先週末のドイツ銀行のCDS上昇は、たった1つの取引が原因だった可能性が。
●ドイツ銀CDS取引の一つに当局注目、24日の市場混乱で-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-28/RS8HNIT0AFB601
・相場急落を招いたのは約500万ユーロの取引1件だった可能性
CDS市場ってあまり大きくないのね。
流動性も乏しいので跳ねやすい。
そもそも劣後債の早期償還はポジティブ材料なのに
なぜドイツ銀行株が売られるのか?(CDSが上昇するのか)って疑問がありましたが、
マーケットが何かを知っていた(折込みにいった)ということではなく、
たった1つの取引に慄いていたとするならなかなか滑稽な話です。
必要以上に金融システム不安を警戒し続けることはなさそうですが、
だからといって、株が買えるか、というと、
銀行や金融機関のストレステスト(監査、検査)が強化されることが明白なので
今後、貸し渋りや貸し剥がしで景気が冷え込むリスクが出てきたということと、
どうにもならない損を抱えたアセットの損切りを迫られるところもでてくるだろう、
ということが懸念されるため、リスクテイクし難い環境にあります。
FRBが利上げをしなくても、金融機関が融資の蛇口を締め
リスクアセットの換金を強いられれば、自ずと経済が引き締められるため
これ以上利上げをすればオーバーキルになるリスクではないか、
と考える向きが増えていますが、
かと言って利下げできる局面ではないのが難しいところね。
ブラックロックは市場が利下げを折り込んでいるのは間違っていると指摘しています。
●米利下げ見込む市場予想は間違い、引き下げまだない-ブラックロック
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-28/RS7P2TT0AFB401?srnd=cojp-v2
今夜発表された消費者信頼感指数も悪くなくて、
意外と金融システム不安はマインドを冷やしていないようです。
●米消費者信頼感指数、3月は予想に反して上昇-期待指数が改善
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-03-28/RS8HRQDWLU6801
・期待指数は73に上昇、景況感や労働市場の先行きを楽観
・銀行不安は消費者信頼感にほとんど影響せず
今夜はドル金利が反転上昇しているのですがドル売り優勢。
反転しているのがドル金利だけではなく
主要国金利が軒並み反転上昇しているためですが、
ドル売りになっているということは、ややリスクテイク気味だということか?
と思って株をチェックすると、主要インデックスは軒並み軟調。
ん~どうもこの相場、ピンとこないのでまだノーポジ。
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