ロシア・ウクライナの戦闘は続いており
経済制裁や非難決議で西側諸国が結束を固める中、
マーケットはこの問題だけを悪材料に売りこむ地合いから脱却しています。
今夜の米国株市場は軒並み反発、買戻し基調が強い。
市場の関心はインフレと金融政策のスタンスの変化があるか否か。
1・パウエル議長、3月利上げ想定~議会証言
2・中国、コモディティ確保指令
3・ユーロ圏インフレ率高進で、ユーロ買い戻しの動き
4・カナダ中銀が0.25ポイント利上げ
5・中国が「ゼロコロナ」政策からの脱却を模索
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1・パウエルFRB議長、3月利上げは「適切」-戦争で視界不良
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-02/R84E6VT0G1KY01?srnd=cojp-v2
・3月に政策金利を引き上げると想定している
・ウクライナ戦争が米経済に及ぼす影響、「不確実性が高い」
・データや見通しの変化に「俊敏に」対応する必要-パウエル議長
質疑応答では0.25%の利上げを支持する方向、
インフレ高止まりの場合は0.5%の大幅利上げもあり得るとしています。
10日に2月CPIが発表されますので、ここでのインフレ率が
3月FOMCでの利上げ幅を占うイベントになるでしょう。
その前、今週金曜の2月分の雇用統計での平均時給なども重要ですね。
単純にインフレ加速が確認できればドル高となりそう・・・
米金利は反発基調へ。全ゾーンで上昇しています。
今夜発表の経済指標も強い。
・2月ISM製造業景況指数:58.6(予想:58.0、1月:57.6)
・2月ADP雇用者数: 47.5万人(予想 37.5万人 前回 ▼30.1万人(前月比)
2・中国、ウクライナ危機で影響受ける商品確保に動く-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-02/R83W24T1UM0Z01
・現時点で輸入コストは焦点になっていない
・石油・ガスや鉄鉱石、大麦、トウモロコシなど探すよう命じられる
これがまたコモディティ価格の上昇に寄与しちゃうんでしょうね。。。
ここ数日、鉄鉱石価格が持ち直し上昇を始めています。
恒大集団など不動産セクター鉄鋼需要減で去年は鉄鉱石が暴落していましたが。
石油、ガスが高いのは、複合的要因ですが
中国画価格度外視で在庫確保に動くとなると、なかなか下がらないかな。。。
3・ユーロ圏インフレ率、2月も過去最高更新
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-02/R844R5DWRGG101
・CPI速報値は前年同月比で5.8%、前月の5.1%から伸び加速
・エネルギー高騰が主な要因、「インフレの悪いサイクル」
今日のユーロの下げ止まりの一因。
ロシアとの貿易が大きい欧州圏はロシア制裁によるロシア供給減で
さらなるインフレに直面するだろうこと必至で、
これが金融政策をタカ派的にするなら、
いつまでも有事を材料にユーロを売っている場合ではないかも。。。
どうも相場のムードが変わってきたようですので
ユーロ売りも一旦手仕舞っておくことに。
ユーロ円129.18円・129.54円S → 128.38円で利食い
ユーロドル1.1840・1.2139ドルS → 1.1108ドルで利食い
5・カナダ中銀、政策金利を0.5%に引き上げ-追加利上げも示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-02/R84I8CDWX2PV01
・カナダ中銀の利上げは2018年以来
今日はカナダドルが強かった。
これはカナダ円日足。
というか、やはりコモディティ高が止まらないので
資源通貨は買いという相場なのか?
過去の経験則から株が軟調地合いで、米国利上げの影響が織り込まれるまでは
資源関連通貨は弱いんですが、、、
※豪ドル円 日足 上値抵抗を抜けてきました。
中国の号令で資源の爆買確保が始まるなら
豪ドルにも資金流入の可能性はありますね。
おまけに今日はドル円も上昇基調を強めていたためクロス円が強い。
リスクオフ相場一色というムードではなくなっているような。。。
コスト115.14円ドル円ショートはコストまで上昇したところでポジション消失。
代わりに豪ドル円を83.94円で買い参戦。
5・中国が「ゼロコロナ」政策からの脱却を模索
China Weighs Methods for Relaxing Zero-Covid-19 Grip: Bubbles, Drugs and New Messaging
https://www.wsj.com/articles/china-weighs-methods-for-relaxing-zero-covid-19-grip-bubbles-drugs-and-new-messaging-11646230580?page=1
・Covid-19の規制は来年の春までには緩和されないようだが、
実験的な開放措置は早ければ今年の夏にも一部の都市で実施される可能性がある
これは中国経済にとってプラズ要因。
これまで厳格にシャットダウンを繰り返し経済を停滞させていましたが
それも徐々に緩和されるとなると経済が回りだすということです。
今週のひろこのスペシャリストに聞く!
エネルギーアナリスト ポスト石油戦略研究所 大場紀章氏
ロシア・ウクライナ有事でのロシア制裁について。
そしてエネルギー高だけでなく影響のあるコモディティは?
世界は脱炭素政策を見直す機運となるでしょうか?
英国ドイツは意外な方向へ向かっていきそうです・・・。
<ロシア制裁とエネルギー価格>
『ウクライナ情勢がマーケットに与える影響は』
https://youtu.be/KPxFcE2RkmA
◎ロシアが生産する重要資源
◎半導体がボトルネックに?
そして【ひろこのウィークリーゴールド】
森田アソシエイツ代表/WGC顧問 森田隆大氏登場!
<金融引締めでもゴールドは高値を維持>
『パンデミックで再評価の金』
https://youtu.be/SrTsrvwI5Zc
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