28日(金)AM2:00 日経新聞のこの記事でドル円急落です。
日銀、金利操作を柔軟運用 上限0.5%超え容認案
https://nikkei.com/article/DGXZQOUB266VX0W3A720C2000000/
・28日の決定会合で金利操作の修正案を議論
・市場動向に応じ0.5%超えを容認する案が浮上
・柔軟な政策運営で市場のゆがみ和らげる狙い
先週のロイター、ブルームバーグの観測気球合戦には参加せず
静観していた日経さん、こんな夜中になにか掴んだんでしょうか?
ロイターブルームバーグはYCC修正観測くすぶるも
修正変更無し、というベクトルで記事化し、
ドル円相場の踏み上げを誘いましたが
日経の記事は真逆です。
長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くものの、
市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上。
変動幅の拡大ではないのね・・・?!
許容するというのですから「一時的には」
現在の0%±0.5%よりさらに0.5%程度、金利が上昇することを
許容することとなります。
0.25%ではなく0.5%、というのがまた具体的ですね。
ひょっとすると明日の日銀はYCC政策の修正が発表されるかもしれません。
今日はそんな話をジョセフ・クラフトさんに伺ったばかりでした。
<日銀金融政策決定会合を予想する>
『FOMC検証、注目ポイントは?』
https://youtu.be/aQmuUisJmLA
ロールシャッハ・アドバイザリー代表 ジョセフ・クラフト氏
15分足
日足でみると 上昇に対しての50%押しレベルを下回ってきた(*_*;
この日経の報道はドル金利上昇で
ドル円、持ち直しの様相を呈していたのですが・・・
⬇
【7月FOMC】予想通り・サプライズなし
【政策金利】
0.25%利上げ ➡ 5.25%-5.50%へ
【声明全文】
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-statement-idJPL4N39C4MY
【パウエル議長会見】
・今後の金融政策は、データ次第
~今後2回の雇用統計、CPIを見て判断
・9月会合では追加利上げも現状維持もあり得る
・2%への回復には長い道のり
~2025年まで2%へ回帰せず
・Fedスタッフはもはや景気後退を予想せず
9月利上げに関してはデーター次第とし
タカ派トーンは控え目ではありましたが、
インフレ目標2%達成時期は来年ではなく再来年としており
決してハト派スタンスに傾いたわけではありません。
この急ピッチの利上げにも関わらず
FOMCメンバーは景気後退はないと考えているとすれば
インフレを抑制することへ注力すると考えられ、
利上げを見送ることはあれど利下げなどは当面考えられません。
というのに、何故かFedウォッチを確認すると
今週始めは2024年5月に利下げに転換する予想だったものが
24年3月の利下げ開始に前倒しされています。
利上げ余地を残しつつも次回はデーター次第と
スキップする可能性もあることから、
市場はすでに今回の利上げで打ち止めだと受け止めています。
つまり、マーケットはハト派的に解釈反応したということで
26日(水)のダウ平均は上昇。
なんと13営業日連続で上昇し、1987年1月以来36年半ぶりの連騰記録達成です。
そして今晩27日(木)は、
全面高で始まっていた米国株市場、利食いも優勢でダウはマイナス圏へ。
※米国主要株価インデックス一覧
今夜の米株市場が利食いが優勢なのは米指標が強すぎるせいかもしれません。
今夜、米金利は上昇基調に。
景気が強すぎてやはり利上げの終わりではないかも、、って機運になりつつある?
※米国債利回り一覧 金利は上昇基調へ故にGOLDが下落しています。
これは昨日のFOMCを受けて、と言うより
今夜発表の米4-6月期のGDPなど強い経済指標の影響でしょう。
■米GDP、2.4%増に予想外の加速-個人消費が想定ほど減速せず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-27/-2-4-1-8?srnd=cojp-v2
・4-6月期GDP速報値:前期比年率+2.4%(予想:+1.8%、1-3月期:+2.0%)
~予想が+1.8% のところ +2.4% 米国は強いですねぇ。。。
■個人消費も強い。
・4-6月期個人消費速報値:前期比年率+1.6%(予想:+1.3%、1-3月期:+4.2%)
■企業の耐久財の新規受注額もかなり強い。
・米・6月耐久財受注速報値:前月比+4.7%(予想:+1.2%、5月:+1.8%)
■失業保険申請件数も低下しており労働市場も引き続きしっかり。
・先週分新規失業保険申請件数:22.1万件(予想:23.5万件、前回:22.8万件)
・失業保険継続受給者数:169万人(予想:175.0万人、前回:174.9万人)
■住宅セクターも持ち直しの気配。
・6月中古住宅販売成約指数:前月比+0.3%(予想:-0.5%、5月:-2.5%)
アメリカ強いわ。
急ピッチな利上げの影響が実体経済に悪影響をもたらすと
見られてきましたがたが、
米国はノンバンク(シャドーバンク)の存在が大きくなっており
資金調達は銀行に頼らずとも多様化していることが背景にある、と
岡崎さんが指摘していたっけ。
【ECB理事会】予想通りもハト派的会合となったためユーロ売り加速
【政策金利】 0.25%利上げ ➡ 4.25%へ
ECB、9会合連続利上げ決定 次回9月会合では見送りも
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR279WX0X20C23A7000000/
次回9月会合以降の利上げペースは「データ次第だ」と強調。
「利上げするかもしれないし据え置くかもしれない」と明言を避け、
利上げを見送る可能性にも言及。
これで、ユーロが急落しています。
ポジションですが、ECB理事会前にポジション調整でしょうか、
ユーロが上昇しており、ショートしたコストに到達。
なくなくコストでユーロショートをカットせざるを得なかったのですが
1.1080ドルで再度売り参戦しました。
ユーロの投機ロングポジションは大きいので、、、。
それと明日、もし日銀が動けば円高となるリスクがありますので
ユーロ円も153.96円で売り参戦。
ドル円と違って、前回安値を割り込んでいます。
ドル円は、一時的に円高となってもすぐさま買いが入るような気がするのよね。
だって、米指標が強い。ドル金利は上昇基調にあります。
ということで、ドル売り方向のポジションは持ちたくない。
クロス円の売りのほうが安心って気がします。
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