8日月曜の米国株市場で、SOX指数が大きく上昇、
ハイテク株主導で米国株市場が堅調となったことを受けて
9日火曜の日本株市場も大きく上昇、日経平均は33年ぶり高値を更新しました。
日経平均約34年ぶり高値、半導体中心買い-米金利落ち着きリスクオン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-08/S6YO08T0G1KW00
※日本株主要株価インデックス
NVIDIA株が新高値を更新する強さを見せたことが主因のような気がします。
エヌビディアが新チップ発表、AI対応PC時代を主導へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-09/S6YZEBDWRGG000
年初バークレイズに見通しを引き下げられたAppleも持ち直して来ましたが、
このニュース、関係ある?
アップル、ゴーグル型デバイス「Apple Vision Pro」を2月2日から米国で発売
https://news.kakaku.com/prdnews/cd=pc/ctcd=0087/id=137252/
個人的にはアラスカ航空が運航するボーイング737MAX-9の扉が吹き飛んだ事件で
ボーイングの株が大きく売られるだろうことは明白でしたので
これに足を引っ張られる形で米株の調整が続くかと思っていたのですが
ボーイングは実際10%近い下落となったのですが
ダウが崩れることはなく、米株インデックスは上値更新を狙う形になってきました。
※ボーイング日足
※米国主要株価インデックス
流石にこうした個別銘柄のパワーだけで米株市場全体のセンチメントが
改善しているとは思えませんが、やはり、FRBピボットが材料かもしれません。
つまり、早期利下げ期待は後退してはまた浮上するということで
未だ3月FOMCでの利下げ開始折込は60%もあります。
しかもまだ今年6回の利下げの可能性を織り込んだまま。
※CME Fedウォッチ
金利だけではありません。
あらたな株高支援材料として「QTの縮小」がテーマとなってきたようです。
ウォール街、米FRBのQTテーパリング時期の見極め急ぐ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-09/S6YTGZDWLU6800?srnd=cojp-v2
QTテーパリング、ってちょっとややこしいですけど
FRBがQE(量的緩和政策)で市場から買い取った国債やMBSなどの資産ですが
インフレが急激に進行したため、断続的な利上げを進めるとともに
買い入れた資産を市場に売却することでFRBバランスシートの圧縮を続けてきました。
この「バランスシート圧縮」を「テーパリング(徐々に細らせて行く)する」、
という話でこれは「QT(引き締め政策)」を徐々にやめるということですから
金利低下圧力となります。QTテーパリングと呼ぶわけね。
■WSJ のGunjan Banerj氏のポスト
「FRBは3月のFOMC会合でQTのペースを減速させる計画を正式に発表する可能性があると考えています。これにより、今年のQT規模は従来予想の7,200億ドルに対しわずか3,900億ドルに縮小するだろう」JPM
https://twitter.com/GunjanJS/status/1744099056337489972
JPモルガンは3月FOMCでQTテーパリングの計画が発表されると予想。
なるほど、さすがに3月の利下げはなくても
量的緩和政策のタイトニングを緩めることで
利下げと同様の効果をもたらす可能性はありますね。
というわけで、やや米金利上昇の勢いが鈍り始めた印象。
※米国債利回り一覧
ところが為替市場ではドル安になるわけでもなく、、、
どちらかというと今夜は小幅ではあるもののドル独歩高。
※通貨インデックス一覧
他国の金利がドル金利より更に下がっているのか?
と思って主要国金利を確認するとそうでもない。
欧州金利はむしろ強いのですが、
今夜はユーロドル、ポンドドルはドルに負けています。
※主要国長期金利比較
う~む。。。今夜ユーロが弱いのは早期利下げ開始観測もある??
⬇
ECB、5月より前に政策変更で決断の可能性も-ポルトガル中銀総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-09/S6ZPKRDWX2PS00
とはいえ、米国には3月利下げ観測、あるいはQTテーパリング開始観測が
ありますので、米国のほうが踏み出すのが早い見通しですので
もっとドル安が進行してもいいと思うんですけどね。
ドル円もややドル買い基調。
これは今日発表された東京の消費者物価指数が鈍化していたことで
円金利が横ばっている(マイナス金利解除は意外と慎重にならざるを得ない?)ため?
東京コアCPI、12月は+2.1%に鈍化 1%台定着は難しいとの声
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/DBMV5N4XFRJ53NQO5CSRUHXF5U-2024-01-09/
コアCPI伸び率は11月の2.3%を下回り+2.1%。22年6月以来の低さ
週明けからどの通貨ペアをみても神経質に小幅なレンジを繰り返しており
方向感がみえません。というわけでまだノーポジです。
11日の米国CPIでは方向感が出るでしょうか。。。
NOTE
日銀、株の「売り手」に~昨年、ETF購入開始後で初
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77501920Y4A100C2NN1000/
このタイトル、ちょっと誤解を生んでいるようですね。
詳しくはXにポストしたのでこちらを御覧ください。
→ https://twitter.com/hirokoFR/status/1744759060845740356
■米国の輸入、中国が17年ぶりに首位陥落へ 2023年
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0840I0Y4A100C2000000/
中国に変わって首位に躍り出たのがメキシコ。
メキシコペソが強い背景ですねぇ。
メキシコが米輸入相手国首位に躍り出たのは昨年23年上期。
昨年夏にもこのネタ記事になっていますので、目新しくはありませんが。
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