7/11(火)日本株市場、まだ下げ止まりが確認できませんが
NY市場ではダウ輸送株が勢いよく上抜け、
ラッセル2000など中小型も堅調、
リスクオフムードは一服しているようです。
しかし、ドル円の下落基調はまだ続いているようです。
なぜか?
先週は雇用指標に振り回されましたが
市場は明日の米6月CPI消費者物価指数に注目しています。
というのも、
総合CPI 予想が3.1%なんですよ。3.1%?!
※米総合CPI推移 5月分は4.0%でした➡6月3.1%まで下がる??
予想どおり米国総合CPIが低下すると、
日米のインフレ率が逆転するんですよね。
日米のCPIは米国とは算出の違いがあり
(そもそも日本のCPIは総合、コア、コアコアと3つ発表される)
米国基準で算出された米国版CPIと呼ばれる日本のCPIは
5月の数字でも2.5%程度だったと思いますので
日米のインフレ率を総合CPIで単純比較はできないのですが、
それでも9%もあった米国の総合CPIが
前回5月分で4.0%まで低下しており、
明日発表される6月分は3.1%まで落ちるという予想なのです。
これって結構インパクト大きくない?
今週ドルが弱いのはこのCPI予想が背景なのかもしれませんね。
(ちなみに米コアCPIは5月分が5.3%、6月予想が5.0%です。)
米長期債利回りは再び4%大台を割り込み3.97%まで低下してきました。
2年債利回りも5%大台には乗せられずダレてきました。
先週のADP雇用統計受けて米金利は急上昇しましたが
明日のCPIへの警戒が強まる中で金利も低下してきたことが
ドルの下落に繋がっていると思われます。
さらに、日銀のYCC変更修正思惑も円の強気に繋がっています。
決してこれがコンセンサスではないのですが、思惑だけでも
ドル円の手仕舞いを呼ぶ動きにつながることはあるでしょう。
円安の一服と高まる日銀YCC修正観測:YCC修正に2つのシナリオ
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0af56e0c864ea047bef76d1604357fa7373027e
上記記事中で木内氏は
「現状では、7月のYCC修正の可能性は高くないと言えるだろう。」
としていますが、日銀会合のある前の週からの市場の動向には
注意が必要とも。
3月安値からの上昇幅に対しての
フィボナッチリトレースメント38.2%押し139.20円近辺か
50%押しの137.38円近辺までの下落があるかもしれません。
明日の米CPIの数字が予想を上回れば、反発する可能性もありますが
先週の鬼強かったADP受けて金利上昇でもドル円が上がらなかったことが
気になっていて、ドル金利が多少あがったところで
本格的に反発できるかどうか・・・。
最終的にはスワップコストが大きいため
どこかではドル円は反転して上昇トレンドに回帰するとは思いますが
まだ先のような気がします。
ドル円ショート継続
NOTE
日本の投資家による外債購入、過去7年間で最大に-23年上半期
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-11/RXM29BT0AFB401
日本勢の外債投資が円売りドル買いの圧力となった23年上期、、、
この流れはまだ続くと思われますが
ここからドル安転換リスクも大きくなってきたため
為替ヘッジなしというわけに行かないと思いますので
為替市場にはイーブンかな・・・?
これは良記事⬇
中国は日本と同様の問題に直面、違いは「バランスシート不況」の知識
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-11/RXKS1ET1UM0W01
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