CPIショックのドル円下落は一服。
これで下げ止まったのかどうかはまだ判断難しいところ・・・。
1・ウォラーFRB理事、市場の楽観に警鐘
2・原油下落、OPEC22年石油需要見通し下方修正
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1・UBSがオーストラリアで開催した会合でウォラーFRB理事が発言。
東京オープン前の発言で、これを受けてドル円相場は窓を開けて上昇。
「CPIはひとつのデータに過ぎない」
「インフレ率が低下している強い証拠を確認する必要がある」
「利上げの道のり長い」
先週末のマーケットの楽観に釘を差した格好。
※ドル円 5分足
※米国債利回り一覧
しかしながらドル上昇の勢いは弱い。
週明け月曜で手がかり材料に乏しいという感じね。
今週は生産者物価指数の発表に注目です。
これまでのドル円上昇トレンドの下値支持線が
この先の上値抵抗となる可能性は否めず。
今夜ブレイナード副議長はハト派発言を行っています。
FRB、利上げペース鈍化が近く適切に=ブレイナード副議長
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-brainard-idJPKBN2S41M4
※ドル円日足
143.59円ドル円ショートは139.62円で買い戻しています。
もうちょっと戻りがあるんじゃないかと思っていますが、
このまま再び下落が始まっちゃうかな。。。。
ドル円は戻り売りスタンスです。明日は米10月生産者物価指数。
今週はFRB高官の発言機会が多いので神経質な値動きとなるかも。
15(火)フィラデルフィア連銀総裁
16(水)NY連銀総裁、ウォラー理事
17(木)セントルイス連銀総裁、ミネアポリス連銀総裁
クリーブランド連銀総裁
そして金曜は日本の消費者物価指数、ここが強いと円高方向加速があるかも。
2・OPEC、22年の石油需要見通しを下方修正 経済的課題を指摘
https://jp.reuters.com/article/oil-opec-outlook-idJPKBN2S41EU?il=0
22年の世界石油需要の伸び見通しを日量255万バレル
と前回予想から10万バレル引き下げた。
下方修正は4月以降で5回目
このOPEC月報が出る前から原油は弱かったのですが、
その背景にあるのが中国の感染者拡大。
中国の主要都市でコロナ感染者が最多更新、全土1.6万人超
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-china-idJPKBN2S40FN
中国はまだ2年前のパンデミックの景色のままです。
日本でさえ過度にコロナを恐れなくなってきていると言うのに・・・
自前のワクチンが効いていないということなのか、
それとも感染拡大とは別の理由があるのか・・・。
ともかく中国の経済活動が止まれば石油需要は減少するということで
原油市場にはネガティブ。
一方でゴールドは上昇。
これはドル安が効いているのと、先週のCPI発表前には
先物市場でネットショートに陥っていたことが背景。
ゴールド市場がネットショートになるのは過去20年で3回程度しかない。
踏み上げ相場に発展しているということね。
また、米金融政策のピボットが近いということも
ゴールドには支援材料です。
NOTE
国内3メガ決算、本業収益は堅調推移-外債評価損4兆円弱に拡大
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-14/RL475BT1UM0W01?srnd=cojp-v2
外債評価損、「このくらいにとどめていることは評価できる」
本業が堅調なのでそれほど心配はないようですが
今年は米国債、どの年限も下落しているので外債投資はさんざんよね。
米短期債の価格チャート
米長期債チャート
来年のビューがぼちぼち出始めましたね。
ドルは今四半期がピーク、現金保有やめよ-モルガン・スタンレー
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-14/RLC0PNT1UM0X01
「ドルは上昇の最後の局面。今四半期がピークとなる。23年を通じて下落する。」
年末は1ドル=140円で終了すると予想
ゴールドマン、米インフレは2023年に大きく後退すると予想
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-14/RLBRUPT0G1KW01
モルガンSウィルソン氏、23年の米株は荒い動きに-利益見通し悪化で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-11-14/RLBZ73T1UM0W01
<増幅する経済先行き懸念とゴールド>
『実感される金のヘッジ効果』
https://youtu.be/j2zmNdvFAyw
◆ 金のインフレヘッジ効果
◆ パンデミックで再評価される金
◆ 増幅する経済の先行きに対する懸念
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