2023年4月13日木曜日

今夜は注目の米消費者物価指数が発表されました。
結果ドル独歩安です。

■米CPI、コア指数の伸び小幅鈍化-FOMCは利上げ軌道維持か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-12/RT05GHDWX2PS01?srnd=cojp-v2

・3月消費者物価指数:前年比+5.0%(予想:+5.1%、2月:+6.0%)
                        ~21年5月以来最小。
                     前月比+0.1%(予想:+0.2%、2月:+0.4%)
                                   ~2月0.4%➡0.1%へと伸び鈍化
                     
           コア指数:前年比+5.6%(予想:+5.6%、2月:+5.5%)
                              ~予想通りの結果
                   :前月比+0.4%(予想:+0.4%、2月:+0.5%)
                  ~2月0.5%から0.4%へと鈍化も予想の範囲内

ブルームバーグ記事のタイトルにあるように、
今回特筆すべきは
「コアCPIが前の月から比べてインフレの伸びが鈍化した」ことで
発表直後には米金利も下がり
ドル円相場は133.70円近辺から132.70円近辺まで1円ほど急落しましたが、
下落は続かずドル円は下げ止まって133円台を回復しています。

インフレの鈍化の兆候はあるとはいえ
まだまだ総合もコアも前年比5%台のインフレであるわけで
インフレターゲットの2%からの乖離は大きい。

ということで、今夜は
バーキン米リッチモンド連銀総裁、
デイリー米サンフランシスコ連銀総裁らが
インフレ鈍化を認めつつ、まだやるべきことがある。
と追加引き締めの必要性を強調しており、
5月FOMCでの利上げの可能性は後退していません。

というわけで、米金利も1ヶ月モノを除けば下落していません。
上昇しているとは言い難いですが、、、

金利が大きく上昇しているわけでもありませんので
ドル買い圧力が弱い中で、ユーロやポンドが猛烈に上昇しています。
※通貨インデックス一覧

5月利上げはあっても、それがおそらく最後の利上げとなり
年内には利下げが開始されるであろう、というのがドル売りの背景か。
Fedウォッチを確認すると、年内3回の利下げが織り込まれていますね。
5月5.0-5.25%へと利上げし、6月は据え置き、7月から利下げ開始の折込み。

ドル安に対して上昇が大きいのがユーロ。

ユーロ圏のインフレ率は3月、前月より鈍化したとはいえ+6.9%あります。
前月比では+0.9%と1ヶ月で1%近く物価が上がっているという状況。
というわけで、ECBは5月会合で0.5%の利上げがありそう。

■ECBホルツマン氏、インフレが5月の0.5ポイント利上げ正当化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-12/RT0E72DWX2PU01

スイスは3月クレディ・スイス問題で売られた分の巻き返しが大きいですね。

腑に落ちないのはカナダ・ドルまで強いという点。
今日カナダは金融政策会合で利上げを見送ったのですが、カナダドル高?

■カナダ中銀は金融政策決定会合 金利据え置き 4.5%
 ・インフレが今後数カ月で急速に鈍化するとの見解
 ・23年半ばに3%達成、24年に緩やかに2%へ低下
 ・インフレが2%に向けて金融引き締めが十分であるかどうか見直しを継続。
  再び利上げの用意も
  
ショートしていた豪ドル、キウイドルまで上昇しています。
CPI発表前にもじり高でしたので、
買い戻しを迫られてポジションは解消しています。

すでにドル安のターンが始まっているとするならば
豪ドル、キウイを再度売り参戦しても旨味がなさそうですが、
ユーロやポンドの高値超えには乗ってみてもよさそうです。

ユーロドル1.0977ドル
ポンドドル1.2449ドルで軽めに買ってみました。
CPI発表後の急騰の高値圏でのロングなのでちょっと怖いですが・・・

ドル安に支えられてでしょうか、米株はしっかりですが、
年内利下げに追い込まれるだろう、という予想で株を買うのにはやや違和感。
利下げに追い込まれる事態というのは景気後退、
あるいは株の急落などがあるためで、
株が高値で推移しているようなときには利下げはないはずです。
株が下がるからこその利下げではないか、と考えると
本格的に米株を買うのは今ではなくて、
利下げに追い込まれた後ということになるでしょう。

■今週のひろこのWeeklyGOLDは

2030年の金価格予想レポートを紹介。
7年後にはそんな価格に?と驚きますが
決して荒唐無稽なターゲットではないことは
過去7年のGOLD価格推移をみれば明らか。

2015年にはGOLDは1100ドル近辺にありましたが
現在2000ドル超え、2倍になっていますね。

貴金属スペシャリスト  池水雄一氏解説。
<爆騰続く円建てゴールド、歴史的高値更新中>
『2030年のゴールドの価値は』
https://youtu.be/wlova63rsVQ
◎金融市場参加者はまだパーティーに参加していない
◎2030年ゴールド価格の可能性分布

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