2022年3月11日金曜日

 1・ECB理事会、予想よりタカ派手ユーロ急伸も急反落
2・米CPI+7.9%へインフレ加速
------------------------------------------------------

1・ECB、債券購入縮小急ぐ-ウクライナ戦争がインフレ高める恐れ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-10/R8J50TDWLU6H01
・今年のインフレ予想は大幅上方修正、戦争は「相当な上振れリスク」
・債券購入は早ければ7-9月にも終了、利上げ時期の文言は変更
・ウクライナでの戦争は特にエネルギー価格への相当な上振れリスク

ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-lagarde-idJPKCN2L721A

市場は、事態を見極めるために政策判断を遅らせると見込んでいたため、
APP・資産購入プログラムを5月から縮小し7-9月期にも終了との方針決定は
やや予想外だったため、この発表直後はユーロが急伸したのですが
やはり戻りは売られる展開となりました。
そもそもロシア・ウクライナリスクは欧州にネガティブ。
戻りを売りたい向きが待ち構えていたと言うような値動きでした。
その墓の米国CPIが強かったことでドル買いとなったこともありますが。

ゴールドマン、ユーロ圏経済縮小へ-インフレ率は8%接近と予想
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-10/R8ITHKT0G1KX01

ECB前に昨日作ったユーロポジションを手仕舞っています。
1.09478ドルL → 1.10432ドルで手仕舞い

ECB後の急伸後反落する動きをみて、1.1073ドルでドテンショート。
EURAUDを1.5052ドルでショート参戦。
ドル円が底堅いのでユーロ円は見送り。

2・米国インフレ加速、原油急騰前の統計で

米消費者物価は7.9%上昇、40年ぶり大きな伸び-原油急騰前でも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-10/R8J6X8DWRGG301?srnd=cojp-v2
・総合CPIは1月(7.5%上昇)から加速、市場予想とは一致
・前月比では0.8%上昇-ガソリンや食品、住居費の伸び反映
・ガソリンが前月比6.6%上昇、CPI全体の前月比上昇分のほぼ3分の1を占めた。
・住居費は前月比0.5%
・家賃が0.6%上昇と、1987年以来の大きな伸び

これを受けて米金利は軒並み上昇。

※米国債利回り一覧
これに素直にドル買いとなりました。
ユーロ安、ドル高ですが、円安も顕著。
これは日米金利差に反応して
ややリスク選好に傾いているということなのか?

※主要国の10年債利回り一覧

日本だけがYCC政策により0.25%より上には行きません。
このところNZD、AUDが強いのはこの金利上昇を見ればわからないでもない。

今夜はECBが想定よりタカ派だったこともあり欧州の金利も軒並み高。
ところがユーロが結局戻り高値を売られているのは
今回の有事、地政学が影響していると思われます。

今夜は米国株もやや軟調。
決してまだリスク選好相場が戻ってきているわけではありません。

アンタルヤで行われたトルコの仲介による初の両国外相の対面による会談ですが
進展は見られなかったようですね。

ウクライナ・ロシア外相会談、停戦交渉で進展なし
https://jp.reuters.com/article/ru-ua10mar-idJPKBN2L7135

NOTE

ロシア、撤退する外国企業を接収へ-5日以内の営業再開か売却迫る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-10/R8J26GT0AFBA01

常識がまるで通用しないですね💦
「企業の保有者は5日以内にロシアでの営業を再開するか、
 株式売却など他の選択肢を選ぶかを決めなければならない」
 
米PIMCO、ロシアがデフォルトなら数十億ドルの損失も-報道
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-10/R8IP2OT0AFB401
・ロシア国債を保証するCDSに11億ドル(約1300億円)相当のエクスポージャー
今週のひろこのWeeklyGOLDは
<ロシア経済制裁と外貨準備>
『貴金属暴騰!ロシアとゴールド』
https://youtu.be/aVhGz24vloE
・ニッケル急騰の舞台裏
・GOLD上昇とロシアの外貨準備
・ロシア、金の付加価値税撤廃は金本位制に???
・ロシア生産世界一のパラジウム急騰でプラチナに注目のワケ
貴金属スペシャリスト池水雄一氏に伺いました。


日中のつぶやきはこちらで
ひろこのTwitter


いつもご覧いただきありがとうございます。
人気ブログランキングへ

※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社