ユーロ圏PMI、8月はサービスも縮小局面 製造は底打ち示唆
https://jp.reuters.com/article/eurozone-economy-pmi-idJPKBN2ZY0KC
・ユーロ圏・8月製造業PMI:43.7(予想:42.7、7月:42.7)
・ユーロ圏・8月サービス業PMI:48.3(予想:50.5、7月:50.9)50を割り込む。
製造業、底打ち示唆とヘッドライン。
前月42.7が43.7に改善していますが、それでも景気の分水嶺50を下回っています。
サービス業は今年始めて50を割り込んでしまいました。
・独・8月製造業PMI:39.1(予想:38.8、7月:38.8)
・独・8月サービス業PMI:47.3(予想:51.5、7月:52.3)
ドイツの製造業も持ち直しているようですが、30台ですよ。
サービスPMIは50を割り込む悪い結果。
総合PMIは20年5月以来の低水準です。
これを受けてユーロは急落。
ECBの9月理事会での追加利上げへの期待は後退したようです。
◆ECB、9月に利上げサイクル一時停止へ=JPモルガン
https://jp.reuters.com/article/eruope-ecb-jp-morgan-idJPKBN2ZY17H
・9月0.25%の利上げ確率 40%程度
・年内の0.25%乗り上げ確率は60%弱
・10月に最後の0.25%の利上げを決定するとの予想
イギリスポンドも同様に急落しました。
◆英総合PMI、8月速報47.9で2年半ぶり低水準 マイナス成長リスク
https://jp.reuters.com/article/britain-economy-pmi-idJPKBN2ZY0R9
・英・8月製造業PMI:42.5(予想:45.0、7月:45.3)
・英・8月サービス業PMI:48.7(予想:51.0、7月:51.5)
総合PMI:47.9 21年3月以来の低水準
英国PMIは総合、製造業、サービス全てが50を割り込む結果。
GDP成長率が第3四半期にマイナスに転じる可能性が出てきた模様。
インフレが高いままですので、これで経済成長がマイナスとなれば
スタグフレーションですね。。
ところが、ユーロ、ポンドともに急落分を取り戻す大きな反発を見せます。
米国のPMIも悪かったからですね。
これでドル売りになりました。
◆米総合PMI、8月は6カ月ぶり低水準=S&Pグローバル調査
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-pmi-idJPKBN2ZY1BH
・米・8月製造業PMI:47.0(予想:49.0、7月:49.0)予想外の低下
・米・8月サービス業PMI:51.0 (予想:52.2、7月:52.3)2月以来最低
・米・8月総合PMI:50.4(予想:51.5、7月:52.0)
50を7カ月連続で上回ってはいるものの
製造業とサービス業の両方で予想を下回る結果でした。
ドル金利が急低下したんですね。
※米国債利回り一覧
しかし、金利低下は米国だけではありません。
欧州、英国のPMIも振るわず、英国、欧州の金利も急低下しています。
※主要国長期債利回り一覧
円金利だけ下げていません、PMIショックなので日本は関係なし。
ということでドル円、ユーロ円、ポンド円などがご覧の下落。
円高方向に反応していますね。
ジャクソンホール会合前に、PMIでこれだけ動くとは・・・。
う~む・・・ノーポジのまま。
今夜はNY引け後にNVIDIA決算。
NOTE
◆米30年物固定住宅ローン金利、7.31%に上昇-2000年以来の高水準
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-23/RZUC3XT1UM0W01
住宅購入申請の指数は6週連続で低下し、1995年以来の低水準
借り換えも含めた全体の住宅ローン申請指数は184.8に低下し、1996年以来の低水準
ところが、今日発表された新築住宅販売件数は驚異的強さ。
◆米新築住宅販売、7月は1年半ぶりの高水準-市場予想も上回る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-23/RZUKHAT0AFB401
・7月新築住宅販売件数:71.4万戸(予想:70.4万戸、6月:69.7万戸)
このカラクリは多くの住宅所有者がコスト増で住み替えに消極的となっているため、
中古住宅の在庫不足を招いており、
住宅の買い手は新築物件を購入せざるを得ないからだとか。
建設業者も購入者に優遇措置を拡充していることも手伝っている模様。
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