2023年8月4日金曜日

 日銀、今日(8/3)も臨時買い入れオペ実施。
■日銀、臨時の国債買い入れオペを通知-中長期ゾーン対象
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYNDPRDWRGG001?srnd=cojp-v2

長期金利が一時0.655%にまで上昇していましたが
7/31に続いて今週2回目の臨時オペです。
これで今日午後13:00ドル円相場は吹き上がりました。
※ドル円5分足


※日本国債利回り 10年2年
7/31時点より若干長期金利は上がっていますね。
やや円金利を上昇させてからのオペです。

オペでその日の金利上昇は潰すとしても、
こうして少しづつオペに動くレベルが上がっていくのでしょうか。
つまりジワリ円金利上昇を容認しているに等しい。

しかし、今日は欧州時間からのドル円の急落が酷かった。
臨時オペのドル円上昇を見て高値で買い参戦してしまった向きのロングが
投げさせられた格好ですね。

日足で見ると、ちょうど去年の高値151円台と今年の高値145円を結んだ
レジスタンスラインで上昇が阻まれました。
円金利上昇の可能性が高まったことと
ドル金利はあっても年内あと1回の利上げで終わるだろうという
日米金利差拡大の時代が終わるという事実は小さくない。

145円台から上は本邦当局の介入警戒もありますし
ドル円は戻り売り相場に変わったのではないかと思われます。

ただ、絶対的日米金利差がありますので
それほど崩れたりはしないと思いますが。

というわけで
141.80円ドル円ロングは143.22円で手仕舞っています。

ユーロドル1.1080ドルショートは継続。

今日は米株市場、安く寄り付いてから上昇基調にあります。
フィッチの米債格下げの影響で株安というのは違うのでは、と岡崎さん。

2011年のS&Pによる米債格下げの時は、
米国債、むしろ買われて米金利は低下したんですよね。
格下げなのになぜ米債が買われたか、
そして今、米長期債利回りが急ピッチで上がり始めたのはなぜか?

岡崎さんの解説がわかりやすいので動画をぜひ。
https://youtu.be/-XiNa1Cg-hk

岡崎さんは現在の長期金利高は
7月FOMCでのパウエル議長の発言のせいだと指摘されています。
要するに景気が良すぎるという状況で金利の修正が起きている。

■BofAのリセッション予想撤回、力強い雇用と消費が理由-CEO
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYTL56DWLU6801

■米失業保険申請、小幅増も今年の最低付近-労働需要の底堅さ示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYTEZBDWRGG001?srnd=cojp-v2

景気後退はない、との見方が広がりつつあります。
よって逆イールドは修正される方向に。
これがグロース株には向かい風。

※米国債利回り一覧
こんなニュースもあります。
米債の需要は大きい。

■バフェット氏、米国債を購入-フィッチの格下げ「心配いらない」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYTEALDWLU6801
バークシャーは先週月曜日に米国債を100億ドル(約1兆4300億円)購入
今週の月曜日にも100億ドルの米国債を購入

明日は雇用統計。
今夜のISMの雇用指数は減速していましたがどうなるでしょうか。

■米ISM非製造業総合景況指数、7月は拡大ペース鈍化-雇用減速
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYTIXMDWX2PS01
・前月の53.9から52.7に低下、市場予想の53.1を下回る
・雇用・業況指数が低下、仕入価格指数は3カ月ぶり水準に上昇

今勢いよく上昇している長期ゾーン金利ですが
短期ゾーンの金利は横ばいなんですよね。
労働市場に減速の兆候が見られ、短期金利が低下してくるようなら
ドルは一段安となる可能性もあると思いますが。。。

NOTE
■英中銀、政策金利5.25%に引き上げ-引き締めは長期必要と警告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYTAKIDWRGG001?srnd=cojp-v2
・0.25ポイント利上げ-据え置きと0.5ポイント利上げ主張も
・「十分に景気抑制的な水準に十分に長くとどまる」との文言追加

■MPCの意見は3つに分かれた
・マン、ハスケル両委員は0.5ポイント利上げを支持
・ディングラ委員は据え置きを主張
・ベイリー総裁を含む残りの6人が0.25%利上げに賛成票

今夜のBOE前からポンドは随分売られてきましたので
BOE利上げと長期高金利持続のスタンス表明で、売りの買い戻しが入っています。
ポンドは下げ止まりましたが、ここから上昇トレンド回帰かというと微妙。

■サウジ、日量100万バレルの自主減産をさらに延長-拡大の可能性も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-03/RYTG6KDWRGG001
サウジは原油価格を支えたい。
原油はジワリ上昇基調にありますね。

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