2023年10月12日木曜日

 日本株もよくリバウンドしましたね。
日経平均は9月高値からの下落幅に対して半値戻りを達成。

※日経平均 フィボナッチリトレースメント

ここから更に上昇できるか。
今夜の米国株はやや軟調ですね。

※米国主要株価インデックス
ショートカバーが一巡したのか。

これだけの金利が上昇してきた中で
ここから本格化する企業決算発表を見極めたいというところもあるでしょう。

それに今週金曜日には米CPIの発表があります。
今夜発表されたPPIはインフレ再燃を想起させる内容でした。

・9月生産者物価指数:前月比+0.5%(予想:+0.3%、8月:+0.7%)
         :前年比+2.2%(予想:+1.6%、8月:+2.0%←+1.6%)

・コア指数:前月比+0.3%(予想:+0.2%、8月:+0.2%)
       :前年比+2.7%(予想:+2.3%、8月:+2.5%←+2.2%)

燃料と食料品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、
8月+0.2%から予想外に伸び拡大。
前年比+2.7%も上方修正された8月+2.5%から拡大し、5月来で最大。
と、PPIが予想外に伸びていたことが、追加利上げの思惑を誘っているのかも。
政策金利との相関が強い短期金利が小幅に上昇しています。
これが今夜のドル高をもたらしている模様。
週末のCPIが強ければ更に短期金利は上がるかもしれません。

ただし長期金利は週明けから低下傾向が続いています。
4.8%台にまで上昇し魅力が増した(価格は安くなった)長期債に
資金シフトがあるということでしょうか。

あるいは、ハマスとイスラエルの戦争勃発で
安全資産である米国債に資金が流れているのか。

※米国債利回り一覧
今日はWTI原油が急反落となっており
今回の有事が最悪の事態へと展開するという懸念は後退しているように見えます。
イランの関与が確定的とされれば原油高は必至と見られていますが、
それはそれで世界が困る、という事情もありますね。

ただ、原油先物市場はバックワーデーション(逆ザヤ)なので
ファンダメンタルズ的には買いなんですよね。
(期近物の価格が高く先限価格が安い)
https://www.cmegroup.com/ja/markets/energy/crude-oil/light-sweet-crude.html#venue=globex

今はファンダメンタルズに沿った動きではなく
リスクプレミアムに反応しているようです。

148.98円ショートはドル円ショートは撤退しました。
介入警戒もあるというのにここからまだ上がるのか・・・

ノーポジです。
今、為替難しい・・・。

今夜は9月のFOMC議事録が出るのと
次期下院議長の選出投票が行われることに注目。

果たしてすんなり決まるのか?
1月の議長選投票時は、解任されたマッカーシー氏が
フリーダムコーカス(党内強硬派)の反対によりなかなか決まらず
15回目の投票でようやく選出された経緯があります。

現在のつなぎ予算は11月17日に期限切れとなりますが
それまでに2024会計年度本予算案か、新たなつなぎ予算案を成立させなくては
なりません。現在のつなぎ予算にはフリーダムコーカスの反対で
ウクライナ支援が除外されていますが、
新たにハマスの攻撃を受けたイスラエルへの支援を
バイデン大統領は表明しています。

米国とイスラエルは同盟国です。
しかし新議長が選出されなければイスラエル支援も決められません。

大統領選などに強い影響力を持つとされるユダヤ系有権者から
共和党強硬派への圧力が強まる可能性が指摘されており
一筋縄では新議長が選出されないような気もしますが、
事によっては民主党の議長が誕生するのでは?という冗談のような話も。

今日明日のマーケットに影響があるかどうかはわかりませんが
11月17日までに24年会計年度予算、もしくは新たなつなぎ予算が
決められず、政府機関閉鎖となればムーディーズによる米債格下げのリスクがあり
再び米債が売られて金利が上昇するというリスクシナリオを否定できません。

11月17日が近づいても予算で揉めていたら
リスクオフムード再開となるかもしれませんが
ひとまず、短期的に株式市場のテーマは
企業の決算発表に移って行くものと思っています。。。

為替は週末のCPIですね。

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