ヘッジファンド、米国債ショートが過去最大-1日までの週間データ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-07/RZ0GJIT1UM0W01?srnd=cojp-v2
年限が長めの米国債デリバティブ取引でショートポジションを増やし、
その規模はネットベースでの2010年以降のデータで最大。
債券をショートするということは
債券価格下落=金利上昇にかけたポジションを構築している
ということですが、たしかに先週などは長期金利が上昇していましたね。
このまま長期金利の上昇が続けばヘッジファンドはますます儲かる、
ということになりますが、何しろ「過去最大のショート」ポジションです。
米債が買われ債券価格が上昇するようなことがあると
ショート継続が苦しくなり踏み上げ相場に発展するリスクもはらんでいます。
米債が買われる時とはどんな時か。
これまで選好されてきた株が崩れる時でしょう。
米株に大きな調整が入る時は
ヘッジファンドの米債ショートは踏み上がり
米金利が急低下するリスクがある、ということですね。
その時は米金利低下でもちろん日本の金利も
連動して下げるでしょうけれど
絶対水準からみてもボラティリティが大きいのは
米金利でしょうから、日米金利差が急速に縮小し、
ドル円が急落するという顛末となります。
では、米株が崩れる条件とはなにか?
ん~今週のインフレ指標などには注意が必要かな?
しかしCPIやPPIで米株が崩れるとは考えにくく、
トリガーが一体何になるかはわかりません。
Apple決算も、米株全体のショック安をもたらすものではなかったですし
企業業績が米株市場を崩すリスクはあまりなさそうですし。
ウォール街、業績リセッション終了を予想-4~6月は減益続く見込み
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-07/RYZX9XT1UM0W01
・幅広い企業にとって利益面の痛みは最悪期を脱した可能性が高い
あるいは、ヘッジファンドのこのポジションが一気に踏み上がるのではなく
少しづつ解消されるという流れなら劇的なことは起きません。
ただし、このショートが解消される過程では
米金利上昇は抑制的となる可能性もあり、
米金利があまり上がらないとなると
ドル円相場はレンジ内で推移する展開となり
大きく上昇する余地はあまりないといえるのかもしれません。
今週の米CPIの注目度は高いわけですが
前年比+3.3%予想で、6月の+3.0%から上昇が予想が見込まれています。
コアCPI予想は6月と同じ+4.8%予想。
10日木曜日に発表されます。
卸売物価PPIは 6月が+0.1%でしたが7月は+0.7%予想(前年比)
コアPPIは6月+2.4%、7月予想は+2.5%。
PPIは11日金曜日発表です。
CPI/PPIが6月より上昇していれば米金利は更に上昇するでしょうか。
となると、ドル円上昇しますね。
しかし、こんなニュースもあります。
米国の中古車価格、7月も下落継続-2021年4月以来の低水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-07/-2021
ほんとに前月より強い数字がでるのかな・・・
ただ、ドル円はレンジ内での値動き。
142.68円ドル円ショートは142.26円で買い戻しました。
夕方順調に下げてきたと思ったんですが、、、
米金利の反発で切り替えしてきたので、執着せず。
ちょっと方向が定まらないのでしばらく様子見とします。
NOTE
・ウィリアムズ米NY連銀総裁
「金利は来年低下する可能性」
「長期にわたり金融引き締め域が据え置かれると予想」
・ボウマンFRB理事
「インフレを鈍化させるため一段の利上げが必要になる可能性がある」
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