米国経済指標、予想を下回るものが相次いでいます。
今夜はISMサービス業の景況とADP雇用指数。
■米ISM非製造業総合景況指数、予想以上の低下-需要減速
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-05/RSNAY7DWX2PU01?srnd=cojp-v2
ISM非製造業景気指数(3月)50を割り込んだ昨年12月来で最低
総合 51.2(55.1)予想中央値54.4、予想を大きく下回る
事業活動 55.4(56.3)
新規受注 52.2(62.6)10Pもの大幅低下
雇用 51.3(54.0)
入荷水準 45.8(47.6)
仕入価格 59.5(65.6)2020年7月以来の低水準(インフレ圧力の緩和)
輸出 43.7(61.7)
輸入 43.6(52.6)
■3月ADP雇用統計:+14.5万人
(予想:+21.0万人、2月:+26.1万人←+24.2万人)
3月のPMI改定値も下方修正。
■3月サービス業PMI改定値:52.6(予想:53.8、速報値:53.8)
■3月総合PMI改定値:52.3(予想:53.3,速報値:53.3)
FOMCでの金利引き上げはもうないのでは・・・?
という観測が強まるだけでなく、7月の利下げが織り込まれています。
■FedWatch
米金利低下が止まりませんね。
今夜はメスター・クリーブランド連銀総裁がTVインタビューで、
5月FOMCでの利上げに言及するのは時期尚早としたものの
政策金利は5%以上になる必要があるとし、
追加利上げも除外しない発言をしたことで
ドル下落は一服した、との報道もありますが…
金利の低下は米国だけじゃないんですよね。
今日はNZが予想を上回る0.5%幅の利上げを決定したので
NZの短期金利は上昇していますが、
他の主要国金利は軒並み低下圧力にさらされています。
■2年債利回り一覧
ただ、長期債となるとNZの金利も低下しています。
景気の先行き不安が表れていますね。
■10年債利回り一覧
上がっているのは円金利だけ。
いよいよ4/9(今度の日曜日)に
植田新日銀総裁就任とあって、
YCC解除思惑など金融政策修正期待が円金利を上昇させています。
■日銀YCC撤廃は今月会合が好機、長期金利急騰を回避-門間元理事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-05/RSM60ODWRGGW01?srnd=cojp-v2
この環境では円高となりやすいですね。
というわけで132.85円ドル円ショートは継続です。
今日はNZが思い切った利上げを実施。
市場予想は0.25%の利上げでした。
■NZ中銀、予想外の0.5ポイント利上げペース継続-政策金利5.25%
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-04-05/RSMDPDDWX2PS01?srnd=cojp-v2
これで政策金利は米国を1歩リード。
■主要国政策金利推移
金利差だけで考えればNZドル優位ですが
足元ややリスクオフ的になってきましたので
意外と米ドルが強含んできた印象もあります。
悲観のセンチメントが後退すればNZドルが選好されやすくなるかと
思いますが、足元はちょっとリスクのほうが大きいかな。
リスクオフ的だ、というのは株式市場ですね。
金利がこれだけ低下傾向にあるというのにナスダック、半導体指数などが弱い、
これから銀行の貸出などが厳しくなりそう、ということでラッセル2000も弱い。
ダウが比較的しっかりなのはエネルギーセクターシェアが大きいためで
OPECプラスの減産による原油高が影響しています。
■米国主要株価インデックス
日経平均もなかなかレジスタンスを超えられませんね。
■日経平均
ゴールドが吹き上がっています。
金利低下で説明がつきそうですが、テクニカル的には一度修正が入りそう。
しかし、成田さんは下手に売るのは危険だと・・・それはなぜ?!
【金現物の動向に注目】
ゴールド需給の地殻変動(Seahawk代表 成田博之氏)
https://www.youtube.com/watch?v=PdssQrRBKFs
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