2022年6月29日水曜日

 米株はもう息切れ?
ナスダック総合は2%安。
米金利が再び上昇基調にあることが背景でしょうか。
欧州圏の金利も上昇しているのですが、ユーロは売られています。
整合性の取れぬ値動きは、半期末リバランス需給によるものなのか?

1・中国 海外からの入国者の隔離期間 7日間に短縮する方針を発表
2・欧州金利上昇もユーロ下落
3・3メガバンクの外債含み損4.7倍
4・世界の製造業、3カ月で在庫12兆円増 景気下押しリスク
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1・中国 海外からの入国者の隔離期間 7日間に短縮する方針を発表
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220628/k10013692771000.html

香港ハンセン指数には底入れムードも出てきていますが

世界がリセッション入を警戒し始めた中にあって
中国経済だけが力強く回復できるわけもなく。

それでも欧州時間、そしてNY時間序盤はこのニュースを好感して
欧州株、米株は上昇する局面がありましたが持続しませんでしたが。

日本株、日経平均は4営業日連続高で4日間の上げ幅が900円にもなりましたが
明日以降もこの流れが持続するかどうか・・・

2・欧州金利上昇もユーロ下落


※主要国長期債利回り一覧
ドイツ、フランスなど欧州圏金利が上昇していますね。

しかしユーロは売られています。
リバランスではユーロ買いが旺盛になるとも思っていたのですが、、、💦
⬇今夜の欧州圏金利上昇の背景はこれかな。
ユーロ圏金融・債券市場=利回りスプレッド縮小、ECB分断化予防策に注目
https://is.gd/U0bbQ8
・ECB当局者がユーロ圏の分断化予防策に制限を設けるべきでないとの見解を示す
・周辺国と中核国の利回り格差が縮小

このところイタリアの金利の急騰が問題となっていましたが
前回のECB理事会ではPEPP(パンデミック緊急資産購入プログラム)の
償還再投資に柔軟性を適用することが決定されています。

簡単に言うと、
償還再投資の際、低金利のドイツ国債の償還資金を使って
金利上昇が問題となっているイタリア国債を購入するなどで
金利上昇圧力の強い国の金利上昇を抑制しようというもの。

この「新しい分断化防止手段」を強化していく、ということは
これまで低かったドイツの金利が上昇しやすくなるということでもありますが
他方でこれまで急騰していたイタリアの金利が抑えられるはず・・・

あれ?イタリア金利あんまり下げていないですね。
ドイツ、フランスの金利は上がっているのに・・・

これは単純に欧州圏の債権売りが出ちゃってるだけじゃないの?
って気がしないでもないですね、つまり債権売り=ユーロ売り?

ドル金利も再び上昇しそうなので
結局ドルに負けているだけかもしれませんが。
ドル円相場が再び上昇しているのはドル金利上昇に連れているんでしょう。
ポジションは取っていません。

3・3メガバンクの外債含み損4.7倍 21年末比、米金利上昇で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB278BC0X20C22A5000000/
・3メガバンクの外国債券含み損は3月時点で1兆7000億円超え
・有価証券全体で含み益を確保も、損失処理に動くか?
 ~りそなホールディングスは1~3月期で550億円の売却損を計上
・22年度は従来に比べると(外債投資)抑制気味の計画

3メガバンクが運用目的で保有する有価証券は全体で5兆円を超す含み益。
株式の含み益が6兆4000億円程度あるということで
それほど心配はないと思うのですが
しかし、米金利上昇が今後も続くとなれば
債券価格下落で損失は広がっていくリスクがあるということですね。

機関投資からの22年度上期の外債投資はかなり慎重なようです。
機関投資からの旺盛な外債投資による円売り圧力は
あまり大きくないかもしれない、ということですが
しかし、日本の個人投資家らの外国株投資は
21年累計で8兆円もあったことを考えると、
個人マネーのドル買いトレンドは続いていくものと思われます。
円安がトレンドですし。

4・世界の製造業、3カ月で在庫12兆円増 景気下押しリスク
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC313CF0R30C22A5000000/
世界の製造業 主要約2300社の3月末の在庫は
2021年12月末比約970億ドル(約12兆円)増の1兆8696億ドル
~増加額、絶対額とも過去10年で最大

よくないですねぇ。。。景気後退懸念が台頭しているのに。
まだ株を積極的に買える地合いではないですね。

NOTE
原油市場、価格の急変動を警戒 オプション取引が増加
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB242K80U2A620C2000000/
へぇ~先物のポジションよりオプションポジションのほうが大きくなっているんですね。
オプション市場のポジションを精査しないことには
その先にどの程度の原油価格のボラティリティ急変リスクがあるかわかりませんが、
そもそもオプションはリスクヘッジですよね?



今週のひろこのスペシャリストに聞く!は大倉キャプテン登場!
豊トラスティ証券 シニアFXストラテジスト 大倉たかし氏

<景気後退はテールリスクなのか?>
『円安の臨界点』
https://youtu.be/u7_zE98h6EI
◎米国株はベア相場入り?
◎本当のテールリスクは
今市場は景気後退懸念を強めていますが
もはや景気後退ハテールリスクではない、と大倉さん。

大倉さんが懸念するテールリスクは世界恐慌?!
その時、円はどうなる?

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