2022年5月12日木曜日

 ★・米4月CPI+8.1%、3月より鈍化も予想を上回る
1・ECB総裁も今夏利上げに言及、年内3回利上げの可能性も
2・BTC下落はじめ暗号資産下落の震源地、USTペッグ外れる
3・中国からの資本流出、今年は3000億ドル希望に?
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★米5月消費者物価指数CPI

総合CPI 前年同月比+8.3%、(予想+8.1%)
コアCPI  前年比+6.2%-前月比+0.6%、全予想を上回る

インフレが高止まりした状態でさらに長期化することが示唆された数字。
特に前月比での伸びには住居費や食品、航空運賃、新車などが寄与。

ただし、市場の反応はまちまち。
ドル金利は上昇加速する局面もありましたが長期ゾーンは低下。

※米国債利回り一覧 長期債利回り3%を割り込んできた


米国株も急落、急反発、再度反落と目まぐるしい展開。
結局は下落トレンドに回帰しています。

ドル円が上値が重くなってきた印象。
このところのドル円は米長期金利に相関が強く、
ドル金利低下に連れ安となっているようです。

長期債利回り低下は米株売り➡債券に資金逃避 という感じでしょうか?

ドル円を130.38円
豪ドル円を90.54円で売ってみました。

またポジション増やしちゃった・・・。
豪ドルドル、キウイドルショートは継続中。

1・ラガルド総裁も7月利上げ示唆、債券購入終了後「数週間」あり得る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-11/RBPLJ3DWLU6A01?srnd=cojp-v2

ECB政策委員会、年内3回の利上げが妥当の見方強める-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-11/RBQ6AQDWRGG001

これまでもECBの7月利上げ観測の報道がちょくちょくでていましたが
ユーロが一瞬吹き上がったところが絶好の売り場となり
結局はユーロの下落トレンドが続いてきました。
今回はECBラガルド総裁の発言ということで
その現実味は増したと思われますが、ユーロ上昇転換とはなっていません。
ユーロが買われる、というよりドル高基調が転換する事が重要です。
足下のドル高はドル金利上昇が主たる材料ではありますが
リスクオフのキャッシュ化によるドル転の側面も大きく
リスクオン相場回帰とならないことにはユーロはじめ豪ドルなど
他通貨が上昇に転じるのは難しいのかな、と思っています。


2・ビットコインが3万ドル割れで11カ月ぶり安値、テラUSD一段の下げ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-11/RBQ0H2DWRGG201

ステーブルコインであるUSTはドルと1対1のレートを維持してきましたが、
これが崩壊してしまっています。

ステーブルコインとは法定通貨や他の暗号資産、またはコモディティなどと
連動するよう設計されている暗号通貨のこと。
価格が安定した資産にペッグされるというとで、
ボラティリティが低く安定した値動きを実現させるものですが
このペッグが突然外れてしまったらどうなるでしょうか。

DeFi(分散型金融システム※)によるマネーの取引が拡大していますが
様々な暗号資産が複雑に取引されていて、何かが価値を失うと連鎖的に
価値が崩れてしまうリスクがある、というのが
足下で暗号資産全般が売り込まれている背景にあります。

※ブロックチェーン上に構築された分散型金融システムで
 金融機関を介さずに無人で金融取引を行う仕組み。

アメリカの財務長官であるイエレン氏もこの問題に言及しています。

イエレン氏、テラUSD下落に言及-ステーブルコイン規制は喫緊課題
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-11/RBOPSKDWRGG001

3・中国の純資本流出39兆円に倍増へ、都市封鎖で成長圧迫-国際金融協会
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-10/RBN8DMDWRGG001

中国債、4月は21億ドルの流出に見舞われたもよう-IIFが推計
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-11/RBPL61DWRGG001

中国からの資本流出=元安=ドル買い ですね。

足下ではドル建てゴールドも下落しています。
リスク資産が軒並み売られているのですが
円建てゴールドは意外と強い。
これは円安効果によるものですが、
今週のウィークリーGOLDで解説頂いています。
【ひろこのウィークリーゴールド】
マーケットエッジ代表 小菅努さん登場!

<為替レートと金価格の関係を読む>
『5月FOMC後の金(ゴールド)投資環境』
https://youtu.be/im1nCVohh9Q

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