2022年11月14日月曜日

 1・中間選挙、上院、民主党多数派維持確定
2・FTX破綻と巨額顧客資金の流出の影響
3・中国ゼロコロナ緩和?
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1・米民主党が上院で多数派維持、ネバダ州で勝利へ 依然下院決着せず

https://jp.reuters.com/article/usa-election-nevada-idJPKBN2S300Y
・上院の議席数は民主党が50議席となり、多数派を維持

上院:民主党50、共和党49。
50:50となった場合でも上院議長は民主党カマラハリス副大統領。
12/16、ジョージア州で決選投票が行われますが、
その結果を待たずして民主党の多数維持が確定したというわけです。

下院の過半数は218ですが
現在民主党202、共和党211とまた、両陣営とも過半数に届かず。
少なくともレッドウェーブは起こらなかった、ということのようです。
中間選挙では政権与党が敗北するケースが多いのですが
バイデン政権は善戦したということです。
これだけのインフレ下で、、、。

現状で中間選挙の結果がマーケットに大きく影響するとは思いませんが
15日にトランプ大統領が重大発表をすると宣言していましたので
2年後の大統領選挙に向けて共和党がどう変わるかには注目しています。

あ、もし下院まで民主党が取ることとなれば
民主党のバラマキ体質からインフレが長期化、利上げはまだ続くとの思惑に
逆戻りすることが考えられ、その場合は株安、ドル高リスクオフとなるかも。
下院も意外と接戦なのでそのサプライズには備えておく必要がありそうです。

2・FTX、米連邦破産法11条の適用申請-バンクマンフリード氏辞任
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-11/RL6T9HDWX2PS01

【FTX】バンクマンフリード氏にバハマ警察当局が聴取-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-10/RL5EQTDWLU6801?srnd=cojp-v2

FTXの国際事業や米国内事業FTX USから
トークン約6億6200万ドル(約920億円)相当の謎の流出、
ハッキング?それとも・・・・

破産申請のFTX、少なくとも顧客資金10億ドルが不明に=関係筋
https://jp.reuters.com/article/fintech-crypto-ftx-hole-idJPKBN2S203L

この件、FTXの破綻という事象で終わりそうにありません。

取引所にある顧客の資産が保全されているかどうかが怪しいだけでなく
取引所間で資産を付け替えて残高を偽装しているという疑いも。
Sonny Wang|INBグループ氏Tweet @LinksSonny
https://mobile.twitter.com/LinksSonny/status/1591659393103593473

こうなるともう詐欺に近い。
大谷翔平選手を広告塔にしていた、業界2位の取引所ですよ?!
こうした事態を各国の金融当局が放置するとは思えません。
厳しい規制がさらなる暗号資産市場の下落をもたらすリスクが残っています。

また、FTXで取引されていた方は資金を引き出せない事態に陥っていますが
今年暗号資産で利益が大きく出ていた方は、来年の税金が…。
チャプター11でも利益がなかったことにはならないようです。
この件であらゆる暗号資産価格は下がってはいるのですが、
損失確定をして利益を小さくしておかないと…年内までに。
最悪の場合、税金が払えず破産しかねないという投資家も出てくる可能性が。
別の取引所に口座がある方の中には、最悪のケースに備えて
今年の利益をなくすために別口座で損失を出すよう調整に動いているという話も。
こうした点においても、
まだこの問題による他市場への波及がないとは言い切れません。

FTX破綻、仮想通貨で過去最大 世界に影響連鎖も
https://www.blogger.com/blog/post/edit/8490101927490216928/6597177959232347576
ソフトバンクグループは傘下のファンドを通じて1億ドル弱を投資

ソフトバンクGは傘下の投資ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じ
FTXに出資。最高財務責任者の後藤氏は
「全体の金額(投資額)に比べると極めて小さい」と、
業績への影響は限定的との見方を示していますが、
ここまで自社株買いもあって急反発をみせてきたSBGの株価が
週明けからどのように動くかには注目ですね。


3・中国ゼロコロナ見直し、規則の微調整であり規制緩和でない-当局者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-13/RL9EXRT1UM0W01
・さらなる規則緩和の可能性は排除せず、「小さな歩みで前進継続」

中国、不動産危機回避のため広範囲の救済策を計画-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-11/RL75BZDWRGG001

週末の株高には中国材料もあったようですね。

ダウは今年の高値からの上値抵抗線を突破。
このまま上昇が続くかどうか、今週は米国インフレ指標のPPI
生産者物価指数が火曜日に発表されます。
水曜は小売売上高ですね。
乱暴に言うと指標が強ければ、株下落、弱ければ上昇です。

※ダウ日足 短期的に上がりすぎな気もしますね

ターミナルレートは5%を割り込んできましたが
まだたった1回の10月CPIが7.7%に低下したってだけで
米金利もまた下がり過ぎな気がしますね。

※米金利一覧
ただ、ドル円はトップアウトしたんじゃないかと思います。

※ドル円
これだけの急落は実需取引云々は関係のない投機が
相当ドル円を持ち上げていたことを示すもので、
逃げ足の早い投資マネーが流出すればあっという間に
水準が切り下がってしまうことを目の当たりにしましたね。。。
個人投資家のストップロスもかなりHITしたものと思われます。

IMM通貨先物のCOTポジションの最新データーは
11/8(火)までなんですよね。ドル円急落は木曜~金曜の2日間。
来週にならないと今回の急落のポジション変化は確認できません。

※通貨先物ポジションは毎週火曜までの1週間のポジション変化が
週末金曜に発表されます。日本時間では土曜の朝ですね。

ただ、店頭FXの個人のドルロングポジションはむしろ増加していて、
この下落で買い向かった個人も多かった印象。
となると、ン~もうちょっと下がるリスクがあるかも。

どちらにしろ、今週は
143円台で作ったドル円ショートは一旦手仕舞います。

最悪半値押しの133円台があるかもしれませんが、
その場合でも一旦戻りは入るでしょう。
戻り売りスタンスですが、反発が大きくなりそうなら短期ではドル買いするかも。

NOTE 
オリックス、DHC買収へ 株式の過半取得
https://jp.reuters.com/article/orix-dhc-idJPKBN2S10MK

***********今週の予定*********

14日(月)
黒田日銀総裁、金融経済懇談会に出席
米中首脳会談
OPEC月報

15日(火)
日本GDP速報値(第3四半期)
ドイツZEW景況感指数(11月)
ユーロ圏ZEW景況感指数(11月)
★★米生産者物価指数(10月)
NY連銀製造業景気指数(11月)

トランプ前米大統領、重大発表
G20首脳会議(16日まで)

16日(水)
中国新築住宅価格(10月)
英消費者物価指数(10月)
★★米小売売上高(10月)
ECB金融安定報告
ラガルドECB総裁、講演
NY連銀総裁とSEC委員長、米国債に関する会議参加

17日(木)
豪州雇用統計(10月)
英秋季財政報告
米住宅着工件数・建設許可件数(10月)
フィラデルフィア連銀景況指数(11月)

18日(金)
★日本消費者物価指数(10月)
ラガルドECB総裁、講演
アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(19日まで)

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