2023年10月19日木曜日

 あ~米長期金利4.9%台へと一段高です。

※米国債利回り2年10年

これでは、株が上がりません。
※米主要株価インデックス
この金利高でもまだこの水準を保っているのも不思議。
この金利高はタイムラグを伴って実体経済に効き始めています。

米住宅ローン申請指数、28年ぶり低水準-借入コストが6週連続上昇
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-18/S2Q43FT0AFB501
購入と借り換えを含めた全体の住宅ローン申請指数は
13日終了週に6.9%低下して166.9となった。
これは1995年5月以来の低い水準。

ただ、昨日発表された小売売上高が良かった。
米国民の消費意欲は衰えていない。
ここが米国の凄さでもあります。

・9月小売売上高:前月比+0.7%
                        (予想:+0.3%、8月:+0.8%←+0.6%)
・9月(自動車除く):前月比+0.6%
                        (予想:+0.2%、8月:+0.9%←+0.6%)
     
しかもアトランタ連銀のGDP予測モデル「GDP NOW」
Q3のGDPは5.4%、これでは金利は下がりませんね。
https://www.atlantafed.org/cqer/research/gdpnow?utm_medium=social-media&utm_source=twitter-atlantafed&utm_campaign=gdpnow
ただ、今夜の米金利一段高の背景にあるのは「原油市場」のようです。

原油急騰、イランがイスラム諸国に対イスラエル石油禁輸呼び掛け
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-17/S2P5P3T0G1KW01
イランがイスラエルへの石油禁輸をイスラム諸国に呼び掛け

この報道を受け。原油が急上昇。
特にブレント原油の上昇が大きいですね。

WTI原油というのは米国内の代表的な原油であり
(テキサス州西部産出原油、ドメドメ原油)反応はマイルド。

ブレント原油は最も取引量が多い原油で
世界で取引される原油の 75% の値付けに使用されているため
原油の国際指標といえばブレントオイルのことです。
※油種間スプレッド ブレント原油が急上昇(青)白がWTI 緑はドバイ
上がっているのは米金利だけではありません。
中東リスク、原油高リスクがトリガーのようですので
世界の金利が上昇しています。※主要国利回り一覧
そして日本の金利もジワリ上昇してきましたが(長期金利0.8%台)
今月10月31日の日銀の金融政策決定会合には注目です。
年内のマイナス金利解除も、YCC再修正より前に-桜井元日銀委員
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-18/S2M65NT0G1KW01

元、日銀審議員の方のご発言ではありますが。
今月10月31日の日銀金融政策決定会合で
フォワードガイダンス(政策指針)の修正を含めて解除への地ならしを想定。
早ければ今月、あるいは年内の「マイナス金利政策解除」の可能性に言及。

BNPパリバの河野氏は長期金利の変動幅を1.5%に引き上げる可能性を
指摘していますね。

長短金利操作に早くも再修正観測 市場で浮上、日銀警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB058DJ0V01C23A0000000/

というようなこともあって、これだけ米金利が跳ねても
ドル円の上値も限定的。ドル円の変動幅が小さくなってしまっています。

※ドル円日足   米金利高でも上値は重い
スイス円はこれだけ上昇しているというのに。
スイス円が買われているのはやはり
「安全資産」「避難通貨」ということでしょうか。
スイス円拾っておけばよかったな。。。(タラレバ)

安全資産、というククリではGOLDも強い。
1イスラエルの件がなかった10月初旬は、
長期金利上昇でかなり売り込まれていたGOLD。
有事勃発で買い戻しが大きく入っています。

しかも、長期金利は更に高値を更新しているというのに
この金利高には反応しなくなってきました。
足元は有事リスクがゴールド価格を支えているようです。

ただし有事の金買いには注意が必要です。
長くは続かないのです。

詳しくは小菅さんの解説を。
本日収録しました。有事の金を徹底検証しています。

マーケットエッジ代表 小菅努氏解説
<地域紛争で金価格はどう動くのか>
『歴史に学ぶゴールドの投資戦略』
https://youtu.be/gwia77J47B0
◆地政学リスクと金価格の歴史を振り返る
◆有事の金価格パターンを把握する
昨日ポジションを綺麗にして、底入れしたっぽいユーロかポンドを買おうかと
思っていましたが前言撤回。まだリスクオフのドル買い圧力が強い。
(ユーロドルとポンドドルは日足MACDがゴールデンクロスして上昇中なんです。
価格とのダイバージェンス発生中で、どうも売りにくいんですよね)

今日は直近安値を割り込んできたキウイドルのショートを作りました。
キウイのMACDはデッドクロスしたところです。
NOTE
英インフレ率、予想より高水準を維持-原油価格急騰後
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-18/S2PPS8T0AFB401?srnd=cojp-v2
・CPIは前年同月比6.7%上昇(予想+6.6%)前月と同じペース
・来月の0.25ポイント利上げの確率は30%で安定

景気への悪影響から利上げ確率は上がってきませんが
インフレがなかなか収まらない英国・・・
インフレはブレブジットの悪影響などにも起因していそうですね。

ひろこのTwitter

いつもご覧いただきありがとうございます。
人気ブログランキングへ




※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社