今週20~21日FOMC、Ⅰ%利上げの予想も飛び出し
株式市場に動揺が広がる中、企業業績への警戒も。
輸送株セクターが崩れています。
1・フェデックス株急落、ダウ輸送株も大幅下落
2・今週9月FOMC、HFがドルロング円ショート拡大へ
3・円買い介入牽制と9月日銀金融政策決定会合
4・BOE((英国中銀)金融政策、利上げ幅は0.5%?!
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1・フェデックス株急落、ダウ輸送株も大幅下落
フェデックス株が急落、1980年以来の大幅安-通期予想撤回で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-16/RIB2ARDWLU68
・6-8月利益は予想を下回り、通期の利益見通しを撤回-景況悪化で
・世界の貨物需要は著しく悪化-ロバート・W・ベアードのアナリスト
※フェデックス株価 窓を開けて大きく下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-16/RIAYBVDWLU6B01
・他の業種や企業でも同様の動きが出ることへの警戒感が強まっている。
物流が縮小しているということは景気が悪いということの証左では?
ということでダウ運輸株も先週末は窓を開けて下落。
他業種でも景気悪化が効いてきて業績の先行き懸念が拡大するのでは?
と警戒が広がったことで米国株全般、センチメントは悪化しています。
※主要米国株インデックス一覧 今週FOMCもありますしねぇ・・・
2・今週9月FOMC、HFがドルロング円ショート拡大へ
9月FOMC.利上げ幅は3会合連続で0.75%になりそうです。
先週の米8月CPIの数字を受けて1%利上げの思惑も広がりましたが、、、
*FedWatch 現在の2.25~2.5%から3.00~3.25%への利上げ確率82%
ドットチャートも発表されますので
年内12月までにどこまで利上げするのか、
来年23年はどうなる見込みなのかというFOMCボードメンバーらによる
利上げ見通しも重要となってきますが、
先週のCPIの数字を見ても、このところのFRB高官らの発言をみても
9月FOMCで彼らがハト派転換することはほぼ考えられませんので
FOMCに向けて金利の上昇圧力は強いままで
ドル円も145円大台を突破する局面があっても不思議はありません。。。
現時点で年末のFFレート4%台乗せがコンセンサスとなりつつあります。
FedWatchの12月FOMC時点での金利織り込みは
4.25~4.50%が48.7%にまで上昇。
流石に4.5%というのは、、、現在の金利から2%も上。
9月、11月(10月はFOMCがない)12月の3会合で2%引き上げというの💦
0.75%✕2 +0.5% ってことでしょうか。
これをFFレートを先行シて動く米2年債金利が織り込んでいくとするなら
現在3.938%の短期金利が4%4%台に乗せて更に上昇することを意味し、
日米金利差を反映シて動くドル円は145円大台は突破してしまうでしょう。
※米国債利回り一覧
今夜長期債利回りも3.518%まで上昇、2011年来の水準へ上昇してきました。
ドル円相場も先週のレートチェック報道では144円から142円台まで下落したものの
なかなか崩れませんね。。。
2・ヘッジファンドが円ショート拡大-3カ月ぶり高水準、金利差拡大で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-19/RIFR15T0AFB601?srnd=cojp-v2
・円のネットショート、先週1万8836枚増加-昨年3月以来の拡大規模
HF勢がドル円ロング(円ショート)ポジションを増やしています。
先週土曜に発表された13日時点までの投機ポジションは
【ロング 39,323枚 ショート120,015枚 ネット▼80,692】
80,692枚の円ショートです。
この程度だとまだまだ円ショート余地があるんですよね。
過去最高ネット円ショート残は07年6/26の188,077枚
過去ネットポジションで18万枚まで円売りが拡大したことがあるんです。
先週は円ショートが急増シていたことが確認されましたが
まだまだ彼らには円ショート余地はありますので
買い戻しによる円高期待はまだ早いかなぁ・・・・。
というわけでドル円ショート、撤退しています。
今週はドル金利上昇圧力が強いので分が悪い。
介入警戒もあるので、ドル円の急落の期待もあるんですけどね。
3・円買い介入牽制と9月日銀金融政策決定会合
円上昇に備えるヘッジ急ぐ動き-介入警戒と日銀会合の不透明感で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-16/RIAAXLDWX2PS01
・日本の通貨当局の介入に対する警戒感
介入実施は極めて難しいと考えていますが
絶対ないとも言い切れません。
日本銀行は21-22日開催の金融政策決定会合で、
緩和的な金融政策を堅持を発表する見込みですが
明日20日に発表される8月消費者物価指数は強い内容が見込まれています。
・8月CPI前年同月比予想 +2.9%(前回+2.6%)
コアCPI前年同月比予想+2.7%(前回+2.4%)
コアコアCPI前年同月比 予想+1.5%(前回+1.2%)
総合CPIが3%に乗せてくるようなことがあれば
日銀の政策修正思惑も広がりそうではありますが、、、
日銀が今回政策を変えるとか微修正するという予想はほとんどありません。
今週は日銀の前、水曜に米FOMCですのでまずはここに向けて
ドル円相場150円方向に暴力的に動くようなことがあれば
スピード調整を促す意味で単独介入をやる可能性だってゼロではありません。
岸田政権がそれを望めば実現できますし。
問題は、やることはできても、その効果は限定的で
金融政策と逆方向の介入は市場の信認を損なうだけで
逆効果になるリスクだということです。
それがわかっているならやらないはず、ということですが
牽制球はあの手この手で打って出てくると思われ、
そこは円ロングのチャンスでもあるんですよね。。。
4・今週BOE(英国中銀)会合、利上げは0.5%に留まるか
インフレ率が高い英国。
※英CPI
インフレ抑制のために大幅利上げを発表するとの観測がやや後退しているようです。
というのも景気が、、、
英小売売上高、8月は前月比ー1.6% 物価高が消費抑制
https://jp.reuters.com/article/britain-august-idJPKBN2QH0HN
英・8月小売売上高(自動車燃料含む):前月比▼1.6% 21年12月以来最大の減少
(予想:▼0.5%、7月:+0.4%←+0.3%)
ということで利上げ幅は0.75%か0.5%か、、、0.5%になりそう?
UK rate futures switch bets to half-point BoE rate rise
https://www.reuters.com/markets/rates-bonds/uk-rate-futures-switch-bets-half-point-boe-rate-rise-2022-09-16/
となるとポンドの下落トレンドは続きそうですね。
※ポンドドル 月足
ポジション、ドル円ロングを一時撤退。
ドル円143.50円S ➡ 143.12円手仕舞い
ユーロ円143.45円S 継続 リスクオフ継続なら下がるのでは・・・?
豪ドルドル0.6735ドルS継続
ドルカナダ1.3169ドルロング(カナダショート)新規
カナダショートは原油下落もあって妙味ありとみた。
NOTE
中国が通貨防衛を強化-予想より元高の中心レートや元安けん制
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-19/RIFXAAT0AFB401
中国もいろいろ大変、、、資本流出、通貨安防衛を強化。
ポンドも、カナダもそうですが、通貨安に困っているのは日本だけではありません。
英国もカナダも豪州も、、、日本以外の先進国は利上げしているのに通貨安です。
それってかなり大変な事態よね。
日本は緩和を止めて利上げすればあっという間に円高が来ると思います。
その時を迎えるまで、この円安を活かして日本に巣食うデフレマインドを完全に脱却し
賃金上昇まで見届けたいわけです。米国から円安に文句を言われない今のうちに、ですね。
今週の予定
◆20日(火)
日本消費者物価指数(8月)
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート 1年・5年)
カナダ消費者物価指数(8月)
第77回国連総会一般討論(26日まで)
◆21日(水)
米FOMC、パウエルFRB議長記者会見、経済予測公表
G20貿易投資産業担当相会合(23日まで)
◆22日(木)
日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見
日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」公表
トルコ中銀政策金利
スイス中銀政策金利
ECB経済報告
英中銀政策金利
ユーロ圏消費者信頼感(9月)
米景気先行指数(8月)
国際連合安全保障理事会、ウクライナ巡る閣僚級会合
◆23日(金)秋分の日祝日:東京休場
【先物・オプションの祝日取引開始】
フランス製造業PMI速報値(9月)
ドイツ製造業PMI速報値(9月)
ユーロ圏製造業PMI速報値(9月)
英国製造業PMI速報値(9月)
米国製造業PMI速報値(9月)
パウエルFRB議長、Fed Listens イベント開会挨拶
◆24日(土)
英労働党大会(28日まで)
25日(日)
イタリア総選挙
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