2023年2月1日水曜日

 1/31 月末です。

月末はリバランスなど特殊フローによって、
これまでのトレンドとは逆方向に動くなんてことも珍しくありません。
今夜はこれまで強かったポンドやオセアニア通貨の売りが強い。
明日2月に入れば、月末需給の影響はなくなりますので
再びこれらの通貨が戻るのか否か、、、

というのも今週はイベントが多いですからね。

今日は以外と欧州が強い、というニュースから。

■ユーロ圏GDP、10-12月は予想外のプラス成長-前期比0.1%増
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-31/RPCEFKDWRGG401
・ユーロ圏10-12月期GDP速報値:前年比+1.9%(予想:+1.7%、7-9月期:+2.3%)
              :前期比+0.1%(予想:▼0.1%、7-9月期:+0.3%)

ドイツとイタリアはGDP縮小しましたが、
フランスとスペインは拡大。
ユーロ圏全体で前期比プラス0.1%(予想▼0.1%)はポジティブサプライズ。

■仏GDP、10-12月は予想外のプラス-独失業者は1月に減少
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-31/RPCFMRDWX2PS

欧州、力強いとまでは言えませんが
予想より悪くない。
これでECBはインフレ退治に注力できるとの見方が台頭。

ユーロは意外とこの先も上がるんじゃないかな。

エネルギー問題は暖冬で落ち着いていますし
中国が動き出したこともプラスに働く。
(中国はEUの最大貿易相手国です)

今日は月末要因の特殊フローに加え、
明日はFOMC,明後日がECB理事会とあって
ユーロは利食い売りが旺盛でしたが、
NY時間意外と強くて押し目買い意欲も強い印象です。

今週の一連のイベントをこなして大きく売られる局面があれば
買いで狙いたい。

ただ今夜のNY時間ユーロが強いというよりは
全般「ドルが弱い」ということなのかもしれません。

■米消費者信頼感指数、1月は予想外の低下-見通し悪化を反映
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-31/RPCV5HDWLU6A01?srnd=cojp-v2
1月の米消費者信頼感指数は107.1に低下(予想109.0:前月109.0←108.3)

米消費者のマインドが冷え始めた?

■米雇用コスト、予想下回る伸び-金融当局の姿勢変更には不十分
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-31/RPCRFLDWRGG201
・第4四半期の米雇用コスト指数:前期比1%上昇(予想 1.1%)
・前年同期比:5.1%上昇 4四半期連続の伸び鈍化

ただし1%以上の上昇は6四半期連続で
統計が始まった1996年以降の最長記録だそうですが。

さらに
■米・1月シカゴ購買部協会景気指数:44.3(予想:45.0、12月:45.1)

など、米指標が弱くドル金利に低下圧力、ドル安気味に動いています。
お陰で今夜の米国株は軒並み堅調。
NASDAQ総合が強いですね。

経済指標が悪化するとマーケットは年内の利下げ期待を高め
リスク資産物色が広がるという相場をFRBは苦々しく思っていると見えて
FOMCメンバーらからはタカ派発言が繰り返されています。

今夜株高で終わるようなら
明日FOMCではパウエル議長のコメントのタカ派色が強まるリスクが高い。
株高を容認すれば、資産効果でインフレがなかなか下がらなくなってしまいます。

ともかく、明日のFOMC待ちです。

あ、ポンドドルはWトップのようなチャート形状。
そこへきて このニュース。

・英・12月住宅ローン承認件数:3.56万件
                                 (予想:4.50万件、11月:4.62万件←4.61万件)

ポンドのリバウンドを狙う相場もここまでか。。。。
今週は英中銀BOE会合もあるんですよね。

0.5%利上げがコンセンサスですが、
英国は景気が良くないので利上げは早々に打ち止められるかもしれません。
ポンドが崩れるリスクには留意して。

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