2022年5月20日金曜日

 何と言っても明日は日本のCPI消費者物価指数、大大大注目。
日本のインフレ率は2%を超えてきます。これは想定内、予想されています。
その数字を受けてメディアがどのように報じるか、そして株や為替市場が
どのような反応を見せるのかが重要です。
金融関係者は皆注目していますが、
数字がでてみないことにはリスクが取れないですね。
ドル円、クロス円ショートはコストに逆指値をおいて置きます。
数字を受けた反応でドル円上昇の局面があれば売り直したいと思っていますが。
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1・米国、景気後退懸念~住宅指標・新規失業保険申請件数増
2・中国経済見通し引き下げ相次ぐ~ロックダウンは拡大?
3・GOLDの時代到来?S&P500 to Gold レシオブレイク前夜

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1・今夜も米国株市場は軟調。景気指標悪化を嫌気

◆米中古住宅販売、2020年6月以来の低水準-金利や価格の上昇響く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-19/RC4UYBT1UM0X01?srnd=cojp-v2
4月の販売件数、前月比2.4%減の年換算561万戸-予想564万戸
 ➡20年6月以来の低水準、3ヶ月連続の減少
中古住宅価格は前年同月比14.8%上昇、販売価格過去最高39万1200ドル

◆米新規失業保険申請件数、予想外の増加で1月以来の高水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-19/RC4QTPT0AFB601
新規失業保険申請件数は前週比2.1万件増の21.8万件-予想20万件
失業保険の継続受給者数は132万人に減少-1969年以来の最低水準

住宅価格は過去最高、食品の値上げラッシュも小売企業業績を圧迫します。
インフレはまだまだ沈静化しそうにありません。

◆食品の値上げラッシュ、間近に迫る-米国で卵の卸売価格220%上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-19/RC310UT0AFB401
CPIが示す4月の食品価格は1981年以来最大の上昇
CPIで示される食品の価格変動はPPIより1、2カ月遅れる

というわけで、金融当局はインフラ抑制が最優先課題。
これはバイデン政権としても同様のスタンスですね。

◆インフレは高すぎる、2%達成に尽力=米FRB副議長候補バー氏
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-nominees-barr-idJPL3N2XB2NZ
    
◆ジョージ総裁、株式市場「大荒れ」でも政策引き締め計画変わらず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-19/RC4THOT0AFB501?srnd=cojp-v2

今回は株がどんなに崩れようとFRBは助けてくれません。
まだまだ米株は下値があるとみるのが順当でしょう。

2・中国の景気減速は深刻

リーマンショック後の世界景気を牽引したのは中国でした。
しかし、今の中国はそれどころではありません。

◆中国・天津市のロックダウン対象拡大-地下鉄駅閉鎖、大規模検査も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-18/RC37EXT1UM1001
中国の首都北京に隣接する経済・港湾都市、天津市ロックダウン対象拡大

◆中国コロナ再拡大の兆し、主要都市で新たな制限措置懸念も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-18/RC1YP5T1UM0W01

上海のロックダウンは6月から緩和の意向が示されており
徐々に厳格な規制から脱する方向にあるようですが

◆「ゼロコロナ達成」で6月に日常生活復活へ、市民は懐疑的 上海
https://www.cnn.co.jp/world/35187613.html
SNS上には、国営メディアや当局が伝えるロックダウン解除を「現実と違う」
「フェイクニュース」などと批判する書き込みが相次いだが、
当局の検閲でまもなく削除~

これも全面解除はいつになるのかはっきりしません。
こうした状況の中で今度は天津市では規制強化の動き。

中国経済見通しは相次いで下方修正されています。

◆中国経済見通しの引き下げ相次ぐ-今年2%成長との予想も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-19/RC49VOT0AFBB01
・良好シナリオでも政府目標どころか5%成長にも届かず-BE
・厳格なコロナ対策による景気への影響が懸念されている

中国の景気減速は米国だけでなく世界の景気後退リスクを高める要因です。

3・GOLDの時代到来?S&P500 to Gold レシオ


景気の先行き懸念、そして株からの逃避マネーの受け皿となっていることで
米金利が上がらなくなってきました。

※米国債利回り一覧


T-Billと呼ばれる1年未満の短期国債は上昇しています。
これはFRBの利上げを織り込む形。
長いゾーンはすべからくきんりていか。
イールドカーブがフラット化しています。
先行き不透明感が強いことを象徴しているともいえます。

米金利低下を受けてなのでしょうか、ドル安が顕著となってきました。

※通貨インデックス一覧

米金利低下、ドル安を受けてGOLDが反発。

ドル建てGOLD日足

株下落基調がこのまま変わらぬ中、GOLDが上昇すると
S&P500 to Goldレシオ(2020~日足)が上昇することとなります。
チャートを確認すると株優位の時代の終焉?
GOLDのパフォーマンスが株を上回る時代が来そうな形。
レジスタンスブレイク寸前です。

ここを超えなければやはりGOLDより米株優位の時代は続きます。
ここを超えてしまうと、、、、
あまり良くない時代の幕開けなのかもしれませんね。
株よりGOLDが選好されるというのはマネーの逃避時代です。
ひょっとすると猛烈にドル高の修正が起きて米国売りとなる可能性も。

このレシオの行方は注目しておきたいですね。
こちらは同レシオ月足(2007~)まだまだ低位置にあります。上がっても不思議はないかな。
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NOTE

新興国がインフレに耐えられなくなってきました。

スリランカがデフォルト、債務再編完了まで支払い停止-インフレ悪化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-19/RC4AHIT0AFB601
債務再編完了までドル建て債務の支払いしない事前調整型デフォルト
インフレ率は数カ月で40%に加速する見通し、混迷深まる経済危機

今年はこんなことがまだまだ起こると思います。
これもGOLD選好のひとつの要因かもしれません。

「ひろこのスペシャリストに聞く!」で
ソニーファイナンシャルグループ 金融市場調査部 石川久美子氏に
ドル円相場のここからの展望と欧州通貨、オセアニア通貨について
解説いただきました。

なぜ金利が高いNZドルが買われないのか?
是非石川さんの解説をお聞きください。

【ひろこのスペシャリストに聞く!】

<金利高でも買われない通貨も>
『金利上昇時代のFX投資戦略』
https://youtu.be/2NJ4odtnJAY
◎ドル円相場の見通し
◎【ユーロ】スタグフレーション懸念も台頭
◎【豪州】家計に配慮しながらの利上げへ 他
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