2023年7月11日火曜日

 今年前半の日米株式市場は中国市場とはデカップリング状態にあって
中国の景気回復が鈍いとわかっていてもお構いなしに上昇してきましたが
地合いが悪くなると、悪い材料にいちいち反応したりするかもしれません。
しかし、中国はデフレですね、これ。

■中国の6月PPI、前年比-5.4% 約7年ぶり大幅な落ち込み
https://jp.reuters.com/article/china-ppi-cpi-idJPKBN2YQ032
・PPIは前年比で9カ月連続の下落。
・前年比▼5.4%、2015年12月以来最も大幅な落ち込み
・豚肉価格の下落が加速したことが主因

・CPIは前年比変わらず(5月は0.2%上昇)
・コアCPIは前年比0.4%上昇、5月の0.6%上昇から鈍化
日本株市場は今日7/10は
ETFの分配金の捻出売りが出るという需給要因が
株価を押し下げていたと思われ、
中国の指標など関係ないのかもしれませんが、
テクニカル的に日経平均はWトップの様相を呈しており
6/27の安値(ネックライン)を割り込んでいるコトが気がかり。

今夜の米国市場が強ければ明日
日本株が反発する可能性もありますが
米国市場が弱いようだと、
景気後退懸念からの調整が入るかもしれません。
ここから始まる決算シーズンへの期待はあまり高くないようですし。

■S&P500種は一段安に直面、決算シーズンが悪影響-MLIV調査
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXK0PTT0G1KW01
週間調査に参加した346人の55%が今度の決算シーズンは
例外的に株価に悪影響を及ぼす見込みだと回答

■米決算シーズンは株価上昇を引き起こさず-モルガンSのウィル
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXKME3T0AFB401

とはいえ、今週は米CPIも発表になりますので
この数字如何ではまたリスクテイク相場に戻る可能性もあるわけですが
そもそも今回のCPI,かなりの減速が予想されています。
つまり金利はこれ以上上がらず、株にとっては良し、
とされる内容の予想なのですが
それでも米株は軟調になってきているということがどうも嫌ですねぇ。

■米CPI、21年以降で最も低い伸びか-コア高止まり利上げ再開へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-09/RXJSOWT1UM0W01
・CPI前年比 4.0%➡3.1%へ
・コア前年比5.3%➡5.0%へ 低下する見込み。

米国のインフレの一層の鈍化が予想されるなか、
日本のインフレ期待が上昇してきた、
というのが足元のテーマになってきたか?

■日本のインフレ期待が約9年ぶりの高水準、長期金利に上昇圧力
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXK0BIT0G1KW01

というわけで、円インデックスが反発の様相を呈し始めた。
ドルインデックスは先週末からの下落基調を継続。
ドル円相場は141円台まで下落してきました。

ドル円ショート継続です。

今夜の米国株式市場は堅調スタート。
このまま上昇相場に回帰するようなら明日の日本株市場は強い可能性も。
その場合、ドル円下落も一服するかもしれませんが・・・。

NOTE
■英中銀ピーク金利巡り意見割れる-1998年以来の高水準織り込む市場
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXK4NST0G1KW01?srnd=cojp-v2
~インフレ率は8.7%と4カ月連続で予想を上回り
  目標の2%を大きく上回っている
~先週一時、政策金利が6.75%まで上昇する確率を30%余り織り込んだ
・統計の上振れ続けば政策金利7%まで上昇の可能性も-コートニー氏
・すでに引き締め過ぎ、英国債は見逃しがたいバーゲン状態-リデル氏

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