長期金利上昇が止まりません。
要するに、米国債が「売られている」
※米国債利回り一覧 青の長期ゾーン金利の上昇加速。
足元の米長期金利上昇の背景はやはり歳出法案の合意が難しく
政府機関閉鎖リスクが生じていること、
そしてムーディーズの米国債格下げリスクでしょうか。
カシュカリ総裁、「引き締め縮小」の可能性も-政府閉鎖や長期スト
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-27/S1N6BBDWRGG001
政府機関が閉鎖される、あるいは自動車ストライキが長期化する場合には
景気が減速する可能性があるため「引き締め縮小」の可能性もある、
とカシュカリ総裁。
カシュカリさんってタカ派の代表格ですが
UAWスト長期化、政府機関閉鎖が起きれば
利上げの必要がなくなる可能性に言及。
今日はマカーシー下院議長(米共和党)が
「上院の予算案、下院では通過しないだろう」と発言しています。
売られているのは米国債だけではなく
今夜もダウ、S&P500、ナスダック総合など米主要株インデックスも続落です。
しかも、バイデン大統領がストライキの現場に入ってスト支援に動いています。
現役大統領がストライキ支援とは。もちろん初めてのことです。
バイデン氏、自動車労働者のスト現場を訪問 現職米大統領では初
https://www.bbc.com/japanese/66933556
ミシガン州には、来年の大統領選でバイデン氏と争う可能性がある
ドナルド・トランプ前大統領も、翌27日に訪れる予定。
来年大統領選挙ということで、これは選挙戦なんですね。
バイデン大統領、苦肉の自動車スト支援
EVシフトより労組票 トランプ氏と争奪
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74776590X20C23A9EA2000/
バイデン氏は巨額の補助金をてこに米自動車産業のEV化を推進してきた。
UAWは生産工程が減り、雇用も縮小するとされるEVシフトに強い懸念がある。
とあるように、UAW支持する立場にあるとは言えないと思うのですが
ミシガン州やペンシルベニア州は大統領選で
与野党の票が拮抗する激戦州なんですね。
16年には同地域での勝利がトランプ政権発足の原動力となり、
20年にはバイデン氏が組合員票の6割強を得て奪還した経緯があります。
しかもストの長期化は経済の押し下げにも繋がりますし、
賃上げ交渉はインフレ再加速の火種となりかねません。
~米モルガン・スタンレーは自動車産業の雇用の55%を占める
ビッグ3の組合員14.6万人全員がストに入った場合、
数週間で経済成長率を1ポイント押し下げると試算する。
~自動車生産の停滞は消費者物価指数(CPI)の5%を占める
新車価格を上昇させかねない。
ストによる自動車の値上がりがCPI上昇率を0.15ポイント押し上げる可能性。
~UAWの賃上げ要求が実現しても全米の平均時給の押し上げ効果は
0.01%程度に限られるが、同様の要求が他業種に広がる可能性がある。
こうした事情が嫌気されて
米株の下落が続き債券も売られるというリスクオフ相場の様相を
呈しているわけですが
VIXがまだ警戒領域にはないので
まだ暴落相場に発展すると見ている向きは少ない印象。
VIXが急伸してきたら手綱を締めて。
※VIX指数
ドル金利が上昇しちゃってることで
為替市場ではドル全面高です。
※通貨インデックス一覧
ドル円も149円台。
介入まだ・・・?
リスクオフとなると「リスク資産のキャッシュ化」に伴うドル高
(資産を現金に買える動き)となる可能性もあり
ますますドル高が助長されるかも。。。
ドル高要因はここにも。
※WTI原油 踏み上げ相場に発展?!
そしてユーロに弱材料も。
ユーロ圏企業の借り入れ、2015年以来の低い伸び-ECB利上げが影響
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-27/S1NAURDWRGG101?srnd=cojp-v2
ユーロ圏の企業による借り入れは8月に約8年ぶりの低い伸び
欧州景気悪そうね・・・。
ポンドドル1.2264ドル
ポンド円181.804円
ペソ円8.628円ショート 継続です。
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