2022年5月26日木曜日

 1.NZドル利上げで短期金利急上昇もNZドルは…
2・ECBの金融引締め加速の観測後退?
3・再び人民元安へ
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1・ニュージーランド準備銀行(RBNZ)5月会合 政策金利引上げへ
0.5%利上げ ➡ 2.0%へ 5回合連続利上げ
(前回は 1.00%から1.50%に引き上げ)

◆RBNZ声明
「政策金利は年内に3.25%まで上昇すると見込む」
「政策金利は23年6月に3.9%でピークを迎える見通し」
 ~これまでは24年半ばに3.4%でピークを迎える見通しだったため
  よりタカ派に修正されている
「NZドルの下落が輸入価格を引き上げ、
  世界的な物価上昇の影響を悪化させることに留意」
 
◆オア総裁
「世界的なリセッション(景気後退)の可能性は排除できない」

リセッション覚悟で利上げペースを早めるスタンスを明らかに。
NZドル安への懸念も表明、金利を上げてNZドル高に誘導し
インフレを抑制したいという
よりタカ派的なガイダンスとなっています。

ニュージーランドとオーストラリアは、四半期ごとにCPIが発表されます。
毎月ではないので、物価変動の趨勢を把握するのが遅れがちではありますが
RBNZもFRBと同じで、景気に配慮するよりインフレ抑制を優先する
スタンスにあることが明らかになりました。大丈夫かな?
次回のRBNZ金融政策会合は7月13日、第2四半期CPIは7月17日に発表予定。

タカ派的会合結果を受けてNZの短期金利はご覧の上昇ですが

※先進国短期最利回り一覧 金利が上がってるのはNZだけ


NZドルが上昇しているかというと微妙な反応ですね。
直後は上昇しましたが、上昇が続きません。
市場金利が高い割には為替の反応は大きくない印象です。

※NZドル/米ドル 15分足 
まあ、必ずしも為替市場は金利に反応するものではありませんが。
今日も米金利には低下圧力が強いですが、ドルは全般上昇しています。

※米国債利回り一覧

※通貨インデックス一覧 


ドルが全般上昇しているためドル円も強かった。

※ドル円 日足
というわけで、ユーロ反発上昇も息切れしているのですが、、、

2・ECBハト派重鎮、中立金利目指すべきでないと主張 総裁と一線
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-panetta-idJPKCN2NB0IK

※ユーロドル
戻り局面入りと見られたユーロも今日は弱かった。
ECBのパネッタ専務理事が講演で
「金融政策の正常化とは、刺激策を全面的に取り除くことではない。」
と発言したことで利上げなど金融引締め加速観測が後退したため、
と解説されています。

たしかに今日は欧州の短期債利回りは低下していますが
人民元相場を見ると先週から大きく反発していましたが
今日再下落、人民元安に転じており、結果ドル高となっています。
この動きに連れて他市場もドル高に触れちゃっているだけじゃないか、
という気もしますね。。。

3・人民元上昇の流れ途絶か、1ドル=7元への下落見込むアナリストも
https://news.yahoo.co.jp/articles/796df7450577ecf9d4d86acca43962b5151c0071

日々の値動きに一喜一憂するべからず、です。

※人民元/ドル


ポジションはすべて継続。

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