出ました!神田財務官。
円安が進む為替市場に牽制発言。
◆神田財務官、円安進行なら「あらゆる選択肢排除せず」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0616U0W3A900C2000000/
しかし、値動きを見るとあまり効果はありませんでした。
なぜでしょうか。
◆財務官、禁断の「ファンダメンタルズ」言及 市場は冷静
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL00015_W3A900C2000000/
海外投機筋などは日本の当局の姿勢に気を引き締める一方、
「ファンダメンタルズを持ち出したとしても介入はまだ現実的ではない」と冷静だ。
⬇
~YCC柔軟化に踏み切ったのに(引き締め方向に動き出したのに)
円安が止まらないのはおかしい?!
~しかし教科書的には、ファンダメンタルズ要因そのもので
ドル高が進んでいるのでは?
まあ、どう考えてもこの円安、ファンダメンタルズに沿った動きよね、
というのが市場関係者の理解。
投機的な動きは容認しない、とか断固として対処する、
というフレーズではないため
介入実施の緊急性は感じられなかったということでしょうか。
更に言うと、足元でファンダメンタルズはさらなるドル高を
誘引する方向に動いています。
ドル金利、勢いよく上がっているのです。
長短金利ともにリバウンド上昇加速中。
◆ブラード氏、FOMCは年内あと1回の利上げ想定を堅持すべきだ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-06/S0KJQPT1UM0W01?srnd=cojp-v2
◆ボストン連銀総裁、忍耐強さが必要に-追加引き締めあり得る
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-06/S0KDEKT0AFB401
データ次第では一段の引き締めが正当化される可能性
そのデーターですが、米経済はホント強い。
今夜発表のISM非製造業景況指数
◆ISM非製造業景気指数(8月)結果 54.5
予想 52.4 前回 52.7
6カ月ぶりの高水準に上昇
先般発表された欧州のサービス業PMIは軒並み低下していましたが
米国のサービス業は崩れていないことが確認されました。
というわけで、来年のGDP成長率予想が2倍に上方修正されるかも?
◆FRB当局者、23年成長率予想を2倍に上方修正も-力強いデータ受け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-06/S0JKD1T0AFB401
・成長見通し引き上げなら、当局者が予想する来年の利下げ幅圧縮も
・アトランタ連銀のGDPナウでは7-9月期は5.6%成長を見込む
年内後1回の利上げの可能性は排除できず、
更に来年の利下げ幅の見通しが圧縮されるだろう、ということで
今夜の米金利は上昇圧力が強いということでしょうか。
◆それともう一つ。原油高。
コモディティって金利安、ドル安で上昇するというのがセオリーですが
原油は必ずしも原油高でドル安という相関にはならなんです。
※WTI原油とDXY(ドルインデックス)
なぜドル高と原油高という相関が強いか。
①原油が上がると、原油輸入国が必要とするドルは増額される
=ドル需要が増すためドル高
=ペトロダラー、基本原油取引の決済はドルで行われる
②原油高はインフレ期待を高める
=インフレ警戒が高まりドル金利上昇➡ドル高
先日、新村さんに解説いただいているのでご参考に。
【原油・非鉄・ゴールド、個別商品の見通し】
景気後退はあるのか
https://youtu.be/EIXDmXW9YvU
マーケット・リスク・アドバイザリー新村直弘氏
ドルが強い、ということでドル円は介入牽制が出てきましたが
まだ崩れません。でもこのせめぎあいに飛び込む勇気はありませんので
私はドル円には手を出さず様子見です。
今夜の金利高は米国だけでなく先進国全般の現象です。
欧州からもタカ派発言が。
◆ECBはあと1回利上げ必要、来週が望ましい-カジミール氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-06/S0K9C3T0AFB401
PMIあれだけ悪かったですけど、来週利上げに踏み切るでしょうか。。。
まだ見方は分かれていますので決め打ちできませんが、
ユーロドルショートは継続しています。
金利高の影響で今夜の米株市場全般軟調。
※米株インデックス
今日9月6日は日経平均が8営業日連続高と
レジスタンス超えを達成したかに見えますが
明日、米株市場の影響を受けないといいですが・・・。
※日本株インデックス
今夜はApple株が窓埋め完了で下落開始したチャートが気になりますね。
これはトップアウトしてしまったということなのでしょうか。。。
NOTE
◆4~6月期の豪GDP、0.4%増=個人消費は鈍化
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/31e7bf41672fa29f5866330bc2240752228e6f14
4-6月気GDP成長率 前期比 +0.4%(前年同期比+2.1%)
1-3月期は +0.2% から +0.4%に上方修正
ただし個人消費が+0.1%と前期+0.2%から鈍化。
家計貯蓄率も.2%と2008年6月以来最低の水準に現象
インフレと金利高が家計を圧迫している。
◆トルコ大統領、予想外に高金利への支持表明-従来姿勢から一転
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-06/S0KBXWT0AFB401
えっ?エルドアン大統領、経済政策宗旨変え?
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