2023年8月10日木曜日

 明日の米CPI発表までは様子見ですが、
本格化すれば円買い要因となるだろうニュースが飛び出しました。
◆中国、訪日団体旅行を解禁へ 10日にも
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM09BB90Z00C23A8000000/

このタイミングで、ですか。
コメント欄で滝田解説員が指摘していますが
すでに今年4~6月の訪日旅行客の消費額は1.2兆円で、
コロナ前の19年4~6月の1.3兆円に迫る勢い。
中国の団体客に依存せずともほぼコロナ前の水準に回復しています。

そこへ中国からの団体観光客が来るとなると
オーバーツーリズム(※)のリスクが・・・
※訪問客の著しい増加等が、地域住民の生活や自然環境、景観等に対して
受忍限度を超える負の影響をもたらしたり、
観光客の満足度を著しく低下させるような状況。

また、このタイミングにどんな意味があるのか。
今中国北京は洪水の後始末で大変な状況にあるはず。
政府への不満のガス抜きでしょうか。

◆中国河北省で100万人近く避難、北京守るため「保水地区」へ放流
https://jp.reuters.com/article/asia-weather-china-anger-idJPKBN2ZH0E0
◆中国・北京の大洪水は「人災」、治水失敗の皇帝・習近平は天から見放された?
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76356
・7月19日に「習近平の治水に関する重要論術」なる本が出版され、水利部、メディアを挙げて、「習近平がこの10年自ら計画し、配置し、推進し、全国の海綿都市(水害に弱い都市)の治水事業を完成させた」と大々的に喧伝
・その1週間後に、福建から上海、江蘇、河北、北京、天津の至るところが水没

背景はさておき中国からの団体客訪日再開の思惑で
今日の東京市場ではインバウンド関連銘柄が軒並み高。

これはデパート、三越伊勢丹

株式市場は敏感にこのニュースに反応しましたが
為替市場では円買いは起きていません。

どちらかと言うと今日は長期金利が低下気味で・・・

YCC柔軟化で日銀の利上げまで予想する向きが出てきているというのに
日本国債長期債は意外と落ち着いていますね。
短期金利もそれほど上ぶれていません。
やはり本邦機関投資家の円債需要が強いということなのでしょうか。

世界最後のマイナス金利の終了近いとの観測、日銀YCC修正で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-09/RZ3G78T0G1KW01
・スワップ・トレーダーは、世界最後のマイナス金利政策が8カ月後にも終了すると予想

※日本国債 2年10年利回り

日本の金利が低下基調なので円買いにはなりませんね。
ただ、短期の日米金利差はやや拡大基調なので
これが円安をもたらしているのでしょうか。

※日米金利差(2年)

今日はユーロや人民元が反発基調にあるのですが
円だけは売り圧力が強いままです。

ドル円日足 三角持ち合い レジスタンス超えをテストしそう~
明日のCPIが弱ければ
レジスタンス超え失敗で円高、という線もあるとは思いますが。


NOTE
◆欧州天然ガス先物が急上昇、40%高-豪州産LNGに供給リスク
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-09/RZ4GGJT0AFB401?srnd=cojp-v2
・オーストラリアの一部施設で労働者がストライキを起こす可能性
・ノルウェーの季節的なメンテナンスに遅れが生じる可能性

欧州インフレ警戒で欧州金利が上がるようだと
株式には向かい風となりますが、、、、

※オランダTTFチャート 
◆ガソリン価格がお盆休み直撃!「12週連続値上がり」でレギュラー平均180.3円 15年ぶり高値
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b4d13596e08f42eeb4944d488d545afd8631de5
日時点の店頭価格、
全国平均は1リットルあたり180.3円で、先週(7月31日)から3.6円高くなった

政府は2022年1月から石油元売り企業に補助金を出す価格抑制策を実施中だが
2023年5月の1リットル上限25円を基準に6月以降は補助率を9割、8割と2週間で
1割ずつ引き下げていき、9月末に終了。

補助金がない場合のレギュラーガソリンの全国平均小売価格は、
8月14日時点で195.5円まで上昇する見込み

日本もインフレがさらに加速する可能性。

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