これ以上の米金利上昇はあるでしょうか。
先週のPMIの数字が良くなかったことで米長期金利上昇が止まり、
一方でジャクソンホール会合を受けて短期金利は5%台へと上昇していましたが
今夜は長期金利、短期金利ともにやや軟化しています。
米2年債入札が比較的好調だったことが利回り低下に繋がっているようです。
買いが旺盛となれば金利高は抑制的となります。
今日日中は、11月FOMCでの利上げ折り込みは50%を超えていましたが
現在FEDウォッチを確認すると49%に低下。
今週はインフレ指標であるPCE価格指数や雇用統計など重要指標が発表されますが、
FRBは今後の政策をデーター次第としていますので
まだ本当に11月に利上げがあるという確信に至るには早計でしょう。
ジャクソンホールでのパウエル議長の講演には新味はありませんでしたし
もともとFRBは6月FOMCで年内後2回の利上げを見込むとし
その後7月に1回の利上げを実施、となると年内後1回の利上げがあるはずなのに
市場が勝手に年内利上げ折り込みを後退させていただけです。
それがジャクソンホール会合を受けて
そもそものFRBの想定に戻っただけですので何ら驚くことでもない、
とすればここからの短期金利上昇も
限定的ではないかと思われますが、どうでしょうか。
ちょうど今年3月に短期金利が急騰したレベルに接近。
ここを超えて上昇するかどうかに注目ですね。
長期金利のほうは去年の高値を超えたものの、
再びそのレベルを割り込む低下となっています。
※米国債利回り一覧
ただ、それもデーター次第で
PCEや雇用統計があまりに強い数字になれば
短期金利の一段高は否定できないか・・・。
ドル円は今夜の米金利低下で上値が重い展開となっています。
今夜の発表された指標が好結果。
米株市場はやや強含みで推移。
・米・8月ダラス連銀製造業活動指数:▼17.2(予想:▼19、7月:▼20.0)
ドル金利低下でドル上昇が一服しており
他通貨がやや強含んでいます。
かと言ってトレンドが変わるほどではありません。
ユーロも小幅反発。
こんな発言も。
ECBホルツマン氏、サプライズなければ9月利上げに前向き
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-28/S03IDUT1UM0W01
・インフレは克服されておらず、9月の利上げが恐らく必要だろう
・31日には8月の消費者物価指数
9/7にはユーロ圏4-6月期GDP確定値が発表、これらに注目か?
31日発表の欧州CPI予想は前年比+5.1%
7月の+5.3%からは減速する予想となっていますが
5%台はまだまだ高インフレ。
コアCPIは前回+5.5%、今回予想が5.3%です。
また、同日21:30には米国のインフレ指標
PCEコア価格指数が発表されますが、
こちらの予想は前年比+4.2%。(21年9月来の低水準だった)
6月の+4.1%より住居費などの影響でやや上昇する見込み。
週末9/1金曜の米雇用統計予想も記載しておきます。
NFP予想 16.3万人
失業率予想 3.6%
1.0851ドルのユーロドルショート継続していますが
月末ってユーロが強含む傾向が強まることが多いので
明日再び今日の高値を超えるようなら買い戻します。
また同じコスト付近で売り直したいところではあるのですが。。。
特に新しいアイディアもなく新規はなし。
NOTE
英中銀、高金利をまだしばらく維持する必要-ブロードベント副総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-27/S02GABDWLU6801