2023年7月14日金曜日

 今夜の注目はPPI 生産者物価指数です。

※生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格の変動をみるものです。
国内の製造業者の販売価格を約1万品目について調査し、発表しています。
日本でいう「卸売物価指数」
これが下がってくれば自ずとCPIも下がってきますよね。
そして6月のPPI、予想を下回ってきました。

■米PPI、前年比で約3年ぶりの低い伸び-デフレの足音近づく
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-13/RXQIVKT1UM0W01

■米6月PPI
前月比 +0.1%(予想+0.2%、前回▼0.3%)
前年比 +0.1%(予想+0.4%、前回+1.1%)

■PPIコア
前月比 +0.1%(予想+0.2%、前回+0.2%)
前年比 +2.4%(予想+2.6%、前回+2.8%)

デフレの足音近づく、というのは大袈裟ですが、
財の価格は前年同月比4.4%低下-過去3年で最大の落ち込みとなりました。
※財(機械や家具などの有形物)詳しくは➡https://is.gd/ie6QuM

ただ、今夜発表された新規失業保険申請件数は好結果。
労働市場は引き締まっていることが確認されました。

■米新規失業保険申請件数、予想外に減少-労働市場の堅調持続を示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-13/RXQJ6QT0AFB401
・23万7000件、市場予想は25万件への増加だった。
・市場予想に反して減少。
 企業が雇用者を手放さず、人員確保に努めている状況が示唆された。

こうした指標を受けて、米金利は下落が続いています。
※米国債利回り一覧 

米金利低下でドル安は継続。
※通貨インデックス一覧 ドル独歩安加速

しかし、豪ドルとかキウイまでこんなにぶち上がるとは。。。
ショートカバーが続いているんだと思うのですが、どこまで踏み上がるのか。

米国の金利低下のインパクトは為替市場全般に広がっており、
決して日銀のYCC修正期待の円高ではないことが伺えますが、
こうなってくると、介入の必要も薄れましたし
YCC修正への圧力と言いますか、期待も後退するでしょう。

今日、財務相の神田財務官は投機筋が投げさせられてる、
って主旨の発言をしていましたね。

■神田財務官
「投機的な円売りポジション、急速な巻き返しと市場はみている」
「足元の円相場、キャリートレードの勢い弱まっているとの見方強い」
「政府としては、引き続き為替市場の動向をしっかり注視する」

今週火曜までの投機筋のポジション動向は
金曜NYクローズ後(日本時間は土曜の早朝)に発表されます。
どれだけ整理されているのか注目ですね。

ドル円Sは137.50割れで買い戻せたら理想的な形。
その後は慎重に買い場を探したいですね。。。

1.3189ドルのドルカナダショートも継続。
139.24円のドル円ショートも継続。

NOTE

ビスコ伊中銀総裁発言
金利のピークまでそれほど遠くない
さらなる引き締めを望む意見には、やや同意できない

これでもユーロ上昇が止まりません。
と言うかドル安が止まらないんですね。

6月ECB理事会議事録はタカ派的です。
■ECB議事録(6月15日開催分)
必要であれば7月以降の利上げも検討できるとの見解示した
基調的なインフレの水準と持続性が懸念材料
基調的なインフレが安定した低下経路に入るまでには、しばらく時間がかかる見込み

今週のマーケットディーパーは
住友商事グローバル・リサーチ チーフエコノミスト 本間隆行氏

<目で見るコモディティのタイト感>
『物価安定が抱えるジレンマ』
https://youtu.be/DzLCjlrFQaw

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