ユーロとポンドが大きく反発しています。
この動きを警戒しショートポジションを落としていましたが、
やはり月末、四半期末要因でしょうか。
だとするとこれは今週までの特殊な値動き、ということになります。
1・ポンド・ユーロが大幅反発
2・ECB10月理事会では0.75%の大幅利上げか
3・アップル大幅下落~米株下値模索続く
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1・ポンド・ユーロが大幅反発
トラス英首相が財政政策擁護、経済的圧力指摘-ポンドと国債下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIYN42DWLU6801?srnd=cojp-v2
「政府は正しいことをした。これは正しい計画だ」-政策撤回しない
トラス政権は英国債券、為替などの波乱のトリガーとなった
減税などの財政政策を修正する意向はなさそう。
首相の発言開始後、英国債相場は下げ幅を拡大。
英国債券利回りが再上昇中。
利回り上昇でポンド高ということではないと思います。
今回のポンドの急落は英国債利回りの急騰とともに起こりました。
英国売の様相だった、ということです。
昨日BOE(英中銀)が長期債を無制限購入すると緊急声明を出したことで
英金利は急反落したのですが、トラス首相の発言で金利にまた上昇圧力が、、、
ただし、英長期金利は中央銀行が債券を無制限に購入することで
上昇を抑えるでしょうから、過度な心配は後退しています。
ということで、今日のポンド高は月末、半期末ということで
英国勢のレパトリ(資金の本国回帰)が背景かと思っています。
市場はポンドドルのパリティを
ひとつの目標に掲げたようなセンチメントですので
どこかでまた売り戻されると見ています。
また、ポンドやユーロはまだ割高だという指摘も。
英ポンド、「公正価値」を18%上回る ユーロも割高=IIF
https://jp.reuters.com/article/currency-europound-iif-idJPKBN2QU1WH?il=0
ポンドは「公正価値」を依然として18%上回っている
ユーロは「公正価値」を11.6%上回っている
ポンドもユーロもかなり売り込まれてきた印象ですが
決して割安にまで売り込まれていというわけではないようです。
というわけで今夜のユーロ反発も同じように月末四半期末要因だと思いますが、
今日はこんなニュースも。
⬇
2・ECB10月理事会では0.75%の大幅利上げか
ECB、10月も0.75%利上げ必要の可能性=スロバキア中銀総裁
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-kazimir-idJPKBN2QT0SO
・カジミール・スロバキア中央銀行総裁10月0.75%利上げ支持
ECBシムカス氏「75bpが私の選択」、10月の大幅利上げ支持続く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIYJOEDWRGGE01
・ラトビア、オーストリア中銀総裁 10月0.75%利上げ支持
・リトアニア銀行(中銀)シムカス総裁、10月0.75%利上げ支持
月末、半期末要因でないとしたら
ECBがタカ派スタンスを強化するとのニュースが
ユーロの買い戻しを誘っているという解釈ができるでしょうか。
というのも、
ドイツのインフレ率も等々10%大台に乗せてしまいました。
9月ドイツ消費者物価指数(CPI) 前年比 10% (予想9.5%:前回7.9%)
前月比 1.9% (予想1.6%:前回0.3%)
また、ドイツが最大2000億ユーロのエネルギー助成金へというニュースも。
これがドイツ金利を反発させているとの説明もできるか。
ドイツにつきましては昨日の
ひろこのスペシャリストに聞く!で
ドイツ在住のジャーナリスト 熊谷徹氏にドイツのエネルギー問題と
今後の政策について詳しく伺っていますのでぜひ動画を。
<ロシアのウクライナ侵攻が与えた衝撃>
『ドイツの現実/リアル、日本への教訓』
https://youtu.be/egR9XXl45vk
◎エネルギー経済戦争とこの冬の危機
◎侵攻開始後のエネルギー政策の変化
3・アップル大幅下落~米株下値模索続く
今夜、バンク・オブ・アメリカが、Apple株を
「買い」から「中立」に格下げし、
目標株価を189ドルから160ドルに引き下げています。
アップル株下落、BofAが投資判断引き下げ-優位性危ういと指摘
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIYJOEDWRGGE01
Apple日足チャート28日東京時間にiPhone14の売れ行きが芳しくないため増産計画を
見直すというニュースで日本株市場に売りが広がりましたが、
昨晩のNY市場ではBOEの緊急緩和声明を受けてマーケットに楽観が戻ったような
値動きとなり米国株は反発基調にあったのですが、
一晩経ってやはり市場は冷静になったようです。
米国株市場のセンチメントを大きく左右するAppleの格下げも嫌気されたようですが
FRB要人らが、楽観ムードが醸成されるのを嫌ってか相次いでタカ派発言。
クリーブランド連銀総裁、今後も利上げ継続が必要-インフレ抑制で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIZ1VNDWX2PT01?srnd=cojp-v2
セントルイス連銀総裁、利上げ継続のメッセージを市場は「正しく解釈」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIZ508DWX2PT01?srnd=cojp-v2
米国主要株価インデックス一覧 底値模索が続く
NOTE
①米フロリダ州にハリケーン上陸 “壊滅的被害のおそれ”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220929/k10013841461000.html
大型のハリケーン「イアン」経済への影響は・・・?
250万世帯が停電との報道も。
ハリケーンの影響でメキシコ湾の原油生産も影響を受け
一部は減産している影響から、ガソリン価格上昇のリスクとも指摘されています。
②OPECプラス、来週会合での減産の可能性巡り協議開始-参加国代表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIYSHWDWRGG201?srnd=cojp-v2
次回会合は10月5日
日量50万-100万バレルの大幅減産を決定する可能性
ハリケーンの影響、OPECプラスの減産の可能性などが報じられていますが
原油価格は下落トレンドから抜け出すことができません。
やはり供給リスクを超える需要不足懸念が市場を支配しているようです。
◆LME、ロシア産金属の供給禁止の可能性を協議へ-アルミ急騰
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIYU4CDWRGG101?srnd=cojp-v2
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