2023年9月8日金曜日

ポンドが弱いですね。
これまでインフレが強くターミナルレート(政策金利の最終着地点)は
米国を上回る可能性が指摘されていましたが
その見方は急激に修正されています。

◆英中銀総裁、金利は「サイクルの頂点付近」-指標は想定通りの動き
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-06/S0KK4VT0AFB401
・政策金利をさらに引き上げる必要はなくなった可能性がある
・インフレは「著しく」低下の公算大
・20日発表の8月インフレ統計、
 総裁は若干の加速もあり得るが全体的なインフレ減速の見通しが変わることはない

ポンド、つい先日までターミナルレートは6%を超える可能性、
なんて話をしていたのに
⬇これは6月14日の記事
ポンド買い加速、英賃金上昇でBOEの利上げ観測強まる、ピーク金利6%も視野に
https://web.fisco.jp/platform/selected-news/00093400/0009340020230614002
ベイリー総裁は「インフレは鈍化も想定以上に遅いペース」と言及

昨日はベイリー総裁利上げは打ち止めかも、なんて発言をしています。
BOEの政策スタンスがわずか2ヶ月半で急変している模様。
英国のインフレは足元で著しく低下していますが、
まだ前年比+6.8%もあるんだけどな。
利上げサイクル終焉を示唆するほどインフレが低下する傾向があるのでしょうか。

※英CPI

今夜はこんなNewsが。
英住宅価格の低迷が深刻化、さらに下落圧力高まる可能性も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-07/S0M2SRT0AFB401
・8月の住宅価格は前年同月比で2009年以降最も速いペースで下落しており、
 今後さらに悪化する恐れ
・年内と来年にかけて不動産価格にさらなる下落圧力がかかる

GDP成長率もこんな感じですし、景気が悪いんでしょうね。
※主要国政策金利推移 英国は黄色BOE 


米国、NZについで高金利ですが、足元急激にポンドが弱含んでいます。

※ポンドドル 日足 トップアウトしたっぽい
月足を見ると、チャートは下がるべくして下げているという印象。
大局では下落トレンドでしたが、
トラスショック暴落以降の持ち直し~インフレ抑制のための急ピッチ利上げで
上昇していただけとも言えます。
※ポンドドル月足 反発フェーズ終了か
こうなると戻り売りでしょうか。
※4時間足 ボリンジャーのミドルラインで売るとかね。
クロス円・ポンド円は決して弱い形ではありませんが、
8月以降高値更新できずにレンジ相場入り。
このレンジの下限ネックラインを割り込むと崩れそうね。
※ポンド円日足 
ポンド戻り売り狙ってみたいですね。

NOTE
◆人民元、対ドルで07年以来の安値-中国経済巡り悲観的な見方強まる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-07/S0LL8NT0AFB401?srnd=cojp-v2
元安はドル高でありひいては円安に繋がってきます・・・

◆中国、iPhone使用禁止を国有企業や政府部門に拡大目指す-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-07/S0LLXVT0AFB401
アップルにとって売上高の約5分の1を占める中国市場

◆アップル株続落、2日間で時価総額2120億ドル吹き飛ぶ可能性
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-07/S0M7DCT1UM0W01
・中国がiPhone使用禁止の対象拡大に踏み切った場合、
 中国での販売や生産に依存する
    他の米テクノロジー企業にも影響が及ぶ可能性がある。

◆アップルのiPhone、10-12月期は中国での市場シェアトップ
https://is.gd/vIJWBA
アップルは2022年第4四半期の中国における
スマートフォン販売台数の24%近くを占め、全メーカー中でトップ

影響は小さくないか。
今夜のAppleチャート

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