2023年4月26日水曜日

 そろそろ来そうだとは思っていました、米株下落。

債券市場ではこのところ米国債1ヶ月金利(Treasury Bills=TB)が
急低下しており、3ヶ月金利との乖離が話題。
この債券市場の混乱は迫る債務上限問題を織り込む動きと思われ、
これが株式市場でも意識され始めたのではないかと推察。

■イエレン米財務長官、債務上限引き上げ改めて訴え-回復「台無しに」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-25/RTOB18DWRGG001

■米国債務上限問題 市場はデフォルトリスクを警戒
https://www.pictet.co.jp/investment-information/market/deep-insight/20230425.html

★米債務残高は今年1月に法定上限の31兆4000億ドル(約4206兆円)に到達。
 ➡政府が国債発行などで借金できる債務残高の枠に到達、これ以上借りられない…
 =政府が利払いなどができなくなれば「債務不履行=デフォルト」

現在、特別措置でデフォルト回避(公務員年金の運用資金の流用など)
 ➡7~9月には債務不履行に陥る可能性が指摘されていた

ゴールドマン・サックス 6月にも債務不履行に陥るリスクを指摘
 ➡4月は所得税納税月だが、見込みより税収が上がらない可能性が・・・

・債務上限を引き上げるか、期限付きで凍結する必要がある
・債務上限を引き上げるには、議会、上下院で法案を可決する必要。
・上院は民主党が過半数も、下院は共和党が過半数の「ねじれ議会」

・4月17日
  共和党のマッカーシー下院議長、NY証券取引所での講演で
  「Limit, Save, Grow Act of 2023」と題した法案を披露。
・連邦債務上限の一時凍結又は連邦債務上限を1.5兆ドル引き上げる代わりに
 連邦政府の支出を10年かけて4.5兆ドル削減要求
 (クリーン・エネルギー税控除の廃止/エネルギー規制改革
  学生ローン支払い免除、停止措置の中止などを求めている)
  ➡この要求は「民主党の目玉政策の廃止(削減)」 
   民主党はこれを飲めるワケがない
  ➡また下院、共和党も一枚岩ではない
  「フリーダム・コーカス(自由議連)」と呼ばれる保守強硬派は
   共和党政策方針に賛同していないため、まとまらない可能性
  
グダグダやってると2011年の悪夢が・・・

★2011年米国債ショック
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E5%82%B5%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF
2011年7月13日 - ムーディーズ、アメリカの政府債務格付けを引き下げ方向で見直すと発表
2011年7月15日 - S&P、米国債を「クレジットウォッチ・ネガティブ」に指定
2011年7月23日 - オバマ大統領とベイナー下院議長との交渉が決裂
2011年8月5日 - 格付け機関S&Pが、長期発行体格付けをAAAからAA+に格下げ
2011年8月8日  - 世界同時株安。

その時の米株、S&P500の値動き。

日本株も巻き添え。
この年は3.11もありました。。。
冒頭に書きましたが、
1ヶ月モノの米国債利回りが異様な値動きを見せています。(黄色ライン)

3月の米銀破綻の金融システムリスク以降、預金からMMFへの資金シフトの
傾向が強まっていますが、このMMFマネー、債務上限問題が迫っていることもあり
TB1ヶ月物に資金を集中させているのではないか、と指摘されています。

万が一6月にテクニカルデフォルトに近い事象を経験するリスクに
備えている可能性があるということでしょうか。
3ヶ月~1年利回りは逆に上昇しており、資金が抜けていることが確認できます。

というわけで、債券市場はすでに身構えていたわけですが、
先のピクテの記事から抜粋した米国CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)が
ご覧の急上昇。

というわけで、リスクポジションを解消しておこうという動きが
いよいよで始めたのかな、、、とみていますが、
今夜から米ハイテク企業決算が相次いででてきますので
そのリスクも避けたいところでしょうか。

為替市場は久しぶりの、円高ドル高です(よってドル円は小動き)
典型的なリスクオフ時の値動きですので、要警戒。
※ドルストレート通貨日足
※ドル円、クロス円通貨日足
再度、豪ドルドルを0.6654ドルで
豪ドル円を89.10円で売り参戦しました。

NZドル円82.72円S
0.6280ドルキウイドルS継続中。

強かった欧州通貨まで崩れてきています。
この流れが加速するのか、短期的な懸念で終わるのかは
米議会が債務上限問題を使ってプロレスするのを止めて
さっさと上限を引き上げるか、凍結するかにかかっていますが、
来年の大統領選、議会選挙を控えて、
両党共に重要なパフォーマンスの機会でもありますので
簡単には解決しなそうなのがマーケットの最大のリスクです。
最後の最後には必ずどうにかなるのはわかってはいるのですが・・・・

今夜発表の米指標は良かったんですけど、今夜のマーケットは
こうした指標は材料視していないと思われます。

米新築住宅販売、3月は9.6%増の68.3万戸 1年ぶり高水準
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-housing-idJPL6N36S0CR?il=0

米ケース・シラー住宅価格、2月上昇 ローン金利低下で需要増
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-homes-caseshiller-idJPKBN2WM1JM?il=0

日中のつぶやきはこちらで
ひろこのTwitter


いつもご覧いただきありがとうございます。
人気ブログランキングへ



※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社