難いのよね。
ただ、今日は別材料もあって、ドル円を売っています。
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2・日銀審議委員に岡三証・高田氏と三井住友銀・田村氏-政府提示
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-01/R7NF0WT0G1KZ01
リフレ派の片岡剛士審議委員の後任に高田創氏
鈴木人司審議委員の後任に田村直樹氏
今年7/23に日銀審議員2名が交代となりますが
今日、その候補者の名前が出てきました。
高田氏は日銀の早期出口論を掲げており
PB黒字化目標の堅持は重要とのスタンス。
政府指名のこの人事の意味は小さくありません。
岸田政権は黒田日銀緩和路線を継承しないということです。
すでに金融所得課税など増税に言及、株主還元を問題視しており
アベノミクスも継承しないスタンスを明確にしていますが
金融政策においても出口を模索するスタンスが見え隠れします。
来年23年4月には黒田日銀総裁の任期がきます。
ここで緩和縮小、利上げを唱える人物が総裁となれば
円高がやってくるでしょう。
それをまたずに7月の審議員人事で円高が始まるかもしれません。
維新の議員らがこの指名に反対する姿勢を見せていますが
覆ることがあるでしょうか・・・。
ドル円は上がらないと思います。
というわけで今日ドル円を売っています。
コスト115.14円
2・WTI原油が一時6.1%上昇、2014年以来の高値-供給混乱を懸念
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-01/R82HYMT1UM1001
IEA、石油備蓄の6000万バレル放出で合意-国際協調で原油高に対応
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-01/R82OE9T1UM1701?srnd=cojp-v2
・22年1月の世界の石油の1日あたりの消費量は約1億バレルで、放出量はそれを下回る。
限りある備蓄の放出でそもそも供給に問題がある原油高が
沈静化するわけがないですね。
OPECに増産余力もあまりないのです。
米国が国家としてシェール増産に大転換すれば話は別ですが。
脱炭素とか言ってる世界線で原油が下がる見込みは少ない。
今日原油だけでなく、小麦、コーンなどロシア関連コモディティが再上昇。
再び高値追いの展開となってきました。
小麦先物
コーン先物
もともとインフレに困っていたのにロシア要因でさらなるインフレ加速の懸念。
世界経済が昨年ピークアウトし緩やかに減速し始めている中で
ここから利上げと引き締めが始まるのです。
株、買えないと思うのよね。。。
あ、個別株は別です。個別は日米ともに買っている銘柄が常にあります。
インデックスと言う意味では、最高値を更新できる環境にないと思っていますが
ここ数日のマザーズの上昇には眼を見張るものが。
3・マザーズ、今日1日出7%高、3営業日で+19%と急反発。
売買代金2000億円台乗せです。
金利低下を受けてハイテク株に買いが入った、としか言いようがないのですが
今夜の米国市場でナスダック総合が冴えない値動きですので
これで大底確認、と判断していいものか・・・。
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